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第833回 スズメ(15回目)の家族

①http://tomatomatot.blog.fc2.com/blog-date-20150617.htmlより引用のスズメの学校のイラスト

   『チィー、チィー、パッパ、チィパッパ、雀の学校の先生は、ムチを振り振り、チィパッパ…』と①のように、私たちが小学校の低学年の音楽の授業で教わりました。この「雀の学校」という童謡は戦前に作られたもので、今のような情報化社会でない時代に、帝国主義日本の精神を「チィパッパ」でまとめて、また今ではあり得ない教師がムチを振りかざして、生徒を教えることがこの時代を反映しています。これはスズメの大家族の子育ての有り様を、学校に移し替えたものです。

②https://www.google.co.jp/amp/s/www.pinterest.com/amp/pin/358739926567089671/より引用のスズメの繁殖期の一番の交尾

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   スズメがこのように、模写されているのは、スズメが私たちにとって、非常に身近な存在だからだと思います。またスズメは人が住むところでしか生息しないので、山奥や人里離れたところには生息していません。そんなスズメの繁殖行動は冬を除いて、 一シーズンに2〜3回あると言われています。身近なスズメなので、街中のドバト同様に②の写真のような繁殖のための交尾をご覧になった方は多いと思います。一つがいが自分達の居場所に生息する条件は20家族が必要らしいです。

③https://www.pinterest.jp/pin/329466528963530979/より引用のスズメの巣の卵

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   先程にスズメの繁殖期は年に2〜3回あると語りました。そして一回の繁殖には毎日一個の卵を産み、一つの巣に産む卵の数は4〜8個とされ、平均して、5〜6個の卵が75%を占めるみたいです。年に最低でも二回の繁殖をして、卵が5〜6個産むのですから、単純計算しても成鳥になるまで育つかどうかは別にして、一つがいに八羽のヒナが誕生し、ヒナは晩成性で14〜18日で巣立つみたいです。巣立った後、一か月で独立をしなければならない厳しさの中で、親となるべく繁殖します。

④http://photozou.jp/photo/show/3105603/256262595より引用のヒナに給餌する親スズメ

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   ④の写真の光景も私が野鳥のこと好きだから、見えてしまうのかも知れませんが、春真っ只中から、秋口にかけてよく見かける光景です。巣立っても、やはり親鳥を頼らない事には、幼鳥はまだろくすっぽ餌も自分で採餌できないのですから、雌雄の親鳥は巣立った我が子のために、虫を見つけてはせっせせっせと運び続けます。親鳥は雑食性で、種子などを中心にパン屑やお菓子などの植物食から、ヒナや幼鳥に与える虫なんかも高カロリーなので、秋口には食べることが多いです。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/tomegorou.exblog.jp/amp/22679842/より引用の大家族のスズメ

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   この⑤の写真のスズメの群れが本来の大家族が当たり前のスズメの大家族です。街中に住んでいようが、郊外の田園風景の集落に住んでいようが、その規模が大きかったり、小さかったりしますが、その大家族で皆で餌を探したり、この群れの多さで、カラスやネコなどの天敵から身を守ったりしています。私たち人間が見習わなくてはならないことは、スズメは営巣からつがいで行い、メスが材料運び、オスはそれを組み上げます。勿論子育てもヒナから若鳥になるまで続きます。

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