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HACHI 4th Album for ASTORA レポ
メジャーデビューを知った5月
メジャーデビュー後 初の現地キングスーパーライブ
そこからさらに6ヶ月経ち、新曲13曲を携えてリリースされた
HACHI 4枚目のアルバム「for ASTORA」の自分の感想をまとめます
最初に曲それぞれ、最後にアルバム全体の感想を書くつもりです
M1 line,sphere,dot.
最初のインスト曲は「線」「球」「点」のタイトルで
LIVEの前のオープニングの気持ちで聴いてる
たや自身からいろんな記事で答えていたみたいに
現地LIVEを意識したアルバムとして
CD本体のデザインにもなっている線、球、点から
始まるよ!の意味、こんなアルバムだよ!の意味とか
自分が気づけてない複雑な意味があるのかも
M2 スウィングバイ
曲の速度がバラードメインのHACHIには
珍しく感じて、それこそ引力に引っ張られて
大きく回り軌道を外れて飛び出す様子みたいに
曲のテンポが変わって、ゆっくりな時は
1人のBEESに向けて歌っているときで
速くなったときはコンサートとか複数のBEESへ
広く大きく歌ってるのかも
1人の力では届かないけど、1人1人の小さな引力が集まって
大きな引力になり加速を重ねてさらに遠く離れた星へ届ける
もし加速が足りなければ
何周でも何周でもHACHIが納得できる速度になるまで
加速して次の景色へと進んでいってほしい
遠くに行っちゃうとは思ってないし
でっかくなるの表現が正解だと思う
どこまで遠くへ旅して行っても
交信は配信からもTwitterからもできるし
加速して加速して枷無く飛び回ってもらいたい!
そんな気持ちになる曲
M3 Dusk
先行公開1曲目から遠出するたびに聴いてるDusk
この間のラジオで原口さんから「UKガラージ」の単語を
初めて知って調べたらスネア、キックドラムを含む
パーカッシブなリズムが特徴のジャンルみたいで
改めて聴くとたやの歌に合わせて一定のリズムの音が
曲中ずっと続いててハンドルを握る指が動く
MVの焔魔、トト様、水瀬の姿からも
1人で気持ちがふさぎ込んでるとき心読まれたみたいに
「遊びに行かん?」って連絡をくれる友達みたいな曲
家に居ても悶々としちゃうし
1人の悩みとか意思は宇宙に比べればミクロな存在かもしれないけど
Duskみたいに友達からのミクロな思いやりとか気遣いが
悩んでる自分には必要なときだってある
M4 Dive
Duskから続いてtee teaさんの楽曲
8/8のサマーライブで初めて披露したときに
たやが歌いながら軽快に揺れてたのを覚えてる
ジャンルは何になるのかとか音楽面の詳しくはわからないけど
サビの Dive Dive から悩みとかネガティブな考えと自分でわかりながら
行動とは切り離されて深く考えていってしまうような
どれだけオシャレして街に出ても結局頭の中は
家で布団にくるまってるのと変わらないときみたいな
どうにもできないけどどうにかしたい気持ちが伝わる曲
後になったら意外と単純に解決できるような悩みでも
悩むことが目的だった?みたいに次の日にはケロッとしてるかも
M5 異星から
前作のさよならfrequencyと同じく春野さんの楽曲
「キュートなお声」の一文から期待が膨らんだ曲
異星からのタイトルは先に“異性”からで作られて
アルバムのイメージに合わせて“異星”になったのかなって思ってる
歌詞の中の子は何歳なんだろう?言葉遣いからも
思春期くらいをイメージしながらピアノの伴奏が歌詞の人物の
気分に比例して音色が変わっていく、落ち込むときは
音が下がっていって吹っ切れたように軽快に上がって
たやのトーン高めな歌もそのまま曲の雰囲気にピッタリ
たやが言っていた対になってる2曲は
アルバムを聴きながら「別の作者さん同士でかな?」
「でも2曲一緒にの作者さんも多いし」とか考えながら仕事してて
異星からの次に√64が流れてきてこれかも?ってなった
M6 √64
曲の最初から「あ、春野さんだ」になるくらい
春野さんサウンドの曲、最初にタイトルを聴いたときは
route 64 の語感から国道64号線みたいなイメージを持ってたけど
実際に聴いてみるともっと抽象的な過程みたいな意味が
あるのかなって思うようになった
√64 平方根で8になる
HACHIに至る道(route)の2つの意味があったらかっこいいなぁって
もしこの曲が異星からと対になっているなら
こっちが男の子目線の曲かな?とか思った
そもそも対が合ってるかわからないけど
何かの理由で別れちゃった2人がその理由を歌っているように思う
M7 万有引力
未来古代楽団さんのLIVEで聴けたの嬉しかった曲
LIVEの様子を目に焼き付けたから聴くと頭の中に情景が浮かぶ
歌詞に共感するところが多くて特に
「人の意識に重さはあるのか」の考え方は
人の意識って脳の電気信号でその電気信号が起こって
磁場が揺らぐ姿はエネルギーそのもので
有名な E = mc² の方程式みたいにどんな小さなエネルギーでも
極々小さな質量をもっていて、質量があれば引力を持つ
「心にすこしでも重さがあるのなら」
「どうかそばに引きよせて」
の
歌詞からも、人の意識に重さがあるとしたら
強い意思には他の意思を引き寄せる力を持つことになる
さらに1人1人の意思は小さくても
同じエネルギー、波形を持った意思が集まれば
より大きな引力を持つこともできるはず
沢山のBEESの意思が集まってたやの意思を加速させて
スウィングバイすることだってイメージの中ではできてる
M8 VESTIGIA
アルバムの中でも、事前情報無しで完全初見のVESTIGIA
サビまで聴いて浮かんだのは L'Arc とか Janne Da Arc みたいな
ヴィジュアル系バンドの雰囲気で「この曲調きたか!」と思った
Greyword とか前から歌ってた曲調に近いものはあるけど
さらに大人っぽくなったたやの声のベースに乗って
強くHACHIの活動の芯の部分を歌ってるような曲
たやが繰り返す「生きた証を刻みたい」の想いが
そのまま歌詞にもなってて、ずっとずっと永遠に歌うよ!じゃなくて
全て終わりあるものとして考えるたやの活動の考え方好き
M9 fragment
最初のギターからバンドサウンドだ!!!ってなった
夜迷い言とちょっと違うのはピアノの伴奏が入って
演奏の表現の幅が広がった感じ
切なげなたやの歌とサビで広がるサウンドは
Rainy proof みたいな失恋を歌ったたやの得意なジャンル
ちょっと年齢が上の恋愛に感じてて
異星からと合わせて幅広い年頃の心の動きに
それぞれ寄り添ってくれてるのかも
M10 檻
未来古代楽団さんのLIVE内容からこの檻が
「時間の檻」を指してると知って聴きながら考えたとき
ブラックホールのことを歌ってるって思った
「あまりに眩しすぎた大きな輝き」
「終わり崩れた果てに」「光さえ逃げ出せない」
ブラックホールから光が逃げ出せないのは
あまりにも大きな質量が場の世界を歪ませてるから
その歪みを移動する光さえ時間さえ抗うことはできない
強い想い、エネルギー、質量を持ち過ぎた結果
悩んで悩んで自分の感じる時間だけが伸びていく
時間は相対的なもので人によって感じ方が違う
曲の最後の「時を止めて」の歌詞
物理的にあり得ないことで
どんなに大きな質量のブラックホールも
時間は止まるわけではなくつか光も脱出できる
「時が止まる」ほど強い想いは
どれほど大きな大きな意思なのかなって考えた曲
M11 万華鏡
HACHIと海野さんの曲、それだけで特別な意味を持ってる
曲全体で静と動の転換がはっきりしてて
回すとぱっぱっぱっと切り替わる万華鏡みたいな曲
海野さんはHACHIの歌える声の上も下も熟知して
曲を仕上げてくださるからテンポが速いサビのフレーズも
たやの喉からスッと出ているように感じる
たくさんの発色豊かな強い音色が次々聴こえてくる
小さな万華鏡でも覗いた先の光景は偶然の重ね合わせで
どんなに回しても2度と全く同じ光景は見えなくて
その時々を美しみながら受け入れていくたやが浮かぶ
M12 Pale Blue Dot
まさに「劇場版 HACHI」
夏グッズのカセットテープの「僕らひとつの歌になれ」が
HONEY BEES じゃなくて新曲のそれとは思わなかった…
歌詞そのままHACHIの活動の過去も今も未来も全て含んで
終幕のその時まで、終幕の後もHACHIの中で変わらない
歌への考え方「生きた証を残す手段としての歌」を
Pale Blue Dot を撮影したボイジャーの旅のように
出発から今までHACHIが歩んできた過程を想像して
たやの旅の中で自分が出会ったのはどこだろう
for ASTORAの旅の乗組員になったのはいつだろうって
1人の地球の歌姫の1人のファンとして
宇宙史に比べたら瞬きをするより短い間だけど
強い意思をもって少しでも推進力になれたら嬉しい
M13 レコードのように
たやの作詞の曲
魅せられたその時から
わたしの中で特別なアーテイストのHACHI
Vとして出会ったけど、出会い方が違っていたとしても
あなたを応援していたと思う
後戻りできない日々の中で
いつでも画面を開けば、再生ボタンを押せば
どんな心のときも寄り添ってくれる光
活動の中で度々出てくる「光」
夜空の星も自分で光る星ばかりじゃない
光る力が無い小さな星でも寄り添ってくれる星の
光を受けて目に見えるように輝くこともできる
優しく強いたやの光は
私の中で先を見渡す光であり
私と他の人を繋ぐ光でもある
BEESになってから沢山の友達ができた
HACHIが強く輝くほど、照らされる星も増えていく
いつまでも輝くゴールデンレコードのように
最後!
キンスパのときも考えたメジャーデビューの意味
もしデメリットがあるとしたら
作りたい曲が作れなくなることだと思ってる
流行りのテンポ、有名な作家さん
覚えやすい簡単な振り付け
歌う人が飲み込まれたような楽曲
ビジネスである以上必要なこととはわかってるし
もしHACHIの活動がそうなっても応援する気でいた
でも、今回HACHIが届けてくれたアルバムは
本当に良い意味で今まで通りのもの
HACHIが歌いたい曲、伝えたいことを
そのままリリースすることができた環境
改めてキングレコードと携わる方々
チームHACHIの方々へ最大限の敬意と感謝を伝えたいです
ミクロもマクロも年齢も性別も
どんな心にも寄り添うアーティストHACHI
その想い確かに感じるアルバム
BEESの1人としてHACHIの目指すところへ向かうための力になれたら嬉しい