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第2220回 猛禽類って ワシ

   皆さん、あけましておめでとうございます🎍
昨年中はお世話になりました😃
今年も宜しくお願いします🙇‍♂️

①https://kage-design.com/tag/%E7%8C%9B%E7%A6%BD%E9%A1%9E/より引用の猛禽類ワシタカのシルエット

   何故だかわかりませんが「猛禽類」とネットで検索してみますと、①のタイトルイラストのようなワシタカが現れ「フクロウ」「ミミズク」の猛禽類はワシタカより現れる率が少ないです。『フクロウ』の仲間よりワシタカの方がかっこいいと思われるのは、ずんぐりしています『フクロウ』より、すらりとした容姿のワシタカの方がかっこいいです。ワシタカも「タカ」よりも体長が大きいとされます「ワシ」と、小さな「タカ」に二分されます。また学術上の正式な分類は「タカ類」です。日本の「ワシ」はオジロワシオオワシイヌワシカンムリワシの4種で「タカ」はクマタカトビミサゴハチクマノスリチュウヒオオタカサシバハイタカツミアカハラダカハヤブサチョウゲンボウの13種類です。「フクロウ」と「ミミズク」の様な区別であります耳の様な羽角があるかないでないのです。

②https://tm-imaging.jp/blog/tag/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%AF%E3%82%B7より引用の日本では最大級の大きさのつがいのオオワシ(左がオス体長約88㌢、右がメス体長約102㌢)

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   ワシタカの区別は何を基準に大きいとか、小さいとかを決めているのか「タカ」の体長より大きなものを「ワシ」としたようです。そのワシタカの中で、一番大きなワシタカが②の写真のオオワシ(大鷲)です。確かに『大』が付きますので「ワシ」の中でも100㌢を超えますのはこの鳥です。またワシタカの殆どがオスの体長より、メスの方が大きいのが通常です。またこのオオワシは「ウミワシ」のひとつで、日本の「ワシ」の仲間でいいますと「オジロワシ」の仲間です。そのオジロワシと共に冬鳥として北海道や北日本に分布しています。海岸や河川、湖沼などに生息し、越冬地では写真のように、水辺の樹上で休みます。食性は動物食で、主に魚類のカラフトマス、サケ、スケトウダラなどを食べますが鳥類ではカモ類とか、小型から中型の哺乳類、魚類、アザラシ、クジラなどの動物の死骸なども食べ、夏季にロシア東部のカムチャツカ半島、樺太北部などで繁殖します。

③https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/sightseeing/index.php/2012/01/10/271/より引用のつがいのオジロワシ(左がオス体長約80㌢、右がメス体長約94㌢)

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   ③の写真はやはり、②の項のオオワシと同じく「ウミワシ」で「オジロワシ」の仲間のオジロワシ(尾白鷲)です。もう見比べられるとわかるように、オオワシは肩の部分と尾羽が白いのに対して、漢字表記の通りに尾羽の部分が白いです。しかし、面白いのは『尾白』という割にオオワシより白い部分が少ないです。ユーラシア大陸北部で繁殖し、日本では主に基亜種が冬季に北日本に飛来する冬鳥で、海岸、河川、湖沼などに生息します。単独もしくはつがいで生活しますが、冬季になると集団で休む事もあります。食性は動物食で、魚類、鳥類、哺乳類、動物の死骸などを食べます。羊の幼獣、タンチョウのヒナを襲い食べることもあります。水面付近にいる獲物は急降下して捕らえます。食性の似たオオワシとは生息域も同じため、しょっちゅう餌の奪い合いをします。

④Xより引用のつがいのイヌワシ(左がメス体長約89㌢、右がオス体長約81㌢)

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   北海道や北日本では、オオワシオジロワシの生息域ですが、④の写真のイヌワシ(犬鷲)は単独の「イヌワシ」の仲間で、寒冷地に生息致します個体は漂鳥として、冬季に南下することもありますが、日本では亜種イヌワシが周年生息する留鳥です。この鳥が北日本でかち合いますのは、越冬してきた同じくらいの体長のオジロワシとはやはり食性が似ていますので、仕方がありせん。食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べます。日本ではノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類が主で、とりわけノウサギがもっとも重要な餌のようです。狩は上空から獲物を発見しますと、翼をすぼめ急降下して捕らえます。通常は単独で獲物を捕らえますが、一羽が獲物の注意を引きつけ、つがいのもう一羽が獲物の後方から襲い掛かることもあります。珍しいケースでは小ジカを襲う事もあり、本州で「ワシ」はこの種です。

⑤-1.https://shimasoba.com/blog/1582/より引用のトビより小さなつがいのカンムリワシ(左がメス、右がオス共に体長約55㌢)

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⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/seabeans.net/47709/amp/より引用のカンムリワシの開いた冠毛

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   これまで紹介してきましたオオワシオジロワシイヌワシは体長が80㌢を超える大きな猛禽類のそれこそ「ワシ」ですが、この⑤-1、-2.の写真のカンムリワシ(冠鷲)は日本の個体は体長が60㌢にも届かない日本の「ワシ」の仲間では単独の「カンムリワシ」になります。日本の八重山列島の石垣島、西表島、与那国島に生息致します留鳥です。カンムリワシは21の亜種に分類されているらしいです。八重山列島の個体群は日本固有亜種であり、分布の北限にあたります。湿地、水田、マングローブ林等に生息し、食性は動物食で、両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫類等を捕食します。特にヘビを好み、英名のCrested Serpent Eagleはカンムリヘビワシの意です。しかしヘビクイワシの仲間ではなく、この食性に因んでの命名です。

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