第1809回 日本固有種の鳥 (最終回) キバシリとヒタキの仲間
①-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/west/amp/160320/wst1603200073-a.htmlより引用のオオトラツグミ(体長約30㌢)
①-2.https://www.birdfan.net/2014/04/04/27396/より引用のトラツグミ(体長約30㌢)
この項に於いては、あんまり私たちに身近な野鳥ではありません。①-1.の写真のオオトラツグミをはじめとするヒタキの仲間ですら日本の固有種の鳥には距離があると思います。②-2.トラツグミの仲間ですが、体長はほぼ同じで「オオ」が付きます。平家物語に登場した鵺はオオトラツグミではないかと疑りたくなります。②-1.のキバシリと②-2.のキタキバシリは体型からして、②-3.のゴジュウカラと属が違いますのに、よく似ています。変わったキバシリ二種は日本固有種の野鳥です。
②-1.https://www.birdfan.net/2018/04/20/61862/より引用のキバシリ(体長約14㌢)
②-2.https://zukan.com/jbirds/leaf114547より引用のキタキバシリ(体長約13.5㌢)
②-3.https://www.birdfan.net/2006/08/01/1292/より引用のゴジュウカラ(体長約13㌢)
登場致します日本の固有種の中ではこのキバシリが一番身近かも知れません。②-1.のキバシリは北海道、本州、四国、九州の亜高山帯の針葉樹林に留鳥として生息します。しかし、ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の温帯から亜寒帯に生息もしているのに固有種というのは亜種だからかもしれません。また一方で②-2.のキタキバシリは北海道に分布します。キタキバシリとキバシリの見た目は殆ど同じで、野外での識別は困難だということです。違いはキタキバシリは淡色だといいます。
③https://www.birdfan.net/2011/07/15/15451/より引用のアカコッコ(体長約23㌢)
④http://www.tokyo-park.or.jp/nature/hachijo/creature/detail/0459.htmlより引用のタネコマドリ(体長約14㌢)
これから紹介させて頂く日本の固有種は身体の色が赤っぽい鳥ばかりです。③のアカコッコはツグミの仲間で、鳥島を除く伊豆諸島、トカラ列島の固有種です。漢字表記は「島赤腹」で、漢字表記の島は特定の地域の伊豆諸島を指します。④のタネコマドリの本種コマドリは日本では夏季に繁殖のため九州以北に飛来する夏鳥です。タネコマドリは伊豆諸島、種子島、屋久島に生息する固有亜種です。アカヒゲの種小名は和名から登記するためにコマドリと逆転記載されたことは有名です。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2010/05/28/5434/より引用のアカヒゲ(体長約14㌢)
⑤-2.https://blog.goo.ne.jp/assistyanagi/e/bc200d52801c75f99820e4bc230fa472より引用のホントウアカヒゲ(体長約14㌢)
コマドリと小種名を入れ替えられて登録され、漢字では「赤髭」と書き「赤い毛」が読み間違えられたことに名前何由来しているといわれています。日本固有種の⑤-1.のアカヒゲは、長崎県男女群島、鹿児島県奄美大島、徳之島、トカラ列島に生息します。その亜種である、⑤-2.のホントウアカヒゲは、沖縄島北部に生息している固有亜種です。基亜種のアカヒゲと比べますと、翼の先が丸く、額の黒色斑が小さく、オスは顔から胸部にかけて黒く、オスの体側面に黒色斑が入りません。
⑥-1.https://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1724/spe172402/より引用のカワラヒワ(体長約14㌢)
⑥-2.http://www.tsukuba-sci.com/?p=8042より引用のオガサワラカワラヒワ(体長約14〜17㌢)
アトリの仲間の怖い顔をした⑥-1.のカワラヒワは、やはり同じ仲間のシメも怖い顔をしています。カワラヒワの亜種にはコカワラヒワ、オオカワラヒワと⑥-2.のオガサワラカワラヒワの三種がいます。カワラヒワ自体は日本全国何処の河原にでもいます。その日本の固有種としてのオガサワラカワラヒワは小笠原諸島の母島列島の母島、母島属島は平島、向島、姉島、妹島、姪島と火山列島の南硫黄島のみにのみ留鳥として分布します。生息数は近年減少して、推定で二百程度くらい。