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第583回 季節の野鳥 -続・冬の野鳥-

①https://www.photolibrary.jp/img413/225151_4004500.htmlより引用の野鳥のイラスト

ヤマガラ(体長約14㌢ 留鳥)

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   ②のヤマガラといえば、山やその近くの樹木に生息するその名前の通りの野鳥です。そのヤマガラの漢字表記は読んで字の如く「山雀」。なんて普通すぎる名前なんでしょう。山に棲む「カラ(スズメ)」ということです。「ツツピン、ツツピン、ツツピン」「ニーニーニー」とシジュウカラに似た鳴き声を放ちます。冬になるとそのシジュウカラ率いる「混群」のサブリーダーをこなします

キンクロハジロ(体長約44㌢ 冬鳥)

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   ③のキンクロハジロは冬になるとマガモとは一味違った存在感で、ほかのマガモの仲間が集まる我が街の一番大きな溜池に何羽かの群れでいます。マガモより一回りは小さなキンクロハジロ。ほかに目立ちすぎるオシドリがいても彼らは池の木の陰にいるから、緑のマガモに対して、金の目に黒い体色で、翼が白くその漢字表記は「金黒羽白」で簡単明瞭。遠くからも楽しめます。

ダイシャクシギ(体長約60㌢ 旅鳥又は一部冬鳥)

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   ④の写真のダイシャクシギは有名ですが、残念ながら私は実物を見たことがないのです。なぜなら、旅鳥ということや、主に河口や海辺の干潟に生息するということで、見かけたことがありません。ダイシャクシギの漢字表記は「大杓鷸」。その名の通りの大きく杓(しゃく)れたクチバシのシギです。シギの仲間でも最大級で、その下に杓れたクチバシで砂中のカニなどを捕食します。

シメ(体長約19㌢ 一般には漂鳥)

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   ⑤の写真のシメは別名蝋嘴鳥(ロウショウチョウ)といい「シー」と聞こえる鳴き声と、鳥を意味する接尾語である「メ」が和名の由来となっています。シメは怖い顔が有名ですが、アトリの仲間です。あのイカルウソの三兄弟の一角です。シメはこのペンチのようなクチバシで、硬い木の実も難なく殻を砕いて捕食します。果肉の部分はたべず、硬い種子を割って中の実を食べるのです。

コミミズク(体長約39㌢ 冬鳥)

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   ⑥の写真のコミミズクは、この野鳥も見たことがありません。外耳状の「羽角」が小さいことが、英名の“Short-eared owl”や和名の漢字表記の「小耳木菟」に表れています。『フクロウ』はその名の通りの「フクロウ」と「ミミズク」のふたつに分かれます。その違いはこのコミミズクのように羽角があり、フクロウにはありません。しかし、夏鳥のアオバズクには羽角がありません。

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