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第858回 鳥なのに…

①https://www.google.co.jp/amp/s/diamond.jp/articles/amp/216241より引用のノロマ過ぎて飛べなくなり、絶滅したドードーのイラスト

   今まで鳥なのにと思われる野鳥を語ってまいりました。そこで新たに加わった珍しい行為をする野鳥も交えて私がこれはと思っている野鳥を五選してみました。でも鳥なのに飛べないダチョウヤンバルクイナ、鳥なのに水中を潜ることで採餌しているペンギンなどは除きます。前回の第852回に登場したカンムリカイツブリの逆マウンティングはすべての個体ではなく、一部の個体なので除外しています。その前の第848回の渡りの記録に対することも、その種の能力ゆえ省きました。

②https://togetter.com/li/1131898より引用の美人過ぎるヘビクイワシ

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    名前からすると非常に怖い感じのするヘビクイワシは漢字表記するとなお一層のこと怖さが増す「蛇喰鷲」です。また怖さが増すのは、蛇を蹴り弱らせて食べる姿に名前も由来しています。またこのヘビクイワシの体長は100〜150㌢もある大型の猛禽類ですが、ほかの鷲鷹と比べると、メスが大きいのに対して、ヘビクイワシはオスの方が大きいです。これらのことを踏まえても、恐ろしい鷲のはずなのに、ヘビクイワシの写真を見れば一目瞭然で、どなたも美人と思うしかないです。

③https://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/b00e2a07a21d34e9f08b0be55df86131より引用の鳥なのに冬眠するプアーウィルヨタカ

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   日本のヨタカと比べると日本のヨタカはちょっと不気味な容姿に比べて、この③の写真のプアーウィルヨタカはとても茶目っ気のある表情をしています。爬虫類、両生類、哺乳類に冬眠する動物は珍しくありませんが、鳥となると皆さんも驚かれると思います。鳥は恒温動物であり、寒いのが嫌で越冬する冬鳥はいくらでもいます。しかしこの種は冬になると、岩の割れ目などに入り、39℃ほどの体温は18〜20℃まで低下し、呼吸も心拍も下げて、3ヵ月ほどの冬眠に入ります。

④http://karapaia.com/archives/52066267.htmlより引用の鳥なのに吸血するハシボソガラパゴスフィンチ

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   この④の写真のハシボソガラパゴスフィンチという長ったらしい名前の野鳥は、その名の通りガラパゴスに住んでいます。この島はあらゆる生物の進化の島です。このハシボソガラパゴスフィンチは平たく言えば家禽の文鳥の仲間です。可愛いらしい顔をしています。ちょうどヘビクイワシとは逆パターンです。ダーウィン島とウォルフ島に生息するこの種だけ、カツオドリの背後から突いて流れ出た血液を飲んだりする鳥の血を吸う習性を持った鳥類としてはこの種だけの吸血鳥です。

⑤https://note.com/notes/newより引用の鳥なのにヘビに擬態するアリスイ

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   この⑤の写真のアリスイは日本にも住んでいます。アリスイは読んだ字の如く「蟻吸」です。アリを主食にしています。この種はキツツキの仲間です。しかしキツツキの特徴的な名前に付く〜ゲラがありません。ほかに猛禽類なのに魚を主食あとするミサゴや蜂を主食とするハチクマがいます。アリスイは樹上では木の枝に対して水平に止まり。警戒のために頻繁に首をかしげるような行動をとります。またキツツキ特有の長い舌を出して、アリを吸う姿はヘビそのもの擬態です。

⑥外敵が現れるとメスとヒナだけはイタチのような異臭を放つヤツガシラ

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   最後に登場の⑥の写真のヤツガシラは日本でも見られる野鳥です。 日本では、少数が旅鳥もしくは冬鳥として渡来します。この鳥が有名になったのは、まだ昭和天皇の頃、住まわれていらした皇居のお庭に、天皇がたまたまいらした時に姿を現した逸話があります。ヤツガシラの漢字表記は「戴勝」「八頭」でヤツガシラは里芋の名前でもあります。ヒナとメス は外敵に対して尾腺から非常に臭い物質を出します。その匂いは強烈らしく、鳥類ではこの種だけです。イタチの様です。

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