第1143回 いろんなサギ
①https://www.google.co.jp/amp/s/www.digipot.net/%3fp=24578&=1より引用のサギのシルエットのイラスト
姫路城の愛称名は白鷺城です。鷺と言う野鳥もいなければ、白鷺という野鳥もいません。鷺はペリカン目サギ科 に属する鳥類の総称で、水鳥の仲間である。雪客(せっかく)、白鳥、雪鷺(せつろ)、糸禽(しきん)、舂鋤(しょうじょ)という異称もあります。また、簡単に鷺の種類を分けて見ますと、白い鷺の中称が「白鷺」白くない鷺、また、首が短い鷺の大雑把に私なりに分けると、三種類に分別されます。しかし印象として、すらりと背の高い「白鷺」などが、ペリカンの仲間だと言います。
②https://www.j-muse.or.jp/rika08/autumn/pr02/a01_2.htmlより引用のシラサギのイラスト
多分、普通に考えると「白鷺」という中称には必ず入ってくるのが、②のイラストの左から、コサギ、チュウサギ、ダイサギの三種だと思います。よくネットの写真投稿に、コサギとダイサギ が並んで写っている写真を見ると、親子の「白鷺」が並んでいると勘違いされる方も多い気がします。現状は複雑で、アマサギは夏羽は飴色ですが、冬羽は頭部から頸部、胴体上面が白い羽毛で被われ、真っ白です。またカラシラサギは日本には越冬のため九州や南西諸島にまれに飛来します。
③アオサギ(体長約93㌢)
アオサギは鷺の仲間では、最大の鷺で体長が一番大きく約93㌢もあります。その次に大きな鷺はダイサギで約89㌢です。私の周りには一年中生息していますが、亜種アオサギが夏季に北海道で繁殖のため夏鳥として飛来し、冬季に九州以南に越冬のため冬鳥として飛来します。本州・四国では周年生息する留鳥です。メスよりもオスの方が、やや大型になり、頭部は白く後頭に黒い冠羽があります。若鳥は後頭に冠羽がなく、背が褐色みをおび、繁殖期になると、クチバシが赤くなります。
④ゴイサギ(体長約58㌢)
④の写真のゴイサギはアオサギと同じく蒼みを帯びた身体をしています。しかしこの二種は体長もゴイサギはアオサギに対して低いし、またアオサギは首がすらりと長いのに対して、ゴイサギは短く、どちらかいうとずんぐりむっくりです。ゴイサギには伝説があり、醍醐天皇より五位の位を授かりゴイサギになりました。幼鳥期の名はホシゴイです。この体型の仲間には、ササゴイ、ヨシゴイ、ミゾゴイ、サンカノゴイの五種がいます。夜行性の鷺はこのゴイサギの一種だけです。
⑤クロサギ(白タイプ共に体長約62㌢)
②のイラストの白鷺で、ダイ〜、チュウ〜、コ〜の三種と、アマサギ、カシラシラサギの五種が白い鷺と紹介しました。ここでの断りはアマサギは繁殖期の夏頃には婚姻色になり、身体はその名前の通りに、飴色の「飴鷺」になり、白くはありません。白くなるのは冬羽になる時だけです。そしてこの⑤のクロサギは左の個体は黒いですが、右の個体は白いです。白いクロサギの生息地は本州以南で、南西諸島に多いとのことです。その理由は白い珊瑚礁が多く、それに適応しています。