小椋冬美さんの作品に出てくるような女性になりたい
小椋冬美さんの描く女の人が好き。
あまり少女漫画は読まずに育った私が、好んで読んだ数少ない少女漫画が小椋冬美さんの作品だった。
姉の部屋に忍び込み、こっそりと読む姉が所有する漫画の中に小椋冬美さんの漫画があって、新作が買い足されるたび、何度も繰り返し読んだ。
フワフワした髪の毛、ぽってりとした唇、柔らかそうな胸元、といったルックスも素敵だったけれど、何よりそのキャラクターが素敵だった。
『薔薇色のお酒』の家政婦さん。
大人の落ち着いた女性で、雇い主である作家の先生との距離感がたまらなく良い。
『僕の好きなPeach Pie』の紅林さん。
自由気ままで寂しがりやで猫みたいに自由な様子がとてもチャーミング。とても良い。
この記事の見出し絵は『僕の好きなPeach Pie』の表紙絵を思いっきりラフに模写したものだ。実物は100万倍魅力的で可愛いので、是非ご覧いただきたい。
あと、登場する男性主人公たちもガツガツギラギラしていない。どこか浮世離れした雰囲気のある人ばかり。
ラブストーリーが多いけれど、お互いにベタベタしすぎず心地よい距離感で成り立っている。
忘れられないシーンがある。
私は小椋冬美さんの漫画を読んで「こんな女性になりたい」と本気で思ったものだ。
実家に漫画は置いてあるため手元に原本がなく、どの作品か思い出せないのだが、とある作品の中でお風呂に入った女の子が自分の胸元(胸筋のあたり)を指でムニムニと押すシーンがあった。
その女の子はふっくらとした体型なのだが、自分の胸元を触りながら彼女は「女の子は、このくらい柔らかな方が良い」というようなセリフを言っていた。
そのシーンが忘れられなくて、未だに私は、時折自分の胸元を触って感触を確かめたりする。
ちゃんとフニフニと柔らかくて、ちょっと嬉しくなる。
ちょっと年々ふにふに具合が増していっているのは、気がかりではあるが。
今ならamazonで少し試し読みが出来た。
もしご興味があれば、読んでみてもらいたい。