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第2231回 可愛い小鳥
①-1.https://originalnews.nico/212073より引用の優しい表情のハシビロコウ(体長約100〜140㌢)
①-2.https://www.pakutaso.com/20190353072post-19908.htmlより引用の怖い顔のハシビロコウ
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①-3.https://store.line.me/stickershop/product/11690370/jaより引用のハシビロコウのイラスト
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①-1.〜3.の写真はペリカンの仲間のハシビロコウで、漢字表記は何か気難しい気がしてしまう嘴広鸛で、別名シュービルとかっこいい名前もあります。ハシビロコウは、中央アフリカ熱帯部にあります淡水の沼に生息し、南スーダンからコンゴ民主共和国、ルワンダ、ウガンダ、タンザニア西部、ザンビア北部に分布しています。西ナイル地方と南スーダンの隣接地域に最も多く、ウガンダとタンザニア西部の湿地帯にも相当数がいます。巨大なクチバシを持ち、淡黄色に不規則な灰色の模様があります。クチバシ峰長18.8〜24㌢。和名は「クチバシの広いコウノトリ」英名の Shoebill は「靴のようなクチバシ」を意味しています。また、学名はラテン語で「クジラ頭の王様」という意味があり、そんな優しい表情や怖い顔と色んな表情を持つこの鳥が、呆れる可愛い鳥がいます。
②-1.https://www.oricon.co.jp/special/52384/より引用の日本で一番可愛い小鳥とされるシマエナガ(体長約14㌢)
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②-2.https://www.oricon.co.jp/special/52384/より引用の覗き込むようなシマエナガ
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私たちが住む日本には熱帯地方みたいな年中が夏ではなく、また寒冷地のように年中が冬ということはない代わりに、最近では気候変動が激しいですが、春夏秋冬があります。原色の派手な鳥や奇妙な姿の鳥はいませんが、小さいながら可愛らしい鳥がいます。そのトップバッターとして②-1.や-2.の写真のシマエナガがいます。日本では北海道にしか生息せず、北海道以外の日本に生息致しますエナガの亜種です。エナガとの違いは黒い眉斑の過眼線がなく、頭部全体が白いです。ただし、幼鳥はエナガと同様に眉斑などが褐色味を帯びるため、幼鳥の亜種間の区別は難しいです。日本ではシマエナガは北海道、エナガは本州など、キュウシュウエナガは四国および九州、チョウセンエナガは対馬などで、四亜種が生息致します。
③https://shinyayaya0725.exblog.jp/28308140/より引用の日本最小まんまるキクイタダキ(体長約10㌢)
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③-2.https://jeepgrace.exblog.jp/17302900/より引用のヨーロッパでは森の王様だから、冠を見せるキクイタダキ
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シマエナガみたいにまんまる真っ白ではありませんが、同じくらいの体型の日本では、北海道と本州中部以北で繁殖し、留鳥または漂鳥で、本州中部以南の西日本には一部が越冬のために飛来します③-1.のわずか体長約10㌢のキクイタダキは読んで字の如く、漢字表記は菊戴、鶎の二つですが、③-2.の写真のようにヨーロッパでは森の暴れん方の熊と闘い勝利して「森の王様」と崇められたこそ「菊を戴いた」ような冠毛があり、可愛いらしいと思います。春と夏に亜高山帯から山地にかけての針葉樹林に生息し、秋に低地や暖地に移動し、冬に針葉樹の多い公園や里山などでも見られます。代表的な針葉樹の松にいることが多いので、別名を松毟鳥(まつむしり)とも言われます。
④-1.https://shinyayaya0725.exblog.jp/28308140/より引用の身近なまんまるエナガ(体長約14㌢)
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④-2.https://blog.goo.ne.jp/at-strike-jewel/e/2301e1bf299fd60708abf2cc8fd31728より引用のエナガの幼鳥が集まるエナガ団子
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④-1.の写真は北海道以外の日本に生息しています留鳥または漂鳥として生息していますエナガです。この鳥は渡りはしません。ただ寒冷地のものは温暖地に移動します。体長には長い尾羽を含みますので、尾羽を含めない身体はスズメと比べますとずいぶん小さく感じますが、羽が柔らかく膨らみ、尾が長いため、実際よりやや大きく見えます。黒いクチバシ は小さく、嘴峰は湾曲しています。首は短く、丸い体に長い尾羽がついていますので、長い柄杓に例えたことに由来し、江戸時代には「柄長柄杓」「柄柄杓」「尾長柄杓」「柄長鳥」などとも呼ばれていました。属名はギリシャ語でカラ類の一種、種小名は中世ラテン語で「長い尾の」を其々意味する単語で学名は「長い尾のカラ類の一種」という意味になります。また④-2.の写真の様に幼鳥はエナガ団子を形成します。
⑤-1.https://www.sony.jp/より引用の愛くるしいメジロ(体長約12㌢)
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⑤-2.http://limiranger.com/chapter-3016より引用のアクロバティックなメジロ
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この⑤-1.の写真の全国どこにでもいる留鳥のメジロは、まずは鳴き声から可愛らしい「チー、チー」と春先になりますと、つがいで民家の庭先に現れ、庭木の梅の花の蜜をちゅうちゅうと甘いものが大好きで、人目もはばからず、警戒心なしにいちゃいちゃするのですが、それがとても可愛らしくて、そっと見守ってやろうという気になります。またつがいで引っ付きあうのも可愛いらしいのですが、寒い冬場なんかでは、5〜6羽がひしめきあい、エナガ団子に対抗するかのようにメジロ押しになります。まんまるな体型でない分、団子ではなく押し合いへし合いになります。また漢字表記にもなっています目白はやはりその通りに、白いアイリングがチャームポイントとして、オリーブ色の身体の中に、際立つ白さが可愛いです、⑤-2.の写真のように小さな身体を活かしてのアクロバティックな動きも可愛さを引き立たせます。同じく春先に「ホー、ホケキョ」でお馴染みのウグイスとよく間違われる事も多々あり、和菓子の鶯餅は名前は「鶯」ですが、この餅の黄粉の色といい、形その物はウグイスではなくメジロです。
⑥-1.https://blog.goo.ne.jp/matsuyo0312/e/f8817baa57f7b95e0cdaf4ff2e2c4c58より引用の尾羽をピンと立てたミソサザイ(体長約10㌢)
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⑥-2.https://ganref.jp/m/mispoco/portfolios/photo_detail/3050198より引用の子連れも可愛いミソサザイ
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⑥-1.の写真は日本では留鳥として、大隅諸島以北に周年生息していますか、一部の個体は、秋から春先にかけては低山帯や平地に降りて越冬する漂鳥のミソサザイです。ほかの小鳥に比べて、身体は小さいのに、素っ気ない茶色い身体で、漢字表記も鷦鷯か三十三才だなんて、難しいだけの名前か、歳を表す名前なんて由来もないはずですが、⑥-2.の写真の親子共々の姿を見ましたら、左二羽の幼鳥の方が親鳥よりもふっくらまんまるして可愛いです。和名のサザイは、古くは「小さい鳥」を指す「さざき」が転じました。また溝ては谷側の些細の鳥が訛ってミソサザイと呼ばれるようになった様です。体つきは丸みを帯びて、尾はエナガと違い短いです。よく短い尾羽を上に立てますのが、さえずる時の姿勢がまた可愛いです。またヨーロッパコマドリがオス、ミソサザイがメスだと考えられていまして「神の雄鳥」「神の雌鳥」として伝承中では夫婦とされていたのです。