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第1568回 ヒヨドリって
①https://www.skillots.com/search/work_images/131916?locale=enより引用のヒヨドリとヒスっているお局OL
上の①のタイトルイラストは何か面白いヒヨドリがないかなと探していましたら、こんな面白いのが見つかりました。古くからいるお局OLさんが、ヒスって?いろんなことを、目下や歳下の社員になる対してうるさいというような設定で描かれているみたいです。身近な野鳥で、結構食いしん坊で、乱暴者、大きな鳴き声といえば、言わずと知れたヒヨドリと言うことになります。朝早くから「ヒーヨ、ヒーヨ」とけたたましく鳴き叫ぶ様子は本当にうるさく、あっちへ行けって思います。
②https://www.birdfan.net/2012/03/02/17986/より引用の果実大好きヒヨドリ(体長約27㌢)
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②-2.http://blog.minigarage.net/?eid=911395#gsc.tab=0
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秋口から餌の乏しくなる真冬になると、もう小鳥とはいえない身体の大きなヒヨドリは、その大きな分だけお腹も減るのでしょう。③-1.の写真はヒヨドリがヤマモモを丸飲みにするところです。甘いものから、酸っぱいもの、多少は苦味のある木の実なんかも平気で平らげます。そのとばっちりをいつも食うのが、③-2.の写真のメジロです。メジロも小さな身体で気は強く、人に対しても警戒心はあまりなく、ご覧のように柿の実を食べていてヒヨドリがきても平気。でも蹴散らされます。
③-1.https://www.birdfan.net/2009/02/27/3551/より引用の仲間相手でも喧嘩っ早いヒヨドリ
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③-2.https://www.birdfan.net/2003/05/07/1005/より引用の自分より小さいスズメにもふっかけるヒヨドリ
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身近な野鳥で、喧嘩っ早いとか、乱暴者、暴れん坊と言えば、ヒヨドリとなります。仲間同士の喧嘩は当たり前、小さなメジロやスズメも写真③-1.や-2.のような状態でこてんぱんにぶちのめし、追い払ってしまいます。よく見かけるのは春先の桜の花の蜜を巡っての争いです。縄張り争いの仲間同士の蜜の取り合い。メジロとスズメが仲良く、蜜や花弁を食べていましたら、バサバサ、バサっと音がして、乱暴者がやってき、あっというまに喚いたと思ったら、スズメも放り出されます。
④https://www.google.co.jp/amp/s/hisa3621.exblog.jp/amp/238683132/より引用のヒヨドリの子育て
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私たちや、スズメやメジロなどのヒヨドリに対する受け止め方は、決して好印象ではありませんが、こと繁殖期になり、子育てになってきますと、人間でいうマイホームパパになります。あんなに他の野鳥たちには横暴極まりありませんのに、巣作りを共にし、抱卵はメスに任せるもののヒナへの給餌は雌雄共に行います。巣立ちまできっちり世話をする優しいお父さんです。その上巣内のヒナたちの糞も、オスがせっせせっせと始末する綺麗好きなヒヨドリです。内面は良いです。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/sasatto.jp/article/special/niceview_kitakyushu/entry-800.html/tpl/amp.htmlより引用の海面すれすれを渡るヒヨドリ
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ヒヨドリといえば、関門海峡で繰り広げられる「竜の渡り」は有名です。また伊良湖岬でもヒヨドリの渡りは見られます。もともとヒヨドリは遠い昔には日本にはおらず、朝鮮半島から越冬のために日本にやって来ていたのが、いつの間にか、日本の気候に体質が馴染み、日本の鳥になりました。でもその時の渡りの本能がよぎるのだと思います。それで越冬のために国内で渡りをするわけです。ヒヨドリの観察に詳しい方によると、どの地区のヒヨドリも小さな渡りを繰り返します。