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第1060回 托卵(たくら)む仲間たち

①https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=211496より引用の托卵のイラスト

   托卵は何も野鳥だけではなく、北米に生息するフロリダアカハラガメは同所に生息するアメリカアリゲーターの巣に托卵し、巣の発酵熱で孵化を早めると同時に、巣を守るアリゲーターの親を卵の護衛役に利用しますが、托卵先のアリゲーターの卵に危害を加えるわけではありません。また、魚類のナマズ類に属するシノドンティス・ムルティプンクタートスは、育て親であるシクリッドに卵を託す習性を持ち、この稚魚は、シクリッドの口腔内でシクリッドの卵を食べながら成長します。

②https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2015/11/post_20031.htmlより引用の托卵までするミツオシエ(体長約20㌢)

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   これまでの日本での托卵する野鳥としては、カッコウ(体長約35㌢)をはじめとして、ホトトギス(体長約28㌢)、ツツドリ(体長約33㌢)、ジュウイチ(体長約32㌢)の四種を挙げてきました。これが世界に目を向けると、人間や怖いもの知らずのイタチ科の蜂蜜が大好きな珍獣ラーテルと共生関係を持つミツオシエが外国の野鳥の托卵することてわも有名です。国内で生息する托卵鳥はこのミツオシエのヒナの行為は残忍なことです。孵化したヒナは、先が曲がった鋭いクチバシを持ちます。

③http://interesting.world.coocan.jp/hphp/b/kbpc/i/i-0160.htmより引用のマフィア化するコウウチョウ(体長約19㌢)

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   ミツオシエの孵化したヒナは、先が曲がり尖った鋭いクチバシを宿主の卵を破壊したり、ヒナを殺し、宿主から与えられる餌を独占します。その後クチバシは成長に伴って真っ直ぐになっていきます。殺すだけのためのクチバシです。また③の写真のコウウチョウは英名をCowbirdといい、牛が草を食べたときに追い出される虫を食べるためにこの鳥が牛についてまわり、ミツオシエとラーテルの共生みたいに牛と共生しています。やはりその共生鳥か托卵で、もの凄いことをするのです。

④托卵する野鳥で一番大きなカンムリカッコウ体長約45㌢)

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   コウウチョウミツオシエのヒナが鋭く曲がったクチバシで宿主のヒナを刺殺したり、セスジカッコウのヒナは上クチバシの先端に鉤状突起があり、宿主のヒナを噛み殺します。また托卵される宿主からすれば、何とか自分の産んだ卵を守りたいゆえに、托卵鳥の卵を反対に除去する防衛手段を取るならば、③の写真の托卵鳥のコウウチョウは、仕返しとばかりに、その宿主のすをヒナもろとも除去する報復にでます。苦労して営巣したことや、ヒナのことを考え、知って托卵されます。

カッコウと同じくらい大きなセグロカッコウ(体長約32.5㌢)

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   最近での日本の托卵される宿主のオナガオオヨシキリも防衛手段をとりますが、日本でもコウウチョウダラカンムリカッコウのようにマフィア化したものも現れました。また日本でお馴染みのカッコウホトトギスツツドリジュウイチが托卵鳥のほとんどをしめますが、この四種の他にも托卵む仲間はいたのです。④の写真のカンムリカッコウは托卵む仲間では断トツな身体の大きさで、日本では迷鳥として、山形県飛島、石川県舳倉島、薩南諸島などに現れています。

⑥迷鳥中の迷鳥オウチュウカッコウ(体長約25㌢)

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   他には⑤の写真のセグロカッコウは大きさ、姿はハトを細身にしたシルエットでカッコウツツドリに似ています。日本では数少ない旅鳥として、主に春の渡りの際に本州や九州の各地で記録されています。面白いのはオウチュウの巣に托卵するみたいです。⑥の写真は先程のオウチュウとは全く関係ないオウチュウカッコウです。日本では迷鳥として過去三例しか記録がないという迷鳥の迷鳥オウチュウカッコウです。オウチュウと言うオナガに似たカラスの仲間に似ているようです。

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