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薬剤師による薬剤師のための簡易資産運用法 ④積み立て投資と気絶投資をしてみよう

こんにちは。ひふみ投信・ひふみワールドで5000万円運用している薬剤師のHirokiです。前回の記事を読んで無事に証券口座を作った皆さんは資産運用で一番大変な場所を乗り越えました。おめでとうございます!

証券口座を作ったらあとは超簡単です。手数料の安いS&P500(アメリカの優良企業500社に分散投資できる商品)という商品を毎月コツコツ貯金感覚で積み立ててください。SBI証券ならSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドという商品があります。楽天証券ならeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)という商品で良いでしょう。何故S&P500がよいか?まずチャートをご覧ください。


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いかがでしょうか?凸凹しながらも右肩上がりを描いてますよね。投資の神様として有名なウォーレン・バフェット先生はよく「初心者はS&P500を買いましょう」と言ってます。実際にプロの投資家でもS&P500に勝てる人は少ないので初心者である私たちならなおさらです。何よりも手数料が安いのがいいんですよね。毎月貯金感覚で銀行口座から積み立ててくれるのですが積立時の手数料は0円で1年間でかかる管理費用というものが0.09%ぐらいです。100万円投資して1000円ぐらい手数料を払う程度なのです。手数料が安くてリターンも高い、こんな夢のような商品が手に入るなんて素晴らしい時代ですね!

とはいえ、当然ながら下がるときは大きく下がります。チャートをよく見ると下がるときはなかなか急角度だし2020年のコロナショックもかなりの角度で下がりました。職場の若い薬剤師は毎日S&P500の価格を見ているのですが、暴落時に見てしまうよビビって売りたくなるのでなるべく見ない方がいいよと伝えてあります。

たまにS&P500に投資すれば誰でも簡単にお金持ちになれる!みたいなことを言う人がいるけど、「簡単に儲かる」とか言っちゃう人は間違いなく詐欺師なので無視してください。実際に投資すれば分かるのですが自分の資産が少し減るだけでも人間ってかなりの恐怖を感じるので投資を長く続けるのは決して簡単なことではありません。事実、大手運用会社のフィデリティは投資が上手だった人を分析してこのような結論を出しています。

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1位 死んでる人

2位 投資しているのを忘れている人

これはフィデリティが嘘をついてるわけではなく、本当のことを言ってると確信しています。何故ならアクティブに売買する私と毎月積み立て&気絶投資家の妻の運用成績を見ると妻の方が2倍上手だったからです(私のひふみ投信はプラス50%ですが妻はプラス95%ぐらいなのですw)

では、実際に積立を開始するとして毎月いくら積み立てればよいか?この問いに明確な答えはありません。40歳までに2000万円作って早期退職したいという人は給料の全部を入れるだろうし、60歳まで長く働くからゆっくりコツコツ資産を作りたいという人は毎月3万円ぐらいで十分だし、その人の将来設計によってガラっと変わります。私は若手薬剤師には「迷ったら給料の4分の1でいいよ」と言ってます。これは日本の偉大なる投資家の本多静六さんがそのように投資して大成功を収めたからです。とはいえ、今と昔では金利も税金も全く違うので個人的には給料の4分の1は結構キツイと思います。私はこれをアレンジして「手取りの4分の1でいいよ」と伝えてます。毎月の給料30万なら手取りは22万円ぐらいですよね?その4分の1の5万円ぐらいがちょうどよい投資金額ではないかと思います。