【読書記録】ショートケーキ。
読書記録が二冊目に入った。
一冊で終わらなかったことはとても良いことだ。
たかが二冊目、と思う人もいるだろうが継続とは小さな次の積み重ねであると思うからこれも大きな意味のある事だと思う。
今回二冊目に選んだのは、坂本 司さん著の『ショートケーキ。』という短編五作からなる短編集だ。
こちらを読もうと思ったきっかけは、友人が本との出会いは一期一会だから目についたらその時に手に取った方がいいと言っていたことをこの本を書店で見かけ、買うか悩んだときに思い出したからだ。
タイトルと表紙のデザインの可愛らしさに惹かれた。正直(文庫本に比べると)ハードカバーたけえ~~~とは思ったが、上記の友人の言葉で押し切った。
今回も好きなように箇条書きで忌憚なく感想を書いているので、どんな感想も受け入れられるようであればどうぞ。
タイトルごとの簡単な感想の後全体の感想。
○ホール
好きなお話じゃなかった
大学生というのもあるが作中の二人が苦手な思考行動のタイプで読み終わるまでストレスが強かった
作風がまだ掴めてないが、この先読むのが気が重い
○ショートケーキ。
こちらもまああまり。
なんだろう、世の中のことを早めに気付きましたとようやく気付きましたを組み合わせるのがすきなのだろうか。なんというか、だから?って思ってしまう。うーーーんたぶん次作も読むの辛いかも。
○追いイチゴ
感想を抱く間も無く終わった超短編
やはり心に響くものはなかったけど、ショートケーキの主人公のカジモトくんかわいくていい
○ままならない
ここまででなんかいちばんよかった。
これまでよりページ数もあったから作者の思想のようなものが盛り込まれている気がしたし、いちばん前向きに戦う感じがよかったのかもしれない
○騎士と狩人
キハラさんの温度感が良かった。ラストの展開も面白くて好きだった。
後半二作は読んでて割とストレスがなくて楽しかった。
そういうオタクなので男幼馴染二人が毎月美味しいもの食べに行っているというのがサイコーでした。二人でいたらよくない?(クソオタクの感想)
総評。
後半二作は割と良かったけど、個人的に好き!と言える本ではあまりなかったかなあ。
ただ、自分の創作の糧になったし、自分のストレスを感じるポイントを考えるきっかけになったり、ストレスを感じる部分を少し掴めてきたような気がした。
後書きを読むと、作者の方に少し自分と似た捻くれを感じたので、合わなかったと感じた部分はそういうところもあったのかもしれない。
もっと作品を読んで自分と大衆との感覚の違いを具体的にしていきたい。
自分にはあまり合わなかったが、人によっては小さくても救いになることがあるお話だと感じたので、興味がある方はぜひ読んでほしい。
本の装丁も、わたしが手に取ろうと思ったきっかけになったくらい良いので書店で見かけたら一度、少し手に取ってみてほしい。
と思った読了後。電車でこの本らしきものを読んでいる人を見かけてにこっとした。
読書とはこういう楽しさもあるんだなあとまた新たな発見。
短編集を読むのはかなり久々だった。好みの話の短編集であればもっと楽しいと思う。
三冊目はこちらの本と同時に購入している。友人が絶賛していたし、そもそも本屋大賞を受賞している本なのでとても期待が高まっており早く読みたくてうずうずしている。楽しみだ。