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秘宝新聞vol.11 2020年冬号

こんにちは秘宝新聞です。
今日は秘宝新聞vol.11 2020年冬号をココに載せてみようと思います。

皆さんどうもこんにちは。秘宝新聞です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?あっという間に12 月。クリスマスやお正月がもう目の前で、びっくりします。今年はずいぶん暖かい冬と思っていたけど、本格的に寒くなってきましたね。残り少ない 2020 年を風邪などひかずに、お過ごしくださいね^^

秘宝新聞は、変なもの、不思議、あやしいもの、ヘンテコあやしいもの、を見つけては楽しく記事にしていきたい私たちの、全くの趣味の徒然フリーペーパーです。行きたい場所を見つけても、なかなか気軽に探検に生き難い昨今ですが、ゆるゆると継続していこうと思います。

さて今回は内容が師走だよう。
テーマは『お正月』
お正月についての思い出などつづってみたいと思います。

『実家のお正月料理におもふ』 by しる子

あっという間にお正月ですね。
1 年の速さがどんどんスピードアップして、本当毎年同じように「も、もう年末?」とびっくりします。

今回は実家のあるつがる市の「お正月料理」について書いてみます。つがる市では、おせち料理を作って重箱に詰めるという風習はありません。

つがる市のお正月料理と言えば、
人参の子和え
けの汁
煮しめ
茶碗蒸し。

これを鍋から 1 人 1 人のお皿に取り分けて食べます。けの汁、煮しめはその都度あたためて食べる感じ。

人参の子和えは、千切りの人参と味付けしていない生のたらこを、軽くお出汁で味付けしながらいり煮したもの。
人参の甘さとたらこのプチプチ食感が大好きです。津軽で買うたらこはすごく大振りで(手の平くらいの大きさが普通かな)、たらこのプチプチ感もとても存在感があります。三重ではそんな大きな生のたらこがなかなか手に入りません。

青森ではとても安く買えるんだけど。
けの汁は、さいの目切りにした大根、人参、ごぼう、こんにゃくなどを、昆布だしで味付けしたお汁。素朴なお味ですが、おばあちゃん、お母さん、と代々受け継がれている懐かしい味。子供の頃はあまり好きではなかったけど、今はとても美味しく感じます。さいの目の見た目もかわいい。
我が家の煮しめには、なぜかツブ貝が入っています。良いお出汁が出るらしいのですが、私はツブ貝はちょっと苦手なので食べません。

カタツムリみたいな見た目も、味、食感もちょっと苦手なのです。出汁としてはサイコーだと思うので、一緒に煮込まれたじゃがいも、人参、結びこんにゃく、細いタケノコ、凍み豆腐(しみどうふ:高野豆腐のこと)などを食べます。これをつまみにずーっとお酒が飲めます(笑)。

茶碗蒸しには、瓶詰めの栗の甘露煮を入れます。甘露煮の残り汁も卵液に少し入れて、甘めの味付けの茶碗蒸しでした。これは各家庭によって味が違うかもしれませんが、三重に来た時に、茶碗蒸しは甘くないんだなーって思いましたね。出汁が効いてて三重の味も美味しいんですけどね。茶碗蒸しの具材としては、他にかまぼこ、鶏肉、糸こんにゃくが入ってたな。

お正月料理と言っても、所謂おせちを作って食べるわけではなく、郷土料理を食べるという感じでした。雪が降るので買い物に行かなくてもお正月を越せるように、保存食のような料理で年越しをしてたのかもなーと、これを書きながら思いました。

たぶん各家庭でそれぞれ味が違うと思うんだけど、やっぱり実家の味は美味しいと感じます。たまに実家に帰れるお正月は本当に楽しみで、更にお正月以外でも茶碗蒸しは大好きなのでリクエストしたりします。

『お正月の思い出』byはつ子

北海道のお正月
私は札幌に一番長く住んでいたけど、生まれてから家を出るまでは、北海道の南の方に住んでいました。
長万部町(おしゃまんべちょう)という小さな町です。
かにめしという駅弁があります。有名なのかな。
蟹の町なので、毛蟹は子どもの頃からひとり一杯ずつ与えられて、新聞紙を広げた所にカニを無造作に置かれて(笑)
ポイって。「ほれ、食え!うめぇぞ」って感じ。自分で剥いて食べてたなぁ。わたし、毛蟹を剥くのが大好きなのです。食べるより剥くのが好き。
そんなわたしの、蟹。蟹は夏のイメージ。

お正月というより、夏によく食べていた気がします。
そんな北海道のど田舎に住んでいた、わたしの子ども時代のお正月。
北海道といえば、お正月より、むしろ、前日の大晦日が盛り上がるのでした。本州は違うのだと知ってじゃあどうするの?と、若干不安な気持ちになったのを覚えています。w
我が家はおじいちゃんおばあちゃんと同居だったので、なにか行事の時には、親戚がみな、我が家に集まります。なので、大晦日前日と、大晦日の日には、母とお婆ちゃんが、忙しそうに料理を作っていました。
親戚の叔母たちも、何かと持ち寄って来ていたような気もするし、とにかく大人数なので、料理の量が凄かった記憶があります。けど子どもの頃の記憶なので大げさになっている気がする。

さて、どんな料理だったかな。
煮しめ、うま煮(筑前煮)身欠きニシンとフキの味噌煮(にものばかり)、その年に漬けた漬物。樽で漬けたたくあんやニシン漬け。(身欠きニシンと大根、キャベツ、人参などの野菜を麹と塩で漬けた漬物)今でも恋しくなります。

茶碗蒸し、昆布巻き、お刺身、お寿司、揚げ物、オードブル的なもの。鯛の塩焼きなどかな。
たくさんの料理が並んで、大人たちはお酒を飲んで楽しそうにしていて、わたしはその雰囲気がとても好きでした。大宴会な感じ。

父は 4 人兄弟の一番上で弟が 3 人いたので、大晦日には、それぞれに奥さんとその子どもたち(私のいとこたち)が集まり、大晦日の夜は、とても賑やでした。みんなで飲んだり食べたり楽しく過ごしたあと、除夜の鐘が鳴ると、大人たちが子どもたちへお年玉を配って、大人たちはほろ酔いで、良い思い出だなぁと、書きながら思います。

そして毎年のお楽しみと言えば、我が家では「ほんびき」というゲームをやるのがとても楽しみでした。
大人たちの酔いがすっかり回ったころ、お婆ちゃんが、自分の部屋から紐の束を持ってやってきます。

お婆ちゃん特製のその 20 本ほどの紐。そのうち、1 本がアタリ。アタリのその紐の先には、たくさんの五円玉が団子のように引っ付いているのです。

何が当たるかというと、お金です。www
みんなで丸く囲んだ真ん中には小さなお皿が置かれて、自分のお財布の中から、賭けたい金額のお金を真ん中のお皿に出すのです。
そう、賭けです。

早い者勝ちで紐を選び、(子どもが優先)みんなが紐を選び終わると、せーのーで、束を握りしめていた、御婆ちゃんが手を離します。すると、徐々に五円玉のついた紐が誰のものなのか、わかります。その間のドキドキとスリルったら(*‘∀‘)当たった人は、その場に積み上げられたお金を全て貰うことが出来るという、家庭内ギャンブル(笑)最初は、10 円とか、100 円とか、そのくらいの金額だったはずが、酔っぱらって気が大きくなった大人たちが、1000円札も出してきて。子どもたちは大興奮でした。

そんなこんなで大笑いして、その後は、雪が深々と降りしきる夜中に、ぶるぶる震えながら、初詣に出かけたのも、覚えています。

父も母も亡くなり、小さな頃に住んでいた家にはもう誰も住んでいなないので、帰ることもないのですが、書きながら懐かしいことをたくさん思い出し、嬉しい気持ちになりました。

今日は音楽の紹介をします。

おススメ音楽 by はつ子

ピラニアンズ ピアニカ前田さん率いるピラニアンズの初フル・アルバム。

なんともやさしくて、のほほんとしているピアニカの音色と音楽を聴いていると、心も体ものびのびしてきます。とてもHappyな、サウンドです。
わたしは家事の時によく聴きます♪
おススメです。

*編集後記*

秘宝新聞 2020 年冬号をお読みいただきありがとうございます。そして、今年もありがとうございました。
読んでくださる皆様のおかげで、こうして続けることが出来ます。
感謝の気持ちでいっぱいです

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