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第2232回 なんだこの鳥は ⑴

①-1.https://karapaia.com/archives/51979685.htmlより引用の笑うフクロウ(ミミズク)

①-2.https://www.pixoto.com/images-photography/animals/birds/owl-eyes-5117959960526848より引用の怖い顔のフクロウ(ミミズク)

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   前回は見事に笑う顔と怖い顔の表情を使い分けられる(これは決して鳥自体が発するものではなくあくまで人間が感じているのですが)ペリカンの仲間のハシビロコウを紹介致しましたが、今回は①-1.のタイトル写真と①-2.の写真の「フクロウ」です。まずは人間と同じような丸い顔の輪郭を持っていますし、特にミミズクの仲間なら、人間が耳と思ってしまう羽角を頭部に持っていますし、顔には人間でいう眉毛のような斑のようなものがあるものもいますほど、人間の顔の下地に似ているわけです。それゆえに、外国産の「フクロウ」をペットにしたり、フクロウカフェが流行りです。

②-1.https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/119532より引用の右がアルビノの白いハシボソガラス(体長約50㌢)

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②-1.https://www.birdfan.net/2016/01/08/39681/より引用の右が白いクロサギ(体長約62㌢)

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   ややこしい話になりますが、②-1.の写真は動物学においては、メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体でありますアルビノ種のハシボソガラスです。カラスやウは黒いものと思っていましたら、このようなアルビノ種の白い個体は、劣性遺伝や突然変異によって発現します。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名です。この白いアルビノ種のことを頭に入れて、⑤-2.の写真はクロサギなのですが、右のクロサギは白いです。すわアルビノ種と思いがちですが、クロサギには二つのタイプがあり、岩礁に生息していますクロサギは黒く、砂浜に生息するこの鳥は白い容姿です。天敵から身を守る保護色です。

③-1.https://www.veltra.com/jp/online/a/167351より引用のチャゴシエメラルドハチドリ(体長約8.6㌢)

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③-2.https://www.google.co.jp/amp/s/www.buzzfeed.com/amphtml/bfjapan/birds-that-look-fake-but-are-real-2より引用のちょっとイメージが違うチャゴシエメラルド

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   ハチドリといいましたら、世界で一番小さな鳥の仲間で、主食が花の蜜であるという、人間でいいますと、そんなに甘いものばかり食べていましたら「糖尿病になりますよ」と思うくらいの蜜を毎日摂取しているのです。しかし、③-1.の写真のチャゴシエメラルドハチドリのように、蜂の翅のように花に向かって、ぶんぶん羽ばたき、ホバリングする姿と、あまりにも小さなその姿が相まって、可愛らしく思ってしまいます。ほかのハチドリの容姿をご覧になって見られても、そう思われるに違いありません。しかし、③-2.のチャゴシエメラルドに関しては、体重は約4.7㌘と軽量なのですが、この容姿ち関しましては、何故かアステカ帝国の兵士の様な雰囲気で、ちょっと引きます。

④-1.https://www.birdfan.net/2017/02/17/50140/より引用の鴛鴦夫婦のオシドリ(左がオス、右がメス共に体長約45㌢)

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④-2.https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=&link_num=24358より引用のオスのオシドリのエクリプス

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   ④-1.の写真は世間ではよく言われる「鴛鴦夫婦」のつがいのオシドリです。カモの仲間で一番オスのオシドリは華やかだと思います。日本において、留鳥のカルガモを除いて、冬鳥としてやってきますカモの仲間の殆どは性的二型で、華やかなオスに対して、メスは目立たない地味な色合いです。留鳥のカルガモはカモの仲間ではありますが雌雄同色となっています。オシドリは留鳥ですが性的二型です。カルガモを除いてはカモの仲間は性的二型が多いです。すべての鳥は時期が来ましたら大なり小なり、羽の衣替えをします。このことを換羽と言います。特にメスよりオスの方が派手な色合いのオシドリなどは、換羽してしまいますと、④-2.の写真のように、派手羽根は抜け落ち、そこには人間でいいますと、女装したのかと言いたくなるくらいに、地味な色合いの姿になります。繁殖期のオスは目立った容姿に於いて、メスを惹きつけ、いわば求愛ディスプレイの姿でしたが、この様に地味で目立たない容姿になることで、空からの天敵であります鷹に対抗致します。

⑤-1.https://karapaia.com/archives/52290390.htmlより引用の髭を生やしたようなヒゲガラ(体長約16㌢)

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⑤-2.https://manyamou02.exblog.jp/27136542/より引用のどじょう髭を生やしたインカアジサシ(体長約41㌢)

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⑤-3a.https://www.naturephoto-cz.com/%E3%83%92%E3%82%B2%E3%83%AF%E3%82%B7-picture_ja-25522.htmlより引用の髭を生やしたヒゲワシ(体長約90〜124㌢)

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⑤-3b.https://yukihyou.exblog.jp/30039814/より引用のヒゲワシの髭

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   三、四本の髭を生やした鳥などはザラにいるのですが、この項で紹介致します鳥は人間のお洒落な髭の鳥たちです。⑤-1.のヒゲガラは〜ガラと付きますから、シジュウカラの仲間です。イギリス、南ヨーロッパおよび東ヨーロッパからウスリー川上流に至るユーラシア大陸中緯度地域に局地的に分布しています。写真では見えませんが、このまんまるな身体でいて尾羽は長いです。クチバシは短く、やや下方へ湾曲し、オスは頭部の羽毛が灰色で、クチバシと眼の間から下方へ向かう黒い斑紋が入り、髭のように見えることが名前の由来です。また⑤-2.の写真のインカアジサシはペルーからチリまでの太平洋岸に分布するカモメの仲間です。全身がは黒みがかった灰色で、翼の先端部分が白く、クチバシの付け根付近からやや黄色がかった白色の飾羽が伸びていますのが、ひとで言うところのどじょう髭に見えます。髭があるのは猛禽類とて同じです。⑤-3a.の写真のユーラシア大陸南西部、アフリカ大陸北部に生息していますヒゲワシは、翼を広げると時には3㍍近くになります。喉部から、髭の様にふさふさとした黒い羽毛が生えていますので、種小名 barbatusは「髭のある」の意でこの咽頭部の羽毛に由来しています。

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