第998回 ブサかわいい鳥
①http://www.line-tatsujin.com/se/result_s.php?key=ブサイク&no=4より可愛くない鳥
犬や猫、魚、昆虫、鳥にしても仕方ないことに可愛い顔や姿の生き物もいれば、そういう風になれない可愛くない顔や不細工な顔、暗い顔、厳つい顔やの生き物もいて、当然その中には鳥なのに可愛くない種や種別があるのは仕方のないことと思います。もちろん、鷲鷹やフクロウ、アオサギみたいな猛禽類や大型の野鳥には一瞬にして見せる怖い顔もありますが、今回に紹介します野鳥の種別としてのアトリの仲間にはイカル、ウソ、シメ、カワラヒワ、ベニヒワ、イスカなどです。
②なぜか可愛くないアトリ(体長約16㌢)
アトリは日本には冬鳥として秋にシベリア方面から渡来し、主に日本海より山形県、富山県等に飛来し、それから各地に散らばります。渡来する個体数は年によりバラつきます。山麓の森林や農耕地に生息し、昼行性で昼間は小規模な群れで生活し、食性は雑食性で果実や種子、虫など食べます。夜は集団ねぐらを作ります。繁殖期には集団誇示行動を行います。目立った高い場所に集まり、鳴きながらオス同士が闘い、勝ち残った強いオスがメスに求愛し、番いとなって独立します。
③https://85688085.at.webry.info/201902/article_5.htmlより引用の可愛くカワラヒワ(体長約14㌢)
③の写真はなんか表情の暗いアトリの仲間のカワラヒワです。ヒワにはマヒワやベニヒワなどがいまして留鳥です。地鳴きは「キリリ、コロロ」等と聞こえ、さえずりは「チョンチョンジューイン」。向日葵の種子を好むから明るい場所が好きと思いきや、薄暗い地面が好きみたいだから、こんな写真のような暗い表情になるのかもしれません。このヒワはルースコロニーを形成し、数つがいが集まって繁殖し、縄張りは巣の周辺、食物を得るのは共通の場所をもつ繁殖形態を作ります。
④怖い顔のシメ(体長約19㌢)
シメもアトリのなかまです。シメによく似た仲間には、シメより一回り以上小さなイカルと、この二種よりクチバシの小さなウソがいます。シメは中部以北で繁殖し、越冬は中部以南に移行する冬鳥です。イカルもウソも大体シメと同じような留鳥であり、冬鳥の形態をとります。そのシメは平地から山地の落葉広葉樹林や雑木林に生息し、また、市街地の公園や人家の庭でも見る事ができます。ムクノキ、エノキなどの種子を主食とし、太いクチバシで硬い種を割るので怖い顔なのかも。
⑤https://ja.m.wikipedia.org/wiki/イスカより引用のクチバシがぐいちに付いているイスカ(体長約17㌢)
⑤の写真は一番にらみを効かしたイスカです。イスカもアトリの仲間です。漢字表記は「交喙」でそれはまたままを漢字にしたようで、クチバシが交差しているという、まさにその通りの顔が⑤の写真です。イスカは冬鳥で日本では繁殖しないはずですが、少数は北海道や本州で繁殖するみたいです。マツやトウヒが実る二月の繁殖が多く、イスカの主食のマツの実をクチバシで松かさを開き、舌で種子を掘り出し、種子だけを食べるためこのような厳ついクチバシとなったみたいです。