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radikoもいいけど地元ラジオ局を大切にしたい
子供の頃からずっとラジオを聴いて育ってきた。
小学生の頃、阪神タイガースファンになり夕方になると大阪のラジオ局にダイヤルを合わせてノイズ混じりの中でナイター中継を聴いていた。
中学生時代はこっそり深夜放送を聴き、そこから音楽にハマってFMラジオのエアチェックをしていた。
車を運転するようになってからはカーラジオを聴いていたし、長野県に越してからは地元のラジオ番組を楽しむようになった。
2010年にradikoが誕生したときは衝撃的だった。
いつもノイズ混じりに聴いていたAMラジオの番組がネット経由でクリアな音で聴けることに驚いた。
2014年に全国の放送局を自由に聴けるradikoのエリアフリーがスタートして、関東出身の僕は主にTBSラジオを聴くようになった。
この頃のTBSラジオ平日の帯番組「ゆうゆうワイド」「たまむすび」「デイキャッチ」の流れは最高だったな。
最近までずっとアレクサでradikoを聴いてきたけれど、スマートスピーカーにはマイクが内蔵され僕たちの会話や生活音を収集している。
巨大IT企業はプライバシー保護を声高に叫んでいるけれどそれがどうにも気持ち悪く、1年ほど前にリサイクルショップでアナログラジオを購入した。
AM /FM派だけしか聴けないチボリのMODEL ONEというシンプルなラジオだ。
電源を入れダイヤルをゆっくり回して周波数を合わせるとすぐにスピーカーから音が流れてくる。
もちろんネット回線は不要、再生が始まるまでのタイムラグも無い。
このラジオはなにより音質が素晴らしくて、ラジオってこんなに豊かな音だったっけと驚いた。
いつの間にかラジオはネット経由で聴くものになっていたけれど、ちゃんとしたラジオでFM放送を聴くとradikoなんかよりも圧倒的に音がいい。
アナログラジオなので必然的に地元長野県のラジオ局を聞くようになる。
AMはSBCラジオ、FMはFM長野を中心に聴いている。
かつてTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」が何よりも関東の平日の空気を感じさせてくれる番組だったように、SBCラジオの平日ワイド「坂ちゃんのずくだせえぶりでぃ」を聞けば信州の平日の空気を感じられる。
FM長野も数年間ちゃんと聴いていなかったけれど朝の伊織智佳子さん、夕方の小林新くんの声を聞くと実家に帰ってきたような安心感で、一時的に離れていてもすぐに馴染めるところが長寿番組の多いラジオの良さだと思う。
3年前に始まった金曜夕方の「翔べ!FRI-TAG!!」はバカボン鬼塚さんと飯野美紗子さんの掛け合いが面白く、FM長野の看板番組として長く続いて欲しい。
アナログラジオで聴く地元のラジオ番組は身近な話題も多く生活に根ざしていて、毎日ゆったりした気分で聴いていられる。
radikoもいいけど地元のラジオ局を大切に聴き続けていきたい。
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