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第697回 飛ぶことより走る野鳥

①https://jp.123rf.com/photo_75802319_漫画ベクトル-バッター男が走っていく高速狩りでダチョウの怒っている鳥.htmlより引用のイラスト

   世の中の鳥には飛べなかったり、また飛べるけど飛ぶことが苦手だという鳥もいます。飛べない鳥にはニワトリやペンギン、ヤンバルクイナキィウイダチョウなどで、飛ぶことが苦手なのはカイツブリとかキジなんかが頭に浮かびます。ペンギンやカイツブリは飛べない代わりに潜水能力に長けていたり、キィウイダチョウなどは周りに飛ぶ必要がない環境であったり、その鳥が生息している環境がその退化の鍵を握っていると思います。ニワトリなんか一番いい例と思います。

②https://note.com/yamasans/n/n273c157dbd3eより走るキジ

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    今回のタイトルの「飛ぶことより走る野鳥」の中で一番身近な存在がこの②の写真のキジだと思います。日本の国鳥で、また国内の多くの自治体の「市町村の鳥」に指定されています。また皆さんも「桃太郎」の中のキジの活躍はご存知のことと思います。キジは繁殖期になると顔にある赤い肉垂れがいっそう大きく赤くなります。その時期に同じオス同士で争うのはお互いの赤い肉垂れが原因だと思います。その時期に追いかけ回すので、走ることが多く、最高時速32kmです。

③https://www.google.co.jp/amp/s/shae-bear.com/archives/5292/ampより引用の走るオオミチバシリ

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   ③の写真のオオミチバシリは英名もロードランナーと実にその表現がぴったりな野鳥です。オオミチバシリの漢字表記は「大道走」和名もぴったりです。オスのキジが体長約80㌢に対して、オオミチバシリは体長約50〜60㌢です。このオオミチバシリは皆さんの中でもご存知の方も多いと思いますが、アニメのウッドペッカーのモデルです。アニメではキツツキの仲間ですが、本当はカッコウの仲間です。このオオミチバシリはキジより小さいですが平均時速32km以上で走ります。

④https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140120/380655/?ST=m_column&P=3より引用の走るヒクイドリ

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   ヒクイドリは以前に語りました時には、怖い野鳥ナンバーワンとしてでしたが、この項では走りの能力についてです。ここからの語りで現れる野鳥はすべて飛ぶことができない野鳥です。このヒクイドリは和名の「火食鳥」の意味は火を食べるわけではなく、喉の赤い肉垂が火を食べているかのように見えたことから名づけられたとの説が有力です。全高は約12〜170㌢で、エミューダチョウには及びませんが、スパイクのような足は殺傷能力があります。時速50km程度で走ります。

⑤https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32245003139より引用の走るエミュー

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   ⑤の写真はダチョウとよく間違われるエミューです。そのダチョウと同じく飛ぶことが出来ないながらも、足が速くて体が大きいという特徴を持つのがエミューです。なんとエミューにも漢字表記があり「鴯鶓」です。またオーストラリアの非公式な国鳥です。体高は約160〜200㌢ですからダチョウに次ぐ大きさの鳥です。同じオーストリアに住む野鳥には飛べない野鳥が多いです。エミューが最大時速約50kmですからヒクイドリに負けています。でも上手く泳ぐことができます。

⑥https://ikimono-matome.com/ostrich/より引用の走るダチョウ

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   対する⑥の写真のダチョウはアフリカ大陸に生息し、この世の中最大の鳥類と言って良いと思います。漢字表記は「駝鳥」です。ダチョウのオスの体高は約210〜280㌢です。飛べない野鳥を平胸類といってその代表格の存在です。身体の大きさ二位のエミューとの最大の違いは趾の数です。鳥類の趾は基本的には四本ですが、エミューはそのうちの一本が退化しており三本、ダチョウは更にもう一本退化して二本指です。最高時速約70 kmにも達し、二足歩行の動物の中では最速です。

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