第1483回 改めてカワセミ
①Twitterより引用のカワセミのつがい(左側がオス、右側がメス、共に体長約17㌢)
カワセミの漢字表記は「翡翠」「翡翆」「翡(オス)」「翠(メス)」「翆(メス)」「鹬」「鷸」「魚狗」「水狗」「魚虎」「魚師」「川蟬」「学名:Alcedo atthis)はブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に属する鳥。水辺に生息する小鳥。鮮やかな水色の体と長いクチバシが特徴。ヒスイ(漢字表記は「翡翠」)、青い宝石、古くはソニドリ(漢字表記は「翠鳥」「鴗」)と呼ばれることもあります。漢字表記を紹介するだけで、これだけスペースを要します。ヒスイはカワセミからの名付けです。
②-1.https://mochico25.hatenablog.com/entry/2020/12/14/171613より引用の構造色のカワセミ
②-2.https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1547624/blog/39930628/より引用の真っ赤な身体のアカショウビン(体長約27㌢)
②-3.http://nisien.blog.fc2.com/blog-entry-301.htmlより引用の手前がカワセミと奥側がヤマセミ(体長約38㌢)の大きさの比較
スズメよりも大きいですが、身体の割に長いクチバシのため体はスズメほどの大きさです。日本のカワセミ科のなかでは最小種。②-2.の写真は夏鳥で森林に生息するアカショウビンは体長約27㌢。また②-3.の写真は、山地の渓流に生息する留鳥のヤマセミです。写真のように比べてみるといかにカワセミが小さいかわかって頂けると思います。また、この三種を見比べてみても、カワセミの構造色の美しさが眼を惹きます。この美しい外見から「渓流の宝石」と呼ばれる無類の美しさです。
③-1.https://myhill.wetwing.com/spring20/kawasemi6.htmlより引用のカワセミのホバリング
③-2.https://s.kakaku.com/bbs/-/SortID=21480312/より引用のカワセミのダイブ
③-3.https://www.google.co.jp/amp/s/fundo.jp/49224%3famp=1より引用のカワセミのいざ水中へ
③-4.http://netgeek.biz/archives/55491より引用のカワセミの獲物捕獲
③-5.https://www.google.co.jp/amp/s/tt104chan.exblog.jp/amp/31140577/より引用のカワセミ浮上
海岸や川、湖、池などの水辺に生息し、公園の池など都市部にも現れます。古くは町中でも普通に見られた鳥で、高度経済成長期には、生活排水や工場排水で多くの川が汚れたために、都心や町中では見られなくなりました。近年、水質改善が進んだ川では、街中でも再び見られます。カワセミといえば、③の.1〜.5の写真のように、空中静止のホバリングで、水中の獲物を特定し、ダイブして獲物を捕獲します。魚以外でも水生昆虫をクチバシでとらえ、エビやカエルなども捕食します。
④-1.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/kawasemibyou/diary/201406210000-amp/より引用の繁殖期のカワセミの求愛給餌
④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/msampo.exblog.jp/amp/27103169/よりカワセミのメスが営巣場所を特定
④-3.http://photozou.jp/photo/show/169066/36696357より引用のカワセミの営巣のための穴掘り
④-4.http://blog.livedoor.jp/walkingbirder/archives/51419639.htmlより引用のカワセミの巣穴に宿るヒナたち
④-5.http://blog.livedoor.jp/kaisou_blog/archives/52302649.htmlより引用の最近では人工物の水抜き穴を利用して営巣するカワセミ
カワセミは繁殖期になると、オスがメスへ獲物をプレゼントする④-1.の「求愛給餌」がみられます。つがいになるとまずメスが④-2.のように、営巣するのに最適な場所を探し出し、つがいは④-3.垂直な土手に巣穴を作ります。最初は垂直の土手に向かって突撃し、足場ができた所でクチバシと足を使って50〜90㌢ほどもある横穴を掘ります。穴の一番奥は膨らんでおり、ここに3〜4個の卵を産み、④-4.のようにヒナを巣穴でつがいで育てます。④-5.の様な人工物の巣穴も最近は使います。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/msampo.exblog.jp/amp/23820512/より引用のカワセミの縄張り争い
カワセミは、その美しさと可愛いさとは裏腹に、非常に縄張り意識が強く、これだけ繁殖期には、相手のメスに対しても求愛給餌をし、お互いが協力しあい、営巣や子育てを行うカワセミ。しかし、いざ非繁殖期となれば、その雰囲気は一変します。⑤のような縄張り争いが、もとつがい相手、親子間でも行われます。カワセミのもうひとつの顔は、魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字が表すように、水中の魚類を狩るハンターです。気に入りの木の枝から生きるためにダイブします。
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