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第741回 1円玉何枚分?

①http://triviahack.com/1endama-zatugaku-kouka-okaneより引用の1円玉

 鳥類というと、空を自由に飛べるので、そのためにいろんなところに身体の工夫がしてあります。鳥はふっくらした身体付きでも、物を食べても、とても消化が早くて、すぐに体の外に出してしまえるように大腸がなく、骨も細くて中が空洞になっているので軽くても丈夫なのだそうです。また身体に比べて、大きな翼を持っています。その翼ではばたくための、胸の筋肉がとても発達しています。気嚢という臓器を、伸び縮みさせることによって、空気の流れを作り出し息をします。

メジロ(体長約15㌢、体重約11g)

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 私たちに一番身近で、春先になるとよく街中の住宅地や公園などで見かけるのが、この②の写真のメジロではないでしょうか。それほど私たちにとって、このメジロは小さな野鳥の代表格と言えると思います。そのメジロは体長約12㌢の体重約11gしかありません。普段に私たちはその鳥が小さいか大きいかの判断を「物差し鳥」を使って判断しますが、そのスズメの体長約15㌢に対しては小さいことが判ります。また体重の軽さの判断はあの金柑という果実の重さは約12gだそうです。 

ミソサザイ(体長約10㌢、体重約7〜10g)

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 次に軽くて小さな野鳥といえば、この③の写真のミソサザイか候補に上がります。このミソサザイはヨーロッパではその小ささゆえの大きなさえずりが評価されてか、野鳥の王様といわれています。体長約10㌢で体重約7〜10gという小さな身体付きです。このミソサザイはこの後に語ろうとしているエナガキクイタダキの三種で日本の野鳥の最小を競います。またこのミソサザイの体重を判りやすく例えれば、五百円玉一枚分7gです。

エナガ(体長約14㌢、体重約7〜8,6g)

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 このエナガの身体の大きさはこの種の最大の特徴である尾羽が長いということです。日本最小をミソサザイキクイタダキとの三種で競った時も体長約14㌢、体重約7〜8,6g。体重の最大値でいえば、ミソサザイに優っていますが、やはり体長約14㌢で最終的に負けました。この尾羽の長さが他では野鳥の中では一番可愛いとされています。このエナガの亜種とされるシマエナガはもっと可愛いです。またエナガを他の生き物に例えるならば、日本のカブトムシが8gとなります。

キクイタダキ(体長約10㌢、体重約3〜5g)

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 この⑤の写真のキクイタダキはかつてヨーロッパで、ミソサザイと王様の地位を争いました。ある昔話では森林の暴れん坊のイノシシ、又は身体の大きなワシに闘いを挑んでこの小さな身体で、大きな相手を負かしたことで王様とされ、また実際にキクイタダキの頭頂部には刺激を与えると黄色い王冠のような冠羽が現れるのです。またその身体の小ささは別名「松潜(マツクグリ)」。小さな隙間でも動きまわります。またその小ささをものに例えるならば50円玉一枚分が約4gです。

⑥https://ikimono-matome.com/bee-hummingbird/より引用のマメハチドリ(体長約4〜6㌢、体重約1,6g)

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 ①の写真は1円玉の表裏です。皆さんもご存知のように、1円玉は一枚につき1gあります。この1円玉を目安にして、どれほど小さな野鳥はより体重が軽いのか。それを証明するかのような写真がこの⑥の写真のマメハチドリです。なんと体重が1,6gしかありません。1円玉二枚にも及ばないのです。昆虫のオオスズメバチの女王蜂でも、2,5gの体重がありますから、約1円玉一枚分オオスズメバチよりも軽いということになります。⑥の写真をご覧になれば、その小ささは分かるでしょう。










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