![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57060194/rectangle_large_type_2_e2b4a44307472f3604e1549ba96a0e19.jpeg?width=1200)
第1677回 ペンギンの身体測定 ⑴
①https://www.google.co.jp/amp/s/hobby.dengeki.com/news/775516/amp/より引用のペンギンのイラスト
②http://www.platinum-white.com/whatis/より引用のペンギンの身長
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57060202/picture_pc_36dbd770f813c0e6f7c905931f977b4f.jpeg?width=1200)
鳥類の体長を記する場合、通常は体を伸ばした状態で、クチバシの先から尾または趾の先までの長さです。ペンギンの体長も一般にその長さが表記されてます。実用的には二足歩行をするペンギンの、立った状態で人の身長と同じく測るほうがと思いますが。※エンペラーの体長は120㌢とされているが、二本脚で立った状態の身長イコール体高約90㌢くらいです。あのダチョウやエミュー、ヒクイドリなど地上性の高い走行類もやはり、体長でなく、体高でその大きさを表しているのです。
③http://www.platinum-white.com/whatis/より引用のペンギンの身体
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57060207/picture_pc_36df631192818964bcd2e1c2b756dae0.png)
南極に近いほど、気温の低い地域のペンギンは体が大きく、温帯のペンギンほど体が小さい傾向にあります。体表面積が広いほど体温を放散しやすく、地球上で最も極寒の地で生息するエンペラーが飛びぬけて体が大きいのも頷けます。ペンギンに限らず、鳥類の平均的な大きさは、赤道から極地へ行くにつれ大きくなります。ペンギンはそういう傾向から外れる例が多いです。赤道直下のフンボルト属よりも、オーストラリアあたりのコガタの方が小さく、キングより寒冷地で繁殖するアデリー属の方が一回り以上も身体は小さいです。
④https://ddnavi.com/serial/632497/a/2/より引用のペンギンの身体
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57060219/picture_pc_ec6bfcf215bffc069086d10d676d148a.jpeg)
④の図解は空を飛ぶ鳥の翼に当たるのがペンギンのフリッパーです。平らで空気中に触れる面積が大きく熱の交換がしやすいです。エンペラーは他のペンギン種に比べ、身体に対してフリッパーが大きいです。エンペラーはキングよりも体長が30㌢近くも大きいのに、フリッパーの大きさは同じです。最も暑い所に住むガラパゴスが、身体の大きさの割に最も小さいフリッパーです。熱放散の点で、エンペラーが最も小さく、ガラパゴスが最も大きくて良いはずが実際は逆です。フリッパーは、熱放散の役割もありますが、水中でのスクリューの役割も大きく、そういう意味では、最大種のエンペラーが大きなフリッパーを持ちます。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/yomoyamakun/diary/200703220000-amp/より引用のペンギンの骨格
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57060233/picture_pc_157c37aaa09b69da1f1fd929ac298844.jpeg)
どんな生き物も骨格=身体の大きさになります。ペンギンは陸上では、直立二足歩行をしています。ペンギンが発生したのは、1億4千万年前~6千万年前頃で、現ペンギンの発生は4680万年前と考えられ、すでに直立二足歩行をしていたのです。鳥類はすべて二足歩行ですが、人間と同じように直立しているのはペンギンのみです。 最初の直立二足歩行をした霊長類があらわれたのは、約400万年前で、良く考えたらペンギンは水中を飛ぶ鳥であり、水力学的に理想的な体型をしています。