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第1900回 漢字だけの鳥 ⑶

①http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-1e57.htmlより引用の「鳥」と間違われやすい「島」の漢字のイラスト

   「島」という漢字も確かに「鳥」と間違われやすいし、もう一つの漢字に「嶋」もあります。また前々回では、部位に「鳥」や「隹」の付く鳥が絡んだ漢字を紹介致しましたが、もっと間違われやすい漢字に、鳥の仲間の「烏(からす、う)」という漢字がある事を、皆さんもご承知かと思います。

②https://mihon.1-jp.com/kanji/ka/55.htmlより引用の筆字で書く「烏」という漢字漢字

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   ②の文字は「烏」の漢字を筆字で表した物です。硬筆文字でも紛らわしい漢字ですのに、筆を使って書きますと余計に「鳥」の漢字と間違われ易くなり、画数が多い漢字ほど解らなくなります。さあ「烏」の部位がある漢字はあるのでしょうか。

   ⑴  嗚≠鳴→なげく   ⑵  塢→どて、とりで
⑶  溩→音読み ウ、オ                                             ⑷  鄔、隖→音読み  オ=意味→⑵と同じくどて
⑸  嵨≠嶋→音読み  ウ、オ   ⑹  摀→音読み  ウ
⑺  歍→音読み  オ  意味→吐く、吐き出すその音      
⑻  㮧、熓→音読み  オ、ウ、オツ、オチ                    ⑼  瑦→音読み  オ   意味  玉に似た美しい石
⑽  䃖→音読み  オ  ウ
(11)  螐→音読み  ウ  オ   意味 「螐蠋(うしょく)」は、毛虫。蛾や蝶の幼虫。あおむし
(12)  䡧→音読み  オ  ウ
(13)  鎢→音読み  オ  意味  ❶  「鎢錥(おいく)」は、湯を沸かすのに用いる鍋。または釜
❷  化学元素の一つ。タングステン
(14)  䖚→音読み  ウ                                            (15)  鰞→音読み  ウ  オ
意味 「鰞鰂(うそく)」は、烏賊。イカ類の総称          ※  結局、本当のカラスは鳥の仲間ですが、漢字の「烏」は「鳥」に似せてあるだけだった様です。

③https://39mag.benesse.ne.jp/lifestyle/content/?id=102321より引用の「不如帰」はホトトギス

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  ③の漢字表記は良く見かけますのは「時鳥」や「田鵑」「杜鵑」で、やはり「鳥」の部位は付きますが、この「不如帰」で、またの表記は「子規」や「杜宇」「蜀魂」「郭公」といくつもあり、やはりこれにも「鳥」や「隹」の部位はありません。読みは全てに於いて、ホトトギスです。又郭公(カッコウ)と書いてホトトギスと読みます。前回にご紹介させて頂きましたカワセミもその一つですが、当字を使ったりすることは多いです。「翡」はオスを表し「翠」はメスを表します。

④-1.http://www.birdfan.net/2014/05/02/28098/より引用のアホウドリ(体長約91.5㌢)

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④-2.http://www.birdfan.net/2019/05/10/70571/より引用のオオルリ(体長約16㌢)

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   ⑴  青蒿(アオジ)→蒿はヨモギやヨモギのように背の高い草。アオジの好む生息環境を表している
⑵  信天翁(アホウドリ)→中国ではアホウドリは他の鳥が落とした魚を漁ると信じられていて、天から魚が降ってくる事を信じている馬鹿な鳥の意味
⑶  大瑠璃(オオルリ)→阿弥陀経などに現れる瑠璃色の鳥で、瑠璃とは仏典の七宝の一つ                   ⑷  旋目(トキ)→朱鷺は誤り。中国の文献にある字だけで推測して朱鷺=トキとした                             ⑸  郭公(ホトトギス)→平安時代からで、本来はカッコウに用いられるべきなのにホトトギス

⑤-1.http://www.birdfan.net/2012/07/20/19302/より引用のコノハズク(体長約20㌢)

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⑤-2.http://www.birdfan.net/2021/03/05/81632/より引用のメジロ(体長約12㌢)

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⑤-3.http://www.birdfan.net/2021/03/05/81632/より引用のヤツガシラ(体長約26㌢)

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⑤-4.https://blog.goo.ne.jp/yossy-thai/e/b259a5f3ca7acd34afa97ab3bb8a5675より引用のヤマショウビン(体長約28㌢)

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⑤-5.http://www.birdfan.net/2021/08/13/82993/より引用のヤマセミ(体長約38㌢)

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   ⑹  木菟(ミミズク)→❶  足が太く、羽毛で覆われていてウサギに似るから
❷  兎のように羽角があるから、木に棲む兎で木菟
⑺  繍眼児(メジロ)→眼の周りの白い部分が刺繍のようで、児は『小さな愛すべきもの』の意味
⑻  戴勝(ヤツガシラ)→「戴」は頭に物を載せる
「勝」は婦人の髪飾りを意味します
⑼  山翡翠(ヤマショウビンヤマセミ)→写真で判るように全く違う鳥なのに表記は同じ。翡翠(カワセミ)は「川」が付かなくてもカワセミ

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