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【お金の知識】投資をしていない人のよくある誤解

僕が投資を始めたのは2020年の3月ごろだった。
あの時は新型コロナが流行り始めたばかりで、みんな未知なるものへの恐怖を多少なりとも抱えてい時期だ。
ワクチンとか治療薬の話も全く出ておらず、この自粛生活は年内に終わるだろうか、とのんきなことを考えていたことを覚えている。

そんな時に目にしたのが「新型コロナで株価ストップ安」という経済ニュースだった。
その時は知識がなくてよくわからなかったが、何となく「今株を買ったらお得なんじゃね?」と思ってYouTubeで積立NISAの解説動画を見て、証券口座開設を申し込んだのだ。

僕と同じような考えの人は何人もいたようで、口座開設まで数週間待たされたが、まず積立NISAから始めた。
その後はiDeco、米国株インデックス投資、個別株投資に手を出し、最近では金や暗号資産にも投資している。

その間、投資術の本も何冊か読んだし、投資系Youtuberの動画はほぼ毎日見ている。
そのお陰か、そこそこの知識がついてきて、今のところ大きな負けもなく、着実に資産を増やすことができている。

僕は投資を始めて本当に良かったと思っている。だから、多くの人に投資を勧めたい。
でも、投資って怖いと思っている人も多いだろう。
今日はそんな不安な気持ちを少しでも和らげられるような話をしたいと思う。

投資が怖いと思っている人の良くある誤解は、以下の3つだ。

  • 株式投資はギャンブルだ

  • 貯金が一番安全だ

  • 投資で儲かるのはお金持ちだけだ

これらの誤解を解くために、一つずつ解説していく。


株式投資はギャンブルだ

「株はギャンブル」というのは、リスクやリターンの関係からしっくりくる表現かもしれない。
だが、株を買うということの本質は「事業の一部を保有する」ということにある。

もしあなたがコカ・コーラ社の株を買えば、あなたはコカ・コーラ社の事業の一部を保有していることになる。
そしてコカ・コーラ社の事業が成長すれば株価が上がってあなたの資産は増え、反対に衰退すれば株価が下がってあなたの資産は減る。

もちろん倒産のリスクもあるので、経験の少ない人は積立NISAで投資信託を買うことから始めるのがいいだろう。
全世界株の投資信託を買えば、世界中の会社の株を少しずつ買ったような状態になり、倒産のリスクに怯えなくてよくなるからだ。
そして、経済とは基本的に成長し続けるものなので、長い目で見れば投資家全員が儲かる、ということも可能なのである。

ざっくりとした説明になってしまったが、胴元だけが確実に儲かるギャンブルとは、本質的に異なることだけは理解してもらえればと思う。

貯金が一番安全だ

「100万円の価値は100万円だ」という人がいるが、これは長い目で見ると間違いだ。なぜなら、インフレが起こるからだ。

インフレとは、お金の価値が下がって物価が上がることだ。
日本銀行は、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定めている。
これはつまり、国が毎年2%のインフレを目指しているということだ。

この通りになれば、100万円の価値が1年後には98万円になり、5年後には90.5万円になり、10年後には82万円にまで減ってしまう計算になる。
真面目に貯金しているのに、その貯金の価値がどんどん減っていくなんて信じたくないだろう。

だが、この事実を肌で実感している人も多いと思う。
特に2022年の通年インフレ率は5.79%で、食品から電化製品、電気代にいたるまであらゆるものが値上がりした。
去年100万円で買えたものが、今年は105万円出しても買えなくなっている。

そして残念だが、このインフレ率2%という目標は変わる見込みがない。経済の発展のために、適度なインフレは必要だとされているからだ。
インフレが続く以上、全財産をただ貯金しているのは、とても安全とは言えないだろう。

投資で儲かるのはお金持ちだけだ

貯金がダメなら、どうすればいいのか?
インフレに対抗するには、貯金と投資を組み合わせる必要がある。
資産の一部を、インフレに強い株や金に振り分ければいいのだ。

しかし、そもそも大したお金を持っていない我々庶民が、投資なんてする意味があるのだろうか。私は「大いにある」と断言する。

投資には、複利の力が働くからだ。

例えば、あなたがコカ・コーラ社の株を買った場合、毎年配当金がもらえる。その配当金を貯めて、さらにコカ・コーラ社の株を買う。その株からも毎年配当金が出て、それを貯めてまた株を買う。
これを繰り返していくと、資産が指数関数的に増えていく。これが複利の力だ。

複利の力は、若者の味方と言っていい。
運用期間が長ければ長いほど、資産の増え幅が大きくなっていくからだ。

もしあなたが積立NISAで、年間利回り5%の投資信託に毎月3万円の積立投資を始めたら、10年目の積立額は360万円になる。
その時の運用収益は105.8万円で、合計は465.8万円(29.4%増)といったところだ。
これだけでも嬉しいが、20年目には積立額720万円に対し、運用収益はなんと513.1万円、合計が1233.1万円(71.3%増)にもなるのだ!

もちろん、年間利回り5%が毎年続くとは限らないが、投資信託の平均利回りの目安は3%~10%なので、十分現実的な試算だと考えている。

少額でも投資し続けることの意義が、分かっていただけただろうか。


投資は確かにリスクのある行為だ。自己責任の世界でもある。
しかし、貯金が安全というわけではない。
一番大きなリスクは、間違った知識を持ち続けることだ。

僕もほんの3年前に投資の勉強を始めたばかりだから、偉そうなことは言えない。でも、積立NISAを始めてから本当に世界が広がったと思う。

もしこの記事を読んで、投資に関する誤解が少しでも解けたなら、YouTubeで「積立NISA」と検索してみてほしい。3年前の僕のように。

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