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第800回 純情なカワラヒワ
①https://www.google.co.jp/amp/s/tirorinnmurabejitab.exblog.jp/amp/26645158/より引用のカワラヒワ(体長約14㌢)
カワラヒワと言えば「緑色の雀」と言われるくらい、姿も大きさもよく似ています。スズメに間違われる鳥は幾らでもいます。カシラダカでもホオジロでも遠くから見たら判別はし辛いです。カワラヒワはアトリの仲間で留鳥です。地鳴きは「キリリ、コロロ」等と聞こえ、さえずりは「チョンチョンジューイン」と聞こえます。低山から低地にかけての森林に広く生息しています。近年は、都市部の市街地の公園や川原などでも観察されるようになりました。だからカワラヒワです。
②https://note.com/hiho2351/n/ndf308a98d5e8より引用のシメ(体長約19㌢)
①の写真のカワラヒワの仲間で、写真をご覧になってわかるように、カワラヒワがわざと怖い顔をしているのではないのですが、②の写真のシメやイスカ、キレンジャク、ヒレンジャクも勝るとも劣らない怖い顔をしています。あっと思うことはこの五種はすべてアトリの仲間です。この五種がちょっと見ただけで怖い顔に見えるのは、①と②の写真のシメを見比べて、共通点があるのは、この二種と残りの三種を集めて見比べても、目元の色が暗い色合いであることがわかるはずです。
③http://www.forest-akita.jp/data/bird/46-kawara/kawara.htmlより引用のカワラヒワのつがい(手前がメス、奥がオス)
カワラヒワの特徴は翼の黄色、薄ピンク色の太いクチバシ、二つに分かれた尾羽。飛び方はヒヨドリと同じく波状型。地鳴きをしながら飛びます。翼を広げると羽根の黄色が見え、木や電線に止まっている時、胸を張って直立します。オスは濃いオリーブグリーン、メスは薄い茶色。やっぱりメスの顔も怖いかも知れません。「ビィーンビィーン、ヴィーヴィー」は一羽の時で「チュイーン」は特定のメスに向かって鳴いているようです。鳴き声も一羽の時よりメスには優しいです。
④http://torigasukidesu.blog.shinobi.jp/野鳥/ヒマワリ大好き!カワラヒワより引用の向日葵の種を食べるカワラヒワ
カワラヒワの食性はアトリの仲間がそうなように植物食で、ほかの野鳥は子育ての際には、普段は食べない動物食である蝶や蛾の幼虫などをヒナに与えて、早期の成長を促しますが、このカワラヒワはたんぽぽや向日葵の種子を口で砕いてヒナに与えます。またカワラヒワの名前の由来は漢字表記にもあるように「河原鶸」。河原にいるヒワとなります。それは河原は陽当たりが良いから、人が向日葵を栽培していて、その向日葵の種子は高カロリーなカワラヒワの大好きな食べ物です。
⑤https://blogs.yahoo.co.jp/close/index.htmlより引用のルースコロニーのカワラヒワ
そんな向日葵の種子が大好きなカワラヒワは毎日毎日、向日葵の種子を食べに馳せ参じ、ものの見事に食い尽くし、秋が始まる頃には繁殖期を迎えます。③のようにめでたくつがいになるためには、好奇心は強いけど、警戒心の強いカワラヒワらしく、⑤の写真のように繁殖期になると、オスばかりが、後のルースコロニーになる場所に集まって、順に現れるメスに向かって、集団ディスプレイで、つがい形成。つがいになれたものだけがこのコロニーで繁殖します。何事も集団見合い。