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大人計画「ふくすけ」2024

こんばんは。ちーぼー(@hiilagram)です。
舞台系の話は例年、まとめの時に見た作品の記録程度しかしてなかったのですが、見たことは覚えてても内容うっすら覚えてないよね?と思ってしまったので今回はnoteを

私、初めて見た、大人計画の舞台、「ふくすけ」(2012年)なんです。
今ではチケットを取ると言ったら一人分で自分の日程で取ってますがこの時は確か友達と一緒に行きました。in渋谷 Bunkamura

当時のあらすじはこちら
【冴えない中年男、エスダヒデイチ【古田新太】と、精神のバランスを崩し告訴魔となってしまった妻マス【大竹しのぶ】。ある日行方不明になったマスを、ヒデイチは14年も探し続けている。ヒデイチの協力者であるホテトル嬢のフタバ【多部未華子】の伝手で自称ルポライター・タムラタモツ【皆川猿時】から、マスは歌舞伎町にいるらしい、と情報を得たヒデイチは上京を決意する。
とある病院の怪しい警備員コオロギ【オクイシュージ】は盲目の妻サカエ【平岩紙】に歪んだ愛情を抱き、サカエはコオロギを献身的に愛していた。そんなある日、コオロギの勤める病院に一人の奇形児が入院することになり。
テロリストであるコズマ三姉妹【小松和重、江本純子、宍戸美和公】は、食うや食わずの境遇から歌舞伎町の風俗産業で一発当てて、飛ぶ鳥落とす勢い。ひょんなきっかけでマスと出会い、生み出した<一度死んで生まれなおすゲーム>輪廻転生プレイが大ヒット。裏社会に影響力を持ち、政界にまで進出しようと企んでいる。
薬剤被害で奇形児として生まれ、長い間製薬会社によって監禁されていたフクスケ【阿部サダヲ】が発見・保護された。彼を監禁していた製薬会社社長ミスミミツヒコ【松尾スズキ】は逃走している。保護されたフクスケの行く末は?ミスミの目的は?

初めての大人計画で「え?こんなに暗いお話??」というのがびっくりしたところでした。グロい、という表現される方もあると思うけど私は「暗いな??」と思ったのが第一印象で。大人計画って笑って楽しくて、みたいなお話が多いのかなって勝手に思っていて。一緒に行った友達に「松尾ちゃん脚本の時は暗い時とか結構あるよ〜」と言われ、脚本家変わったりするし、たまたま最初に見ることになったふくすけは松尾スズキ作・演出なのね、と知りました。
そして今年のふくすけ

あらすじが
とある病院の怪しい警備員コオロギ(阿部サダヲ)は盲目の妻サカエ(黒木 華)に歪んだ愛情を抱き、サカエはコオロギを献身的に愛していた。そんなある日、コオロギの勤める病院に、薬剤被害で身体障がい児として生まれ、長い間監禁されていたフクスケ(岸井ゆきの)が保護される。彼を監禁していた製薬会社の御曹司ミスミミツヒコ(松尾スズキ)は逃走し行方不明。
エスダヒデイチ(荒川良々)は、精神のバランスを崩してある日行方不明になった妻マス(秋山菜津子)を、14年も探し続けている。知人からマスは歌舞伎町にいるらしい、と情報を得たヒデイチは上京し、歌舞伎町で出会ったホテトル嬢のフタバ(松本穂香)と自称ルポライターのタムラタモツ(皆川猿時)の協力のもと、マスの行方を追う。
裏社会で暗躍するコズマ三姉妹(伊勢志摩・猫背 椿・宍戸美和公)は、食うや食わずの境遇から歌舞伎町の風俗産業で一発当てて、飛ぶ鳥を落とす勢い。ひょんなきっかけでマスと出会い、生み出した<一度死んで生まれなおすゲーム>輪廻転生プレイが大ヒット。裏社会に影響力を持ち、政界にまで進出しようと企んでいる。

彼らの渦巻く情念は、やがて多くの人々と歌舞伎町自体を巻き込み、とんでもない方向に動き出す…

と、今年はベースがコオロギになるとな?2012年のふくすけをなんとなくでしか覚えてなかったので「ま、何も考えずに楽しみにしよ」と思って当日、チケット発券したらなんとC列...?え!前の方じゃん!!すご!とテンションあげあげで会場に向かったら最前列でした。しかも真ん中らへん!まじ!?
そりゃ〜NODA・MAP正三角関係のセブン先行抽選当たった後に入金忘れ、なんとかリセールでチケットゲットをを試みるのにずっとずっと落選してるけど
だよね!大人計画がこんなにいい席だったらそりゃNODAMAP当たらないわ…(運の使い方って意味で)と思ってしまいました。いやほんとに入金忘れた私、大反省だよ。ばかかな?

開場し、Xでチェックしてたコラボドリンクを買いに走り、

えぇ〜舞台に絡めて印象的だったものとかにしたいけど夜の回だし、見終わってから買えない…と味でなんとなく ①歓びの唄 に。個人的には見終わった後でもこれでよかったなと思いました(他がダメってわけじゃないけど印象に残った、って意味で)

ぶどうのゼリーが残ってしまい、あとで飲みたいと思ってたのに舞台見終わったら溶け切ってぶどう色になりました笑

グッズも近くで販売してて、私は戯曲本も買いました。作品を曖昧にしか思い出せなかったのが悔しくて笑
でも作中で結構歌、とか音楽が少しあるんですが、なんの曲かわかって笑ってるお客さんもいたのですが私は曲がわからないところもあったので戯曲にちょっと載ってて助かりました。

そして最前列、やっぱりすごいの。華やかなシーンの時とか踊られてる方が多くいるシーンだともう舞台の揺れを感じるのよ…!ちなみにその感想、初めて最前列(でも左側端っこ)で見たときも同じ感想言ってました笑

初めての最前列は福岡の舞台だったので地方は違うのか?!最前列になる可能性に巡りあえるのかって思いました笑
そういえば、今回もつい、役者さんの靴とか見てしまってたなぁ

ネタバレなしの感想
・岸井ゆきのちゃんのふくすけがやっぱりすごい。動きもだけど目とか表情もすごくて、ほんとありがとう最前列。
・だから映像化もしてほしい。
・役者さん総じてもちろんすごいんだけど、荒川良々さんの吃音役、うますぎる。そして最前列は唾が飛ぶところも見えます。

・松尾さんのインタビューで

今回はコオロギとサカエというキャラクターを主軸にすえてみる。
そうしたら、複雑過ぎるストーリーに強めの芯が入った気がした。
昔ならいざしらず、自分が客ならこの程度にはわかりやすい芝居が見たい。歳をとったがゆえに優しくもなった。ただ、わかりやすさばかり求める今の風潮は大嫌いである。

と、あるのだけど、納得。2012年がわかりにくかった、って程の記憶もないんだけど今年のはストーリーがわかりやすくなった気がした。
・どこかに「純愛」という文字も見た気がしたのだけど(新宿で流れてる映像の予告だったかな?)こういう形の純愛なのね。
・舞台終わりのカーテンコール、阿部サダヲさんが最後まで手を振ってたのが印象的。黒木華さんも後ろの方の席の方にずっと手を振ってた。最前列は目が合わない、やむなし。というか私も後方の席の時、手を振るタイプなので全然わかる。振り返してくれると嬉しいよね。
・カーテンコール、松尾さんが目の前だったから戯曲本買ったよアピしようかと思ったけどなんかそれも図々しいかなとやめておいた←
・2012年に初めて大人計画の舞台を見てから、他、諸々見るようになってこの世界観も暗い、というより馴染めてきたし、ちょっとだけ「キレイ」に近い要素もあるかなって思ったり。ま、でもやっぱり独特か…
・2012年の感想が「阿部サダヲすごー!大竹しのぶすごーーーー!」だったのだけどあれ?大竹しのぶって誰役だったんだろう?マスかな?と思ったらやっぱりマスでした。ですよねぇの気持ち。




ここからはネタバレになりそうなシーンも含むので見てない方はご注意を



・幸薄顔で樋口一葉が出てくるんだけど、紙幣が変わって樋口一葉も通じなくなる時代が来る時もあるんだろうな(まぁでも文学史だから習うか)
・新宿という場所柄、ホストに2000万注ぎ込んで、がリアリティあったけど2012年もそういうお話だったのかな…?
・エスダヒデイチがお子さん死産の日付を強調したように叫んでたから後で何か紐づくかと思ったら日付は関係なかった(私の誕生日に近くて、え?!ってなってあの日付何か関係が?って思ってしまっただけ←戯曲本で日付確認したら年度も日付も違ってたのだけど笑)
・舞台ってほんと時代性もあるよね、ゴスマ三姉妹とかは魔女っぱさもあってファンジーみ。どの時代?って感じになるんだけど、作品の時代としては現代ともまた違うもう少し古い時代なんだろうな。でもホテトル嬢のフタバが妙に現代的だから、受け手が勝手に時代錯誤を受けるんだろうなぁ
・多分他の作品って江戸時代(御破産)とか海外み(キレイ)とかもあるけどこれは日本で時代が近そうだからより時代が迷子になるのかな?
・Xで見かけて同じような感想の方もいたけどやっぱりふくすけは役者さんが男性である方が個人的にはゾクゾクできたな、というシーンも(後半のタンクトップのシーンとか)タンクトップから見える二の腕は筋肉的な男性の方がより合ってたとは思ってしまう。
・これは単に私が舞台なり作品の見方が役者さんとしてみすぎているというか私の見方の問題もあるとは思うけども



今年は初めてのヨーロッパ企画の「来てけつかるべき新世界」舞台も当選したので楽しみです。
(NODAMAPは諦めがち。大阪当たったら行きたいものですが…もう一般発売のみだし当たらないだろうなぁ)

そんな最近の舞台記録でした。

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ちーぼー
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