初めて乃木坂のライブを見た話
2023年2月23日。
『乃木坂46 11th YEAR BIRTHDAY LIVE』2日目に開催された5期生ライブ。配信ではあるけれど、そこで初めて乃木坂46のライブを見た。
まさか自分が乃木坂のライブを見ることになるとは、1年前の自分に伝えたところで信じてはくれないと思う。それぐらい、未だに今の自分に自分でも不思議に思う。
去年の12月に冨里奈央さんに一目惚れし、約1ヶ月の葛藤を経てやっぱりこの子と5期生が好きだと受け入れた1月、本格的に推し始めた2月。
11年という歴史はあまりにも深く重いもので、曲を勉強するだけでも一苦労。
バスラが歴代曲を披露する場であることは分かっていたから、圧倒的知識不足で楽しめるかどうか少し心配だった。案の定初めて聴いた曲がちょいちょいあった。あったはずなのに。
めっっっちゃめちゃ楽しかった。
いや、楽しいやん。めちゃめちゃ楽しいやん。
前の記事で少し触れてるけど、元々私は欅生まれの櫻育ちオタク。やっぱりそこに力を入れているだけあって欅や櫻のライブって凄い。ぐっと引き摺り込まれる感じが。
そんなライブしか知らなかったから、正直ちょっと舐めていた。欅櫻に慣れすぎて物足りなさを感じてしまうんじゃないかと。
まずそもそもライブを比べようとしていたことが間違いだった。大バカもん。バカタレ。アホ助。
"好き"に色んな種類があるように、"楽しい"にも色んな種類があることを学んだ。櫻坂のライブと乃木坂のライブどっちが良いかって聞かれたら、答えるまでに寿命を迎えると思う。
止まらないファンサ、コール、煽り。オタクとメンバーの一体感。コールの偉大さを改めて実感しつつ、配信ライブを見てこんなにも現地に行きたい!と思えるライブはもしかしたら初めてかもしれない。それぐらい、たまらなく楽しかった。
そしてこれの何が怖いって、こんなにも心を鷲掴みにするライブをついこの間1周年を迎えたばかりの子達が作っているということ。
勿論私が5期生オタクだからこそ感じられる楽しさというのはあるだろうけど、1番新人の子たちでこの楽しさ。じゃあ経験をもっと積んでる先輩たちもいる全体ライブなんてどうなっちゃうんだろう。想像するだけでワクワクが止まらない。
改めて11人に伝えたい。5期生として加入してくれてありがとうございますって。この11人がいなかったら、冨里ちゃんがいなかったら、私は一生この楽しさを知ることなく一生を終えているところだった。
と、まぁとにかくライブが楽しかったわけですがここから先は推しメンこと冨里奈央さんについてお話させてください。
お披露目から1周年のブログで"人より努力しないといけない"と綴っていたこと。それを踏まえての選抜発表後のブログで"自分はどうなっていくんだろう"と弱音をこぼしていたこと。
彼女がブログで時折見せる言葉をふつふつ思い出すような、そんなパフォーマンスでした。
元々冨里ちゃんのパフォーマンス自体はのぎ動画でお見立て会の映像を見たりスタ誕で歌声を聴いたりしていたので凡そは把握していたつもりでいたのですが、想像の500億倍良かった。
そもそも推しメンがいるライブを見るのが久しぶりだったのもあり、そこにいるだけで「ライブに推しメンがいる…!」と感動していました。
センター楽曲に太陽ノックを選んだ理由として『誰かの太陽になりたい』と言っていたけど、あなたが太陽でなければ私の世界は一生朝が来ません。とても困ります。
そしてあのふわふわスマイルに反して煽る声がめちゃめちゃ通ることに驚きました。推しメンフィルターかかってるかもしれないけど、煽り上手じゃなかったですか?上手でしたよね。うんうん。
こうして自分で楽曲を選択するシステムだと、本人がどう言うアイドル像を理想に掲げているか分かりやすくて良い。
冨里ちゃんの場合やっぱりキラキラ笑顔溢れるアイドルなんでしょうし、その姿がなんだか元推しメンである原田葵ちゃんと重なるところがあってかなりグッときてしまいました。
ステージの上ではあんなに笑っているのに、夜遅くまでダンスの練習して努力していたこともtalkを取っている人は皆んな知っています。
人一倍頑張らなければならないと気付き、認め、それを実行することって結構難しいことだと思うんですよね。特に冨里ちゃんぐらいの年齢の子って。私も学生の頃似たようなことがありましたが、まず人一倍頑張らなければならないと認めることに苦労しました。ひねくれてるので。
でも冨里ちゃんはどこまでも素直で、真っ直ぐだから。それは今後絶対に大きな武器になるし、まだ16歳の彼女が20歳になる頃どうなっているのか想像するだけで楽しみです。
年下のアイドルを推すならではの楽しさですね。
ただ、本人がこういった笑顔溢れるアイドルを目指しているからこそ非常に申し上げにくいのですが…やはり私はかわいい顔してバチバチにかっこよく踊るアイドルがとても好きなので。
全て良かったのを大前提として、奥田いろはさんの選択楽曲"日常"が個人的MVPでした。
冨里ちゃんがアンダーに合流したと知ったとき、アンダーライブで冨里ちゃんが日常をやるかもしれない!?と胸を馳せていたのですが。
まさかまさかの、5期生ライブで披露されるとは予想にもしていませんでした。本当にびっくりした。奥田さんのVTRで北野さんの名前が出た瞬間、何もかもを察して鳥肌が立った。
でも日常のようなクールな楽曲となれば、笑顔が印象的な冨里ちゃんのポジションは端の方なのかもしれない。そう思っていたら、まさかまさかまさかのセンター横。嘘だろ。
誰ですかセンター奥田さんをなおまおで挟もうと決めた人。口座教えてくれたら100万円振込みます。
決して下手くそと言いたいわけではないけれど、冨里ちゃんのダンスが飛び抜けて上手と思ったことはないしそれは五百城さんも同じ。おまけに2人ともほんわかコンビ。
それで日常という楽曲でセンター横に置くの、かなりの大チャレンジだったと思います。考えた人になおまおをセッテングした理由を是非ともお聞きしたい。じっくり聞かせて欲しい。
おっとりした雰囲気を持つ2人だからこそ出せるものがあります。それは単なるギャップの話ではありません。実際、真ん中でかっこよく踊っている奥田さんを挟む冨里ちゃんと五百城さんはこれでもかというほど様になっていた。
運営から、なおまおはただのほんわかコンビじゃねぇんだぜ?とドヤ顔で言われているようでした。おっしゃる通りですと頭を下げざるを得ない。
冨里ちゃん。冨里ちゃん、多分ダンスで苦戦していた曲の中にこの曲もあったと思う。人一倍頑張らなければならないと自覚を持っている彼女が、この楽曲でセンター横だと知ったときどう感じたのか。それはもう、珍しく努力を全面的に出してくるほど頑張っていた理由に詰め込まれてる気がします。憶測ですけどね。
でも、本番ダンス頑張ってるなぁとは思わなかった。堂々としていた。そう見せているだけかもしれないけど。
なおまおシンメって、引きで見たときのバランスの良さだったり歌声のマッチ度だったりどこを取っても恐ろしくシンメとして優秀過ぎる2人なのですが、日常というかっこいい楽曲をやることで初めて2人の違いを見ました。
クールな表情の中にも笑みを混ぜ、美しさと余裕を見せた五百城さん。対してクールな表情の中に幼さが残り、思春期ならではの気だるげな雰囲気を出していた冨里ちゃん。
この雰囲気を私はどこかで見たことがあると思っていたんですよ。1晩ずっと考えて考えてようやく思い出しました。
櫻坂を好きじゃない人でも、坂道を推している人であれば知っているかもしれないあのシンメ。渡邉理佐さんと小林由依さん。
踊り方だったり歌い方だったり似てるなんて微塵も思いません。日常を見るまでなおまおシンメを見てあの2人を思い出すなんてことはなかった。なのに、どうしてか、すごく通ずるものを感じてしまった。
きっとこれに関しては私だけだと思う。誰にも共感してもらえない自信があります。でも、確かにどこか同じようなものがあったんです。
もし理佐さんと小林さんが2人とも高校生だった頃にシンメをしていたら、こんな感じだったのかもしれない。
だからなんだという話ですが、言うなれば私はどうしようもなく冨里ちゃんと五百城さんのシンメが好きだと再確認しました。そして期待が止まらない。クールな楽曲ですらシンメをこなせてしまうこの2人が表題でシンメに立つことを、やっぱり夢見てしまう。そしてそれが夢で終わらない確信を日常で得ました。
選抜発表で引き離されてしまったこと、思うところはありつつ文句は言えません。指標に準じた結果と言われたらそれまでなので。
それにまだ1回目の選抜ですしね。これから5期生はまだ何年もこのグループに属し選抜を経験していくわけですし。今は来るべき時にその時が来てくれることを願います。
こうして私が冨里ちゃんの特にかっこいいクールな部分に惹かれること、本人にとっては不本意なことなのかもしれないと思うと死にたくて仕方がありません。だけど太陽になりたいと話す彼女のアイドル像を否定はしません。
むしろ、冨里ちゃんに合うアイドル像はまさにそれだと思う。だからこそ、時たま見られるクールな表情がより際立つ。
結果的にウィン・ウィンの関係なんですよね。彼女が笑顔をよく見せる可愛らしいアイドルになればなるほど、クールな楽曲を披露したときの破壊力は跳ね上がる。それは私にとってかなり好都合なので、これからもやりたいようになりたい姿になっていってほしいなぁと思います。
初めて選抜を経験してきっとたくさん色んなことを考えたんだろうけど、確実に伸びるポテンシャルがあるから大丈夫だよと伝えたい。どうなっていくか確かに今はまだ誰にも分からないけど、どうにだってなるんだよ。
だから冨里ちゃんのペースで良いところをめいいっぱい伸ばして欲しい。その上でオタクのひと押しが必要なら、全力で押しまくる。
会場の皆んなから名前を呼んでもらったとき、イヤモニを外してまで聞いて喜んでいたあの笑顔。いつまでもそれが失われないように。そのためなら、私はなんだって出来てしまいそうです。
クールな表情も大好きだけど、やっぱりあなたには笑顔が1番似合うから。
元推しメンの卒業で1度真っ暗になってしまった私の世界を照らしてくれた太陽は、間違いなく冨里奈央さんです。
実は未だに乃木坂さんを今更追うことに若干抵抗が残っていたのですが、5期生ライブを見て全て吹き飛びました。
なんなんだこの楽しすぎるライブは。なんなんだこの愛おしいいのちたちは。最高じゃないか。
年代も年代なのもありかなりエゴサしてるのが隠しきれていない彼女たちの目には、もしかしたら自分たちのことを受け入れられない人達の言葉も見えてしまってるかもしれない。
その状態で先輩たちの楽曲を披露することがどれだけ緊張することか、終わったあと楽しかったねと笑っていた彼女たちの表情を思い出してはオバサンはよく頑張ったねぇと涙が止まりません。
恐らく過去を知っている人だからこそ楽しい要素が沢山あるライブだったけど、知らないからこその楽しみもありました。
とにかく次のライブは絶対現地入るぞ!
冨里奈央さんに出会えてよかった。5期生に出会えてよかった。そして歴代の偉大な先輩方が紡いできてくれたおかげで、多くの古参ファンが支えてきたおかげで、乃木坂というグループが存在し、5期生ちゃんたちがこうして活動出来ています。そう思うと一体私はどこまでたどって感謝をすべきなんだろうか。
新規は積み重なったものの恩恵を受けることが多いから、少しでもお返しができるように。いつか5期生が中心となって引っ張っていくことになる未来へ繋げられるよう、今を全力で応援します。
改めて、5期生ライブお疲れ様でした!
一生忘れられない最高のライブをありがとうございました。大好きです。
そして新曲センターに選ばれた池田さん、おめでとうございます🎉