はじめてお金払うタイプのヒーローショーを見てきた話(Gロッソ編)
これはヒーローショーの聖地「Gロッソ」に生まれて初めて行った感動を残しておきたくてノリでnoteに登録しちゃったヤツであり、個人的な備忘録のつもりのやつです。
※この記事は機界戦隊ゼンカイジャーショー シリーズ第2弾「ゼンカイジャーVSゴーカイジャー」のネタバレを多分に含みます。観に行こうか迷っている方はこんな駄文読む時間でチケット買ってください本当。ほんと良かったからマジで。
8月1日。自分は特撮オタクの間で聖地と呼ばれる場所にいた。東京ドームシティ内の『シアターGロッソ』。通年でスーパー戦隊のヒーローショーを楽しむことができる施設であり、なんとテレビで戦隊や仮面ライダーを演じるスーツアクターと同じ事務所の方がショーを行っている。実力は折り紙付きだ。
もともと興味しかないのに一緒に行く友達がいなくて日和っていた俺だが、10年前に放送されていた海賊戦隊ゴーカイジャーと機界戦隊ゼンカイジャーがコラボするということでもう行くしかなかった。小学生兄貴姉貴に囲まれてソワソワしながら開演時間を待つ29歳男性がそこにはいたのだ。
海賊戦隊ゴーカイジャーと機界戦隊ゼンカイジャー
特撮好き諸兄には今更言うまでもないことだが海賊戦隊ゴーカイジャーと機界戦隊ゼンカイジャーがコラボするというのは非常にヤバいことである。
海賊戦隊ゴーカイジャーはスーパー戦隊35作品記念のアニバーサリー作品であり、ゴーカイジャーの6人は好きな戦隊ヒーローに変身するゴーカイチェンジという能力を持っていることがウリだ。
例えばゴーカイレッドであればアカレンジャーとかガオレッドとか、読者が昔見ていたあの戦隊のレッドとかに変身して能力を使うことができる。ブルーであれば青いヒーローになるし、イエローであれば黄色いヒーローになれる、色が合わなくてピンクが白くなったり黒くなったりするが大体似た色になる。めっちゃずるいのだ。
対する機界戦隊ゼンカイジャー(現在放映中)はスーパー戦隊45作品記念のアニバーサリー作品であり、センタイギアというアイテムを使用することで歴代の戦隊をイメージした能力を使うことができる。
このイメージした能力というところがめちゃくちゃ融通効くので武器を召喚したり、能力を借りたり、最終話を再現したりやりたい放題である。詳しくは毎週日曜日の朝9時半からテレビ朝日で是非チェックしてほしい。しよう。
この2作品のコラボがどういう意味を持つかお分かりだろうか、俺は推しを人質に取られたのである。
推しを人質にとられた
いやそれどういうロジック???となる方もいると思うがまずは推しについて説明させていただく。
俺は特撮オタクである。いい年しておもちゃを買い漁り、ヒーローに興奮してTwitterで醜態を晒すことに喜びを感じる人種だ(諸説あり)。だがタダでは醜態を晒さない、俺から醜態を引き出すほど感情に揺さぶりをかける特別なヒーローの存在がある。
それこそが私にとっての"推し"ヒーローだ。そんな推しヒーローの中でも特に思い入れのある存在、それが自分にとっては1991年に放映を開始した鳥人戦隊ジェットマンの黒、ブラックコンドルである。
ブラックコンドルこと結城凱は女と賭け事、LARKとマッカランのストレートを愛するはみ出し者で、ジャズバーでサックスを演奏して生計を立てている。嫌いなものは男と納豆だ。
およそ子供向け番組の登場人物としてふさわしくないこの男について語るだけで記事になっちゃうから割愛するが、とにかく俺が最も推している戦隊ヒーローがブラックコンドルだ。
長くなったが「推しを人質にとられた」とは、変身後の姿のみとはいえブラックコンドルが出てくる可能性があるということ。ゴーカイジャーがブラックコンドルにゴーカイチェンジしたり、センタイギアの能力でブラックコンドルに縁のある何かが発生する可能性があるということだ。
そんなん見たいに決まっている、30年も前のヒーローが今後ヒーローショーに出てくる可能性はアホみたいに低い。時を飛び越え助けに来てくれる(ジェットマン主題歌より)なら見に行くほかないのだった。
200人以上いる戦隊ヒーローのなかから彼がピックアップされる確率は決して高くないが、俺はその可能性に賭けた。
開場
入場するとき消毒液いっぱいあってすごい感心した。
ゼンカイジャー登場
開演後まもなく怪人バラシタラの声が響き渡った。このバラシタラというのはゼンカイジャーの敵組織トジテンド王朝の幹部であり、嫁さんが893人以上いる倫理的にやばい奴である。
そしてステージが割れて戦闘員クダックを引き連れた倫理感ガバガバおじさんが登場した次の瞬間、クソ重婚おじさんを制止する声と「チェンジ全開」の声が響き渡った。満を持してステージの2階に機界戦隊ゼンカイジャーの5人が登場したのだ!
ちなみに2階ステージは1〜2人が通れる程度の広さしかなく、引くほど高い。さらにヒーローが身に着ける衣装、通称"ガワ"というのは視界が悪く、それに加えてゼンカイジャーのガワは足が大きい着ぐるみタイプだ。
着ぐるみタイプのガワ。これはアンパンマンやミッキーの足を想像してもらうとわかりやすいだろうが、人間の足より長さも広さもあり階段を上り下りするにも難儀する代物なのだ。もうなんか五人そろって出てくるだけでも割とすごいのである。
機界戦隊ゼンカイジャーのリーダー格、ゼンカイザーが掛け声を発して1階に飛び降りると同時に大立ち回りが開始された、なんであんな高さ跳べるの怖。ここの立ち回りだがすごくすごかったので俺の語彙は死んだ。俺は殺陣経験者でありヒーローショーでスーツアクターをやっていた男だ。だけどなんか意味わかんないくらいすんごかった。そして追加戦士のツーカイザーが登場したのだ。
ジャニーズ
ヨホホイ♪ヨホホイ♪ヨホホイホイ♪といいながら登場した金色の海賊戦士ツーカイザーは機界戦隊ゼンカイジャーに途中から加わった(厳密にはまだ加わってない)追加戦士である。
そしてこのツーカイザーだが、あろうことか2階ステージに登場した。恐ろしいことにその胴体には天井から延びる紐が括り付けられておりステージから飛び降りた彼は、宙を、舞ったのだ。
それは男性アイドル事情に明るくない筆者にとってジャニーズでしか見たことない演出だった。タッキーって感じだった。逆説的にツーカイザーはジャニーズなのであった。
ターザンよろしく宙を移動しながら銃撃を行う姿はめちゃくちゃカッコよかったし、着地してからもまぁ殺陣がうまい。みるみるうちに敵怪人を追い詰め、ゼンカイザーと協力して勝利を飾ったツーカイザーだが終始ガワがかっこよすぎてキツかった。あの金色のスーツは立ってるだけで重厚感があって映えるんですよね。やっぱジャニーズだと思う。
とか思っていたら宇宙から新たな敵怪人(名前忘れちゃった)が飛来し、それを追う形でヤツらがやってきた。
帰ってきた宇宙海賊
海賊戦隊ゴーカイジャーの5人が空からロープで降りてきたのだ。もう声を出して応援できないのが拷問でしかなかった。
さっき推し戦隊がなんちゃらって語った気がするけどゴーカイジャーとかみんなの推しなんすわ(個人の感想)。まだ観てない人はアカレンジャーの変身前が出るとこまででいいから観ようね。
ゴーカイジャーは敵怪人の奪っていったお宝を追ってこの世界にやってきたようだが、なんやかんやあってゼンカイザー、ツーカイザーと戦うことになってしまう。そして
青黄「ゴーカイチェンジ」「シーーーンケンジャー!!!」
緑桃「ゴーカイチェンジ」「ガーーーオレンジャー!!!」
赤「ゴーカイチェンジ」「デーーーカレンジャー!!!」
侍戦隊シンケンジャー、百獣戦隊ガオレンジャー、特捜戦隊デカレンジャーにゴーカイチェンジしてゼンカイザー、ツーカイザーの行手を阻む!
世代戦隊のガワによる連続波状攻撃。俺は命を落とした。「は?」って声出ちゃったしめちゃくちゃ興奮した。シンケンブルー・イエローの見事な剣殺陣やガオホワイトの引っかき攻撃やデカレッドの拳銃クルクルでガンギマリした。そして熱いファンサは次のフェイズに移る。
赤「全員で行くぞ!」
全「ゴーカイチェンジ」「ゴーーーオンジャー!!!」
ガワではなくバックスクリーンに登場する形ではあったが5人全員でのゴーカイチェンジ、滾らないわけがない。炎神戦隊ゴーオンジャーに変身した5人は高速の攻撃で怪人を追い詰める。
全「ゴーカイチェンジ」「ジェーーーットマン!!!」
は??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????「ぼく」
背筋が凍り眼球に血が集まる感覚。聞き間違いかとも思ったがスクリーンには翼を広げた5人の鳥人が映し出されれていた。推し、出てきちゃった。そのあとダイナマンにゴーカイチェンジしてスーパーダイナマイトしてた気がするがもう放心状態だった。筆者の最推し戦隊が時を飛び越え助けに来てしまったのだ。もはや叫びだそうとする肉体を抑えるのに必死であった。
センタイギア
放心状態から回復したころにはショーは佳境であった。ヒーローみんな和解してた。ここからも熱い展開は続く。
敵怪人の召喚した歴代の名怪人たち、忍風戦隊ハリケンジャーのヤバイバ、轟轟戦隊ボウケンジャーのリュウオーン、侍戦隊シンケンジャーの腑破十臓、海賊戦隊ゴーカイジャーのバリゾーグという錚々たる顔ぶれにセンタイギアを使用した機界戦隊ゼンカイジャーたちが対抗するのだ。
「44バーン!キーーーラメイジャー!!!」
ガオーン「キラメイソード!」
「17バーン!ダーーーイレンジャー!!!」
ジュラン「ダイレンロッド!」
「39バーーーン!キョーーーウリュウジャー!!!」
ブルーン「ケントロスパイカー!」
「43バーン!リューーーウソウジャー!!!」
マジーヌ「リュウソウケン!メラメラソウル!」
歴代戦隊の武器を召喚して大立ち回りを繰り広げる熱い展開っていうかケントロスパイカー???????????
あくまでも個人装備である他の三種と異なり、ケントロスパイカーは獣電戦隊キョウリュウジャーの5人が各々の武器を合体させて生み出す必殺武器である。そんな大それたものが見られるとはついぞ思ってなかったので興奮のボルテージが1段階あがった実感があった。
「26バーン!ハーーーリケンジャー!!!」
ツーカイザー「シュリケンズバット!」
言い忘れていたが追加戦士であるツーカイザーがセンタイギアを使うと追加戦士の能力が発動される。今回はハリケンジャーのセンタイギアを使用したため天空忍者シュリケンジャーのシュリケンズバットというバット状の武器を手に持ったツーカイザーが登場した。
ツーカイザー「秘打千本ノック!」
シュリケンズバットで千本ノックするのが秘打千本ノックである。わかりやすくて良いし再現もしやすい。武器のみならず必殺技まで再現してくれるサービス精神の良さにニッコニコしていたところで最後のダメ押し。
ゴーカイジャーにも追加戦士がいたのだ。
ゴーカイシルバー
銀「ゴーカイチェンジ」「ゴーーールドモーーード!!!」
ステージが割れて威風堂々と登場したのはゴーカイシルバー・ゴールドモード。2021年8月現在で唯一のゴーカイジャーの強化フォームである。
機界戦隊ゼンカイジャーの追加戦士ツーカイザーが追加戦士の能力を使用できるように、海賊戦隊ゴーカイジャーの追加戦士ゴーカイシルバーも追加戦士の能力を使用できる。
そんな彼の強化形態ゴールドモードは初追加戦士である恐竜戦隊ジュウレンジャーのドラゴンレンジャーから、千葉雄大で有名な天装戦隊ゴセイジャーのゴセイナイトまで追加戦士15人の面を鎧に装着した「お面屋」と称されるインパクトある佇まいが特徴だ。
そして彼の必殺技がすごかった(確かゴーカイレジェンドリームだったと思う)。ゴーカイシルバーの背後に歴代追加戦士たちの顔が浮かんでいき、その力を結集した強力な一撃を4体の召喚怪人に放つ。ここの演出マジでめちゃくちゃ良かったので全人類みてほしい。シルバーカッコ良すぎか。
この技で見事4体の怪人を殲滅し、ついに宇宙から来た例のやつ(名前忘れちゃった)だけが残った。
真のお宝
「35バーン!ゴーーーカイジャー!!!」
ゼンカイザー「ゴーカイサーベル!」
最後に共演したゴーカイジャーのセンタイギアで締めるニクい演出。両手にゴーカイサーベルを持ったゼンカイザーが登場すると片方をツーカイザーに渡した。そして合流するゴーカイレッド。3人のヒーローが同じ武器を手に怪人に立ち向かう。熱い。
怪人も巨大化して対抗するが俺たちの応援で後押しされた12人のヒーローが必殺攻撃を行い、ついに長い戦いに終止符が打たれた。
そしてゴーカイジャーの面々が真の宝はみんなの応援、みんなの想いだみたいなことを言ってお話は締められた。ちょっと興奮しすぎて言葉聞き取れなかったごめん。
まとめ
いやめっっっっっっっっっっちゃよかった!!!!!!!!!!!!
観劇中も語彙力なくなっていくのを感じたけど書き起こすために思い返してたら語彙力なくなってくのを感じて笑った。
お金払うタイプのヒーローショーは初めてだったんだけど、アクションや縁起のレベルの高さ。お話の面白さはダンチでしたね。また行きたいしこれからも通いたくなっちゃった。
とりあえずポルトのガオレンジャーショーも出来れば観たいなぁ~~~。ウルサマは同日に観たのでまた暇を見てアウトプットします。ばいばーい。
8/5追記 俺が名前忘れた怪人!ガリババって名前らしいです!!!!!!!
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