我慢が美徳とされているのが、本当に残念
こんにちは。
突然ですが、あなたがこれからの人生で自由に使える時間ってどのくらいあると思います?
「24×365×100=876000」
これは100年を時間にあらわしたもの。
876000時間。数字はどうでもよくて、人の一生はこの程度の時間しかないということを知ってほしいのです。
あなたが自由に使える時間はその3分の2
睡眠時間を毎日8時間とすると、あなたが活動できる時間は584000時間。
想定済みだと思うが、ここから食事・入浴・その他習慣を合わせるとさらにこの時間は短くなる。
それら約55000時間(1日1.5時間)を引くと、残りは529000時間。
これだけでも時間というものの大切さが身に染みる。。
仕事に費やす時間=75000時間
235日×8時間。。残業0、休日出勤0でこの時間です。
さて、今残りの時間はいくらでしょう。
454000時間。
もう人生の半分です。
正確には違うが、100年ある時間が50年になったら割と絶望。
時間というものはこんなにも浪費されていく。
さらに恐ろしいことは20代の自分が、すでに20年以上の年月を生きていること。そして、誰もが100歳まで生きるわけではないこと。老人になっても元気に活動できるとは限らないこと。
30代ならば、、、40代ならば、、、。
明日死ぬことさえもありえないわけではない。
自分に残された時間の大切さが伝わったら嬉しい。
我慢が美徳とされているのが、本当に残念
タイトルと内容が少し違っていて戸惑ったかもしれない。
焦らせるつもりも仕事をしている人を馬鹿にするつもりもない。
ただあまりにストレスを抱えている人が多すぎる。
そしてそのストレスを抱えているという事実さえも人の評価に影響してしまうのが、本当に残念なのだ。
このタイトルを付けたうえで時間の話を書いたのは、時間の大切さを通して、「我慢=美徳」という常識が、いかに日本人を苦しませているのかを伝えたかったのだ。
「あの人は毎日辛い思いをして、それでも頑張ってきたから成功したんだ」
人はこの手のストーリーに弱い。だが、その成功者は確かに素晴らしい。
僕が訴えたいのは、なぜそこから「成功するためには辛い経験が必要」という価値観が生まれてしまうのかということ。
そして、その価値観を押し付けられることで苦しんでいる人が星の数ほどいるということだ。
「最近の若者は我慢ができない」
このセリフもいまだに絶えない。
こういった価値観が押し付けられた人たちが、自己肯定感を失い、よりどころを失い、いきつく先は自殺という選択。
たった21年間のなかで、自ら命を絶った人を二人知っている。
一人は手首を切り、一人は飛び降りた。
僕は小さいころから、他人の顔ばかりうかがって生きてきた。
そのせいあってか、人の気持ちが痛いほどわかってしまう。
自殺する人がどんな考えのもとその選択にいたるのか分かるだろうか。
自分を見失い、誰にも頼れず、その辛さという水がコップの淵からこぼれ始めたとき、唯一楽になれるのは、この命を絶ってしまうことだと知る。
普通なら、悩みは人に話したり、遊んだりして、コップの水をすくってやればいい。でも、そんな人たちにとってコップの水を開放する方法は自殺という一つの選択だけなのだ。
たったの454000時間を我慢で終えるのか
この日本という国は、我慢して頑張る人たちによって支えられていると言われればそれまでだ。
でも、せっかくの人生なのだから、限られた時間の中で、できるだけ自分のやりたいことに時間を割いてほしい。
本当は旅に出たいけど、仕事をがんばらなくちゃいけない。
何か世の中を変える発信をしたいけど、親が反対する。
そんなことは気にしなくていい。
454000時間をどう使うかは自由。
他人のために生きてもいい。無駄に浪費してもいい。
正解はない。だからこそ自分で決めてほしい。
そのやりたいことの先に世の中に貢献できるなら、それはとても美しく素晴らしいことである。
そして、世界はそんな人たちで作られている。
食べ物を自分たちで生み出したいという人がいたから、電気を開発して人類を豊かにしたいと願う人がいたから、戦争をなくしたいと願う人がいたから、今自分たちの生活がある。
もちろんその為に尽力した人々にも感謝が尽きない。
「我慢=美徳」は悪しき風習
一見美しく見えるそのストーリーは確かに素晴らしい。
この記事で一番伝えたかったことはこれ。
「自分を追い込んでまで我慢する必要はない」
我慢してストイックに生きるのは良い。それを見て自分を励まして努力するのも素晴らしい。
ただし、その価値観を他人にまで押し付けてしまうのはあまりに残念だ。
日本はそんな人であふれている。
人はみんな同じじゃない。ストイックに頑張りたい人もいれば、自分のペースで生きたい人もいる。
自国であることを承知の上で、日本の文化をよく思わない人もいる。
タイに住む人がこんなことを言っていたことがある。
あなたが最後に笑ったのはいつ?
毎日どのくらいの時間を笑顔で過ごしている?
今回はここまで。
唐突に書きたくなり、この記事にしました。