第875回 『サギ』も調べよう
①https://www.google.co.jp/amp/s/www.digipot.net/%3fp=24578&=1より引用の『サギ』のイラスト
この『サギ』という野鳥も総称として『サギ』と呼ばれています。これまでも『ハト』『スズメ』『カラス』『ウ』『ツバメ』と語ってきましたが、この『サギ』はその下に「シラサギ」という中称もあり、皆さんも聞かれたと思います。『サギ』の印象は『ツル』とよく間違われるくらい同じく白いということがあって「シラサギ」という中称もあるのだと思います。しかし、白くない種も昔から存在することが認識されていますので、総称としての『サギ』があるのだと思います。
②http://www.nagaimasato.com/bird/birder/birderjp_egret/SIRASAGI.htmlより引用の『シラサギ』四種(左からダイサギ 、チュウサギ、コサギ、アマサギ)
先程『サギ』には中称として「シラサギ」という仲間がいると語りました。その仲間とは②の写真の左から順番にダイサギ 、チュウサギ、コサギ、アマサギとなります。まだいますが、のちほど語っていきます。この中ではアマサギが繁殖期に婚姻色で頭が飴色になります。普段は白い色をしています。「シラサギ」の白さは群を抜いていたのだと思われるのは、姫路城の別名として『白鷺城』があてがわれました。それほど『サギ』=「シラサギ」の印象が強く、種も多いです。
③日本のサギで最大級のアオサギ
日本最大級の『サギ』と申しましたら、体長約98㌢のアオサギということになります。またアオサギは留鳥でいつでも見られる野鳥です。昼夜問わずして採餌しますから、夜遅くまで「ギャア」と大きな声で鳴くので、夏なんかは眼が覚めてしまいます。他には醍醐天皇より勅旨を賜ったて五位の位を授かった若鳥の名前をホシゴイといい、出世してゴイサギになりました。このゴイサギの仲間は「シラサギ」と比べるとずんぐりとした体型の『サギ』の仲間です。ほかに三種がいます。
④天皇から「五位」を授かったゴイサギ
ゴイサギの仲間はサンカノゴイ、ヨシゴイ、ミゾゴイの合わせて四種います。サンカノゴイのオスの繁殖期の鳴き声は遠く5km離れたメスに届くといい、ヨシゴイはミゾゴイと同じく擬態する名人で、ヨシゴイは他の『サギ』のようにコロニーを作らず、ミゾゴイは昼夜行性の多い『サギ』に於いて珍しく昼行性です。昼行性は「シラサギ」が多く、中夜行性はアオサギやクロサギ、完全な夜行性はゴイサギです。『サギ』の仲間にも、集団生活を好む種と、単独や少数派の種に別れます。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/terra121.exblog.jp/amp/23479971/より引用の擬態するミゾゴイのヒナ
『サギ』の採餌は、目先が裸出していて、クチバシに続いており、これは魚などを狙うのに視界を妨げず、眼の斜め下が見えます。ヨシゴイが首を伸ばし擬態した時も、眼は前方の敵を伺っています。採餌方法のパドリング(足震わせ)は魚を追い出すという説とおびき寄せるという説があり、海外のゴイサギ、アマサギ、ダイサギは行い、日本ではコサギ、クロサギが行います。波紋漁法はクチバシ先端を水につけ、小刻みに振るわせ魚をおびき寄せます。日本ではコサギ、ゴイサギの記録。
⑥https://zukan.com/jbirds/leaf95468より引用の白い個体もいるクロサギ
また「シラサギ」の仲間に半分は入ると思われるクロサギは、黒色は種子島より北では全部黒で、黒っぽい岩礁地帯やマングローブ林などに多いようです。白色型は南西諸島に多く、珊瑚礁や浜辺など、明るい場所に多いです。しかし幼鳥には黒斑があります。また中間もいて、南西諸島より南で稀に見られ、黒い羽の入り方はさまざまのようです。なぜ、一つの種内で両極端の羽色型が存在するのか、さまざまな説が出されていますが、納得のいく統一的な説明はないみたいです。