第541回 生物学者モースが感動した日本の野鳥
①https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エドワード・S・モースより引用の生物学者モース
②https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20080102-yamagara-uranaiより引用の小鳥の芸
正式名はエドワード・シルヴェスター・モース(Edward Sylvester Morse)で、アメリカの動物学者。標本採集に来日し、請われて東京大学のお雇い教授を2年務め、大学の社会的・国際的姿勢の確立に尽力しました。大森貝塚を発掘し、日本の人類学、考古学の基礎をつくったモースはハーバード大学の比較動物学博物館に勤務し、東京大学の初代動物学教授でもありました。
③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/モース硬度より引用の「モース硬度」
このモースの日本における功績は列車の窓から大森貝塚を発掘し、日本の人類学、考古学の基礎をつくりました。日本に初めて、ダーウィンの進化論を体系的に紹介したことでも有名です。このモースはモース硬度の「モース」は、この尺度を考案したドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースと初めて話しを知った時に勘違いするくらい名前が浮かんできませんでした。
④https://matome.naver.jp/m/odai/2141675002787988101より引用のモースによる小鳥の芸のイラスト
モースは特に現在、ほとんど見ることができない「小鳥の芸」に感銘を受け、イラストと共に詳細を記録しています。モースはこの芸を浅草の見世物小屋で見物し、「私が見たもののなかで最も興味のある、訓練された動物の芸当であった」と著作『日本その日その日』(平凡社刊、石田欣一訳)に書き残し、イラストを描いています。
⑤https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190404-00010001-seraijp-life.view-002より引用のモースによる小鳥の芸のイラスト
④のように、芸人がその籠の入り口を開けると中からさっと二羽の小鳥が飛び出し、小さなおもちゃの馬の背に一羽が乗り、もう一羽はクチバシで馬の綱をくわえ、卓の上をあちこち曳いて回りました。また卓の上に四羽の小鳥が出てきて、三羽が小さな台に取り付けた太鼓と三味線、鼓をつつき、一羽は鈴などの鳴り物を振り回して演奏。
⑥モースが感動したとされる小鳥はヤマガラ(体長約14㌢)と思われます。
モースは鳥が一生懸命に自分の役をやるのは、面白いことであったと書き残しています。モースは芸をする小鳥を「我が国のスズメより小さくて非常に利口なモースは芸をする小鳥を「我が国のスズメより小さくて非常に利口な、日本産の奇妙な一種の鳥」と書き、鳥の種類は明記していませんが、浅草の見世物小屋で主に使われていたのはヤマガラでした。人懐っこいヤマガラです。