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第778回 ツルの仲間

①-1.タンチョウ(奥側がオス体長約140㌢、手前側がメス体長約130㌢)

①-2.マナヅル(体長約127㌢)

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   ツル科の「ツル」とは、首と脚が長い大型の鳥類のことで、タンチョウナベヅルマナヅルなどの名前が挙がります。「ツル」の仲間といえば、一番有名なのはタンチョウで、正月の縁起物を演じたり、つがいになれば生涯的に相手を変えない本当の夫婦愛を演じる野鳥としても有名な存在です。タンチョウはつがいでの鳴き交わしは雌雄揃って翼を広げて鳴き交わしますが、マナヅルはオスは翼を持ち上げますが、メスはしません。また求愛ダンスはほとんどの「ツル」がします。

ナベヅル(体長約97㌢)

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   「ツル」の仲間の特徴は肉食や穀物食なので、発達するそ嚢はありません。また盲腸が長く、地上生活、地上で営巣します。後趾は小さく、位置が高いので枝に止まれません。ですから正月の縁起物の松の木の枝に鶴が止まっているのは、あくまでも風情です。また「チドリ」の仲間の近種です。雌雄で巣作り、抱卵、育雛するものが多いです。鳥としては長寿で、①-1.〜③の写真のいろんな「ツル」は大型のものが多いです。一番小さなアネハヅルでさえ、体長は約90㌢もあります。

ソデグロヅル(体長約135㌢)

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   「ツル」のクチバシは長く鋭いので、魚類や昆虫類を捕獲するのに適しているだけでなく、小さな植物の種子を一粒一粒つまみ上げることもできます。「ツル」の換羽は2~3年に一回で、初列風切、次列風切、尾羽が同時にまとめて抜けます。 アネハヅルカンムリヅルは徐々に換羽し飛べなくなりません。湿地でなく、草原で生息するにはキツネなどの外敵がいるので、飛べないと生存に不利だからです。タンチョウは留鳥ですが、マナヅルナベヅルは冬鳥で、アネハヅルソデグロヅルクロヅルなどは迷鳥として訪れます。

オオバン(体長約39㌢)

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   ツル目という項目があり、首と脚が長いツル科、側扁した体形のクイナ科や近種とされるチドリ目など、雑多な種が含まれる項目であります。クイナ科は④の写真のオオバンバンサバンナシトドクイナオオクイナ、⑤の写真のヤンバルクイナウズラの仲間ではない「チドリ」の仲間のミフウズラと「ツル」のスッとした体型には及びもつかない種が仲間及ぶ近種となります。ミフウズラタマシギと同じ「一妻多夫」で、繁殖期にはメスの方からさえずりつがい形成します。

ヤンバルクイナ(体長約30㌢)

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   そのほかには「鶴の一声」ということわざがありますが、これは気管が胸骨内で渦巻いて長くて
そのため、鳴管で発生した音が響くため、遠くまで良く鳴き声が響くから「鶴の一声」で、しんと静まるということです。また縁起物の「松の木の枝に鶴」は「ツル」はコウノトリの間違いだといいましたが、魚も古代魚が存在するようにこの鳥類の「ツル」にも原始的な「ツル」は木の枝にとまれていたのです。カンムリヅルは後趾が発達していて、樹上でも活動できて枝にとまれます。

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