薄野小噺 #67 酒ってのは誰と、何を、どこで飲むかが一番重要なんじゃないかと思うというお話
『酒はな、旨いか不味いかしかねぇんだって』
現酒屋の年齢的にもキャリア的にも大先輩のお言葉です。
そして現在、偉そうにカウンターの中に入っているワタクシも同意見です。
酒の種類や飲み方、高い安いなんて関係ありません。
自分が『旨い!』と思って飲めるのならワタクシはそれで良いと思っております。
と、
稀に、ですが、飛び込みの若いお客さんに言われることがあります。
『バーでカルアミルク頼むのって格好悪いですかね?』
確かに、バーでの一般的なイメージって凝ったカクテルかウイスキーはロックでも水割りでもなくストレート。
大きな皿にちょこっと盛られたオシャレな食べ物をチビチビやりながら大人の時間を過ごす。
いやまぁ、店構えやシチュエーションにもよりますが、ぶっちゃけそういった飲み方の方がバーでは
映える。
とだけ言っておきます。
いわゆるひとつのTPOというやつですか。
ワタクシとしては
まぁ、どうでもいいんじゃね?
くらいの考え方でございます。
自身、酒屋という立場もありまして、わざわざ飲みに出ているのに全く美味しいと感じない酒を我慢して飲む方が嫌ですね。
仕事や恋愛が絡まないなら、どこでだろうが好きなモノ飲んでりゃいいという考え方ですし
『自分は好きなもの飲みますが、それが何か?』
くらい言っちゃってもいいと思ってます。
とはいえ、人間とは結構面倒くさい生き物でして、社会が絡むとそうは言っていられないことってありますよね。
例えば、会社の接待や好きなあの娘を落としたい等々でバーを使いたいということもあるとは思います。
そういった時に
カッコ良い飲み方。
なんて抑えておくと、将来的に幸せになれる…………かもしれません。
確定とはいきませんが、目的を成功する確率をアップさせることはできると思いますよ。
と、
そんな時、下見でバーに行った時、素直にバーテンに相談してみて下さい。
酒の飲み方や克服の仕方など、的確なアドバイスをしてくれると思いますし、それが
バーテンの仕事の一つでございます。
……え? ひいじいcafeはどうなんだ? とな。
んー……。
んんー……。
ワタクシ、魂は酒屋です。酒屋なんですよ。
残念ですが、歴戦のバーテンみたいなアドバイスは出来ません。ムリっす(キッパリ)
ですので、
酒屋の視点で良ければいくらでもご相談には乗りますよ。
ってことで、今回はこの辺で。