なおもちシェアハッピー!!
本日は4月2"7"日。そう、なおもちシェアハッピーの日。こちらのワードを聞いてピンと来ない方は前回の記事をチラ見してください。
今回もまた私の思う冨里奈央さんの魅力についてのお話をしようと思うのですが、先日5期生初ドラマ作品『古書堂ものがたり』で冨里奈央さんが出演している『黒塗り楽譜と転校生』の前編が公開されました。
見ました???見ましたか???まだ見てない人は必ず見てください今すぐ。
アイドル出演のドラマなんてどうせ顔だけで中身がないって?そう思っていても構いません騙されたと思って見てください。お願い。お願い。
物語自体が面白い面白くないについては人によるかと思いますので深く触れません(私は面白いと思いました)が、冨里奈央さんはもちろんのこと同作品に出演している井上和さんと五百城茉央さんの3人の演技は1度ぜひ見ていただきたい。
それを本業としている女優さんに比べたら確かに劣るところはあるかもしれませんが、初ドラマと考えたらかなりレベルが高いと私は思います。まぁこのあたりも感性によりけりなので自分の意見が正しい!とは思いません。
前回の記事に引き続きあくまでも私が思う、私の感性でのお話になりますのでちょっとでも自分の意見と合わないなと感じたら速やかに記事を閉じてください。
と、いうことで本日は古書堂ものがたりを引っさげて冨里奈央さんの演技についてのお話をしていきたいと思います。
物語における致命的なネタバレになるようなことは言わないように気をつけますが、冨里さん演じる"田部まりえちゃん"の人柄等々のお話は避けては通れないのでお気をつけください。
改めて言いますが、30分間の時間があるのであればまずは本編を見てくださいね。
謎多き少女
冨里奈央さんが演じているのは不自然なタイミングで転校してきた謎の多い女の子、田部まりえ。
事前に公開されていた予告映像や配信記念SRで出ている姿からもお分かりいただける通り、ハッキリ言ってしまうなら"根暗"な女の子です。
極端にクラスメイトと関わろうとしない、お昼休みに一緒にお弁当を食べようと誘われても断り1人でサンドイッチを食べているような子。
口数が少なくほぼ常に無表情、おどおどと気の弱そうな仕草もあります。
つまるところ冨里奈央さんとかなり性格が離れているキャラクターなんですよね。配信記念SRでなぎちゃんも『普段見ない奈央』と言っています。
田部まりえちゃんについて前編の時点で明かされていることをいくつか並べると…
中3の10月というタイミングで転校
→本人曰く家族の事情英語の発音が絶望的
→書くのは上手転校前にやっていた部活について聞かれる度に嘘をついている
→テニス、水泳、コーラス
などがあります。
他にも色々気になる点はありますが、後編で掘り下げられそうな謎は上記あたりかと。とにかく謎が多い不思議な女の子というわけです。
そんな田部まりえちゃんを演じる冨里さんの演技、推しメン補正を抜きにしても悪くはないと感じました。見ていて違和感は無いし、内容もすっと頭に入ってくる。
メンバーやファンから笑顔が可愛らしい、ずっとにこにこしている、そんなイメージを持たれることが多い彼女がですよ。無表情で口数の少ない根暗な女の子が怖いぐらいマッチしてる。
配信前に公式Twitterで載せられていたこれらの写真をご覧ください。
一見微笑ましいスリーショットですが、冨里さんの笑顔に違和感がありませんか?私は初見、こんなに笑顔が下手くそな子だっただろうかと思いました。口はいつものように笑っているけど目が笑えてないんですよ。
ご存知の方は多いかと思いますが、冨里さんは笑うと目が細くなるんですよね。笑顔の度合いによって細さは変わりますが、笑っててこんなに目の大きさがデフォルトと変わらないの滅多に見ない気がする。
どうしてこんなにぎこちない笑顔になっているのか。本編を見たら納得がいきました。勿論憶測に過ぎませんが、恐らく田部まりえちゃんが抜けていないんだと思いますこの冨里さん。
この言葉を使うと嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、所謂"憑依型"に当たるタイプなのかと思われます。さざ波のMVやアンダーライブでも所々その片鱗を示しています。
何が言いたいのかと言うと、我々オタクが思っている以上に演技力に長けている可能性が高いということ。本人も配信記念SRにて今回の古書堂ものがたりの撮影について満面な笑みで『楽しかった、終わんなきゃ良いのに』と言っています。
普段の自分からだいぶかけ離れたキャラクターを演じることを、すごい楽しんでたんですよ。演技が楽しかったのかドラマを作っていくことが楽しかったのか、細かいことは分かりませんが。
ドラマ撮影だからこそのものと言えばセリフ読みですが、もごもご話すときと言い返したいときにハッキリ声を出すその差がすごいなと思いました。幾度となく言っていますが、声の出し方が上手というか様々な出し方がわりと簡単に出来てしまうのかもしれません。
私が1番注目したいのは表情の演技です。元々彼女の表情管理に惚れ込んでいるのでやっぱりどうしてもそこを中心に見てしまうのですが、既に前編を26回(それ以上は数えるのやめました)ほど見てる私の推しポイントを紹介したいと思います。
お昼休みシーン
なぎちゃんといおちゃんがクラスメイトとお弁当を食べながら話している最中に、まりえちゃんが手を拭きながら教室に戻ってくるシーン。尺としてはほんの数秒でセリフもありません。
無表情で斜め下を見ながら早歩きで戻るその仕草はどこまで予め監督さんに指示を受けているのか分かりませんが、あまりに根暗な女の子のソレ過ぎました。リアリティってやつ。
そのシーンで誰にも話しかけられないつもりでいるオーラが出ているので、余計にいおちゃんに一緒にお昼ご飯食べないかと誘われたときの瞳に味がある。「え、私?」って表情上手すぎませんか。上手すぎる。
その後の「私は結構です」の"私は"の前にちょっと言葉が詰まるのもあまりに自然。
この一連のシーンを何度も見返す度に直前のセンター分け男と実行委員(見れば分かります)のイチャイチャまでセットで見せつけられたことが全て許せてしまうぐらい、この数秒に冨里さんの演技の良さが詰め込まれていると思います。
あと演技には全く関係ありませんが田部まりえちゃんの机の上にサンドイッチと一緒にりんご丸々1個置いてあるのが気になって仕方がない。犯人よりも田部まりえちゃんの過去についてよりも何よりも1番気になってる。丸かじりするの…??
アリバイ確認シーン
楽譜を黒塗りした犯人を探すべくアリバイを整理させているシーンですが、序盤田部まりえちゃんは一言も喋らず存在を消しています。そもそも画角にも入っていません。
だからこそセンター分け男に強め口調で突然名前を呼ばれたときの驚き方が映える。このシーンに限った話ではありませんが、瞬きの演技もすごいんですよね。役柄が役柄なので細かい仕草が多いのですが、その全てを自然にこなしている。
そしてなんと言っても言い返すシーン!
ここまでの田部まりえちゃんは話すときはもごもご話し、人の目を見ないどころか常に斜め下を向いている姿ばかりでしたが言うときはちゃんと相手の目を見てハッキリ言い返せることが判明します。立ち上がった直後田部まりえちゃんのお顔がアップで数秒抜かれたのは、いざと言う時は相手の目を見ることもできるというのを強調していたのではないかと勝手に解釈しています。
明らかにそれまでの彼女とは少し雰囲気の違う1面のシーンでしたが、あくまでもそこにいるのは田部まりえちゃんが焦っている姿でした。
これって地味にすごくないですか?普段からハキハキしている役柄で焦って言い返すシーンならともかく、基本もごもごおどおどしている子の言い返すシーンってかなり難しい気がするんですよね。あまり過剰にやるとキャラが崩れてしまうし、かと言って弱いと普段との差が出ない。
その絶妙なバランスを見事冨里さんはやりきっています。このシーンは彼女が憑依型寄りであることが分かりやすいのではないでしょうか。
この後、空気が完全に冷めきってしまいセンター分け男が帰って行くのですがその時に田部まりえちゃんが英語のような何かをぼそりと呟きます。
その呟き方もまた上手なんですよね。分かるけど、分からない、そんな具合の呟き方。
そしていそいそとまりえちゃんも帰ってゆくのですが、この時の楽譜の戻し方の勢いがすごい好きです。おもろい。
ピアノシーンの裏で…
放課後なぎちゃんがピアノを弾いているシーンの裏で、真っ暗な教室に1人ぽつんと立っている田部まりえちゃんの姿が映し出されます。
視線の先にはびりびりに破かれた楽譜が散らばっていて、それを真顔で見つめる表情がBGMも相まって結構怖い。ここだけ見たら犯人の風格すらありますが、私は田部まりえちゃんを信じているので。この子は無実ですよ、えぇ。
少し黒目が動くのも怖いんですよね、ここ。推しメン相手に怖い怖い言うのもなんですが、シーンの色合い的に"怖い"は1番の褒め言葉だと私は思います。
決して無表情が崩れるわけでもなくただただ見つめ、意味深に握りこぶしのようなものを作る彼女は果たして何を考えていたのか。かなり不気味なシーンですが、後編でどう回収されていくのか楽しみで仕方がありません。
田部まりえちゃんはやってません!!
前編最後、クラスメイトたちから責められる田部まりえちゃんのシーン。私は彼女を信じているのでやめろー!責めるなー!となりましたが、まぁ狙われても仕方がないとは思います。
それはそれとして、ここもまた冨里さんの"根暗な女の子"の演技が圧巻ですね。見ている側が思わず庇いたくなってしまうような狼狽え方。とにかく視線の動かし方が上手。どこまで演技指導が入っているのか気になる。
前編はこうして田部まりえちゃんがクラスメイトに責められて終わりますが、後編は一体どうなってゆくのか。冨里さんの演技も物語自体も非常に楽しみ、そんな素晴らしいお話となっています。
冨里奈央さんのこれから
普段からよくモノマネを披露している冨里さんですが、正直すごく上手というわけではないですよね。ただ、喋り方の特徴自体はだいたい掴んでいるように聞こえます。
観察力が優れているのでしょうか。見たものを取り込められるそれがどこまで演技に影響しているかは分かりませんが、自分とは全く違う人格の役柄だとしてもこなせてしまうのは観察力が少なからず関係していそう。あとは感受性の豊かさ。
スター誕生でも始まる前から役に入り込んでることを指摘されるシーンが数回ありましたが、もしかして元々自分以外の何かになることが好きなのかな。
なにはともあれ、本人は演技に対してプラスの感情を抱いていることは確かなのでこの調子でもっと演技のお仕事が来て欲しいなぁと思います。
ダンスや歌もそうですが、冨里さんって自信がつけばつくほどパワーアップしていくタイプだと思うんですよね。というか圧倒的に不足してるのが実力や才能ではなく自信な気がする。
褒められて天狗になるような子ではないこと、彼女を応援している人は皆んな分かっているかと思います。ダンスの上達を自覚してもそこで終わらず更に上を目指そうと努力する子です。
だから私は小さなことでも良いと思ったことは包み隠さず冨里さんに全て伝えようと思うし、「可愛い」や「かっこいい」など便利な言葉一言に逃げずできるだけ具体的に気持ちを言語化できるように日頃から感想は砕いています。
どこまで冨里さんに届いているかは知りませんが、やらないよりやった方が良いのでね。
アルノちゃんに様々な仕事をこなす先輩と自分を比べて落ち込んで相談していたような子が、先輩の朗読劇を見て声のお仕事がやりたいと言ったり演技初挑戦で笑顔で楽しかったと話してる。色んなことに挑戦して、色んなことに触れて、やりたいことを見つけていく推しメンを見守ることほど楽しいもんはありません。
推しメン贔屓ですが、冨里さんは特にその模索や頑張りが比較的分かりやすいと私は思います。16歳アイドル2年目の今だからこそ見れるこの瞬間を見逃すなんて、とっても勿体ないですよ。
お金を落とせとまでは言いませんし他に推しメンがいても構わないから、少しでも良いから冨里さんのことも見てみてください。表面だけ見ても分からないことは案外たくさんあります。
まぁ、こんなに冨里さんのことを見ているのに冨里奈央さんがどんな人物なのか何も分からない私のようなオタクもいますが…。(詳しくは前回の記事を読んでね)
常々言っていますが、本当に冨里奈央さんは存在がトリックアートだと思います。今回の演技を見てより強くそう感じました。
クールな楽曲にも可愛らしい楽曲にも自分らしさを残す強い芯を持っていながら、必要であれば"冨里奈央"を消すことも出来る。これぞ可能性の塊。未来の希望。
本日はアンダーライブ千秋楽の配信もありますし、良かったら冨里さんを意識して見てみてください。トリックアートっぷりがフル発揮されてるかと思うので。
セトリネタバレになるのでここ見てー!とは言えませんが、確実にやることは分かっているであろうさざ波だけでもかなり入り込んでるのでご注目です。
可愛いだけじゃないんです、そんな冨里奈央さんのことをどうぞよろしくお願いします!
以上、拗らせオタクの独り言でした、シェアハピシェアハピ〜🫶