第1750回 何が似ている鳥なのか?
⑴縁起物で敢えて間違えられた野鳥
①-1.https://kotori-pastry.com/turu-matu-toritigai/592/より引用の左がコウノトリ(体長約112㌢)と右がタンチョウ(体長約130〜140㌢)のイラスト
①-2.https://www.photolibrary.jp/img607/308792_5627062.htmlより引用の梅の木に上がウグイス(体長約16㌢)と下のメジロ(体長約12㌢)
一般的にもいままでに昔から似ているけど、実は違うとされた鳥たちの日本画などは時を経てもこの世に残っています。①-1.はコウノトリとツルであるタンチョウのイラストです。日本画には正月の縁起物に「松に鶴」は間違いです。ツルの趾の構造では木の枝には止まれず、良く似たコウノトリは止まれます。また春の縁起物の「梅に鶯」も間違いです。「ホーホケキョ」と鳴くのに一向に姿を見せないウグイスに対して、頻繁に現れるメジロを勘違いのゆえに確認せずにウグイスへと。
⑵ 容姿が似ている鳥
②-1.https://www.birdfan.net/2018/05/25/62690/より引用のスズメ(体長約15㌢)
②-2.https://www.birdfan.net/2016/03/04/41201/より引用のアオジ(体長約16㌢)
②-3.https://suterusuterare.blog.fc2.com/blog-entry-820.htmlより引用のミヤマホオジロ(体長約16㌢)とカシラダカ(体長約15㌢)
②-1.のあまりにも身近なスズメに似ていると言われる野鳥にニュウナイスズメを当てはめますと、ハシブトガラスにハシボソガラスという具合に近しい同じ仲間たちになってしまいますから、茶色いスズメに対して、②-2.の少しは体色が緑っぽいアオジなんかもスズメにそっくりだと思います。またそんなアオジの仲間にはクロジなどや②-3.のミヤマホオジロやカシラダカなどのシトドなんかもスズメと同じく茶色い身体の色でよく似ており、故に似ているので全て「シトド」です。
⑶ 鳴き声がそっくりな鳥
③-1.http://kimagure-tankentai.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-b980.htmlより引用のタゲリ(体長約33㌢)
③-2.https://www.birdfan.net/2011/09/09/16430/より引用のウミネコ(体長約47㌢)
④-1.https://www.birdfan.net/2021/01/15/81092/より引用のイカル(体長約23㌢)
④-2.https://www.birdfan.net/2021/01/15/81092/より引用のオスのサンコウチョウ(体長約45㌢)
③-1.のタゲリは「田園の貴婦人」で、雌雄ともメスとなります。その鳴き声は「ニャー、ニャー」と猫の鳴き声にそっくりです。また③-2.の海鳥のウミネコは姿形はカモメにそっくりです。ウミネコは留鳥、カモメは冬鳥。鳴き声はタゲリと同じく本家本元「ニャー、ニャー」です。有名なききなしの一つに「月、日、星、ホイホイ」と鳴く鳥に④-1.の地球外生物とも思われるサンコウチョウが夏にやってきます。④-2.のイカルはふんわりした大きな身体で「月、日、星」と鳴きます。
⑷ 名前が似ているカラ類とキツツキの鳥 ❶
①-1.https://www.birdfan.net/2021/05/14/82254/より引用のシジュウカラ(体長約14㌢)
①-2.https://www.birdfan.net/2013/11/08/25003/より引用のゴジュウカラ(体長約13㌢)
①-3.https://www.birdfan.net/2019/11/08/74543/より引用のキバシリ(体長約14㌢)
この項からいつも良く同じような樹林の木の幹に生息しているカラ類の仲間とキツツキの仲間であるゲラは身体付きから、習性行動、名前までそっくりなことが多いです。①-1.のシジュウカラはこの中では街中に進出してきている身近な野鳥で、特徴は胸元に黒いネクタイをキリリと結んだ姿です。その名前からして良く似ている①-2.のゴジュウカラは同じくカラの仲間には変わりはありませんが、どちらかと言いますと、木の幹に垂直に動き回る習性の①-3.のキバシリが似ています。
⑸ 名前が似ているカラ類とキツツキの鳥 ❷
②-1.https://www.birdfan.net/2019/11/15/74702/より引用のヒガラ(体長約11㌢)
②-2.https://www.birdfan.net/2020/01/31/76754/より引用のコガラ(体長約12㌢)
②-3.https://www.birdfan.net/2020/02/07/76956/より引用のコゲラ(体長約15㌢)
②-4.https://www.birdfan.net/2015/04/24/34608/より引用のハシブトガラ(体長約12㌢)
②-5.https://www.birdfan.net/2018/12/07/66588/より引用のハシブトガラス(体長約56㌢)
カラ類の仲間には、シジュウカラとかゴジュウカラと長い名前の鳥もいますが、ヤマガラや②-1.ヒガラ、②-2.のコガラは四文字や三文字です。ヒガラはシジュウカラの弟みたいに似ていますし、コガラは②-4.のハシブトガラとやはり良く似ています。そのコガラはキツツキの仲間のコゲラと一文字違いです。シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ハシブトガラに混じって何故かコゲラも冬には混軍に混じります。最後のハシブトガラスはハシブトガラと一字多いです。
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