第626回 緑色の野鳥
①https://publicdomainq.net/bird-animal-0011837/より引用のイラスト
②緑色の代表的な野鳥のメジロ(体長約12㌢)
緑色の野鳥っていうのは、青い野鳥や赤い野鳥、黄色い野鳥みたいにいることはいるけどっていう感じで、いざどれだけの野鳥の種類がいるんだって言われた時に、真っ先に思い浮かぶのが、私はこの②のメジロです。これから語る緑色の野鳥のの中で、春とともに私達の身近に現れる野鳥としてはダントツで皆さんもご覧になっていると思います。メジロは単独かつがいで、民家の庭の梅の木や、桜、椿といった花の蜜がある樹木に集まって「チーチー、チーチー」人懐っこいです。
③くすんだ緑色のウグイス(体長約14〜16㌢)
メジロがこの③の写真のウグイスの影武者とされています。なぜかっていうとウグイスは普段は藪中にいる隠遁生活をしていて、メジロみたいに人間の前に、堂々とウグイスは現れることが出来ないから、春になって「ホーホケキョッ」ってさえずっても、民家の庭先にまで現れるメジロを、昔の人は情報不足ということもあり、その鳴き声の主がきっとこのメジロがウグイスであるに違いないと思ったに違いありません。鶯餅がウグイスの本当の色なら、悪いけどみすぼらしいです。
④綺麗な緑色のアオバト(体長約33㌢)
このアオバトを初めて見た時は、やはり衝撃的でした。アオバトは漢字表記で「緑鳩」やはり発音は『青』でも、雰囲気の表し方は『緑』となっています。決して身近な野鳥とは言えないアオバト。それはキジバトも別名が「ヤマバト」に対して、このアオバトも「ヤマバト」です。そのアオバトがある年の冬にわが街の大きな公園のハゼの木の実に、三羽群がって啄ばんでいるのを見た時に、なんと明るいオリーブ色の綺麗なハトと思いました。キジバトもドバトも明るくないです。
⑤緑色のアオジ(体長約16㌢)
緑色のスズメみたいな出で立ちがこの⑤の写真のアオジです。このアオジの漢字表記は大変難しく「青鵐」「蒿鵐」「蒿雀」と漢字が難しくて、その名前の由来がわかりません。『鵐』はシトドと読み、ホオジロやアオジ、ノジコを表し『蒿』はヨモギ(のような色)で、古き日本の緑色ということになります。単独でいることが多く、用心深い性質で、草むらの中などに身を潜めていることが多いです。隠れていることが多いというと、ウグイスもそうですが、明るい緑ではありません。
⑥アオジによく似たノジコ(体長約14㌢)
アオジの血縁に当たる⑥の写真のノジコは、さえずりの上手なホオジロの仲間で、姿形も色もそっくりです。ノジコの漢字表記は「野路子」「野地子」。アオジがあんなに難しい名前だったのに、このノジコは女の子のような名前。アオジが冬鳥に対してノジコは夏鳥、この日本においてはすれ違いです。このノジコの特長は同じく緑色のメジロみたいな白いアイリングがあります。メジロほどはっきりはしていませんが。私も出会ったことがないですが、見た目では判らないです。