第1857回 サギって
①-1.https://www.storiedigiocattoli.net/sagi/より引用の「サギ」写真はコサギ(体長約61㌢)
①-2.https://www.birdfan.net/2015/03/13/33571/より引用のアオサギ(体長約93㌢)
①-3.https://kakakumag.com/camera/?id=4466&page=2より引用の頭を掻くサギ
『サギ』って記事を書く時には断りを入れないといけないです。それは『サギ』は総称です。またネットで『サギ』と検索しますと①-1.の写真の中称の「シラサギ」が七割くらいで、後は①-2.の写真の呼称アオサギです。サギの仲間には仲間しかない特徴があり、そのひとつとして、頸(首)を折り曲げることができるのは、頚椎の6~14番にかけての間接部を、極端に動かせるからです。中趾の爪の内側が櫛状になっていて、頭に付いた汚れた粉を掻き落とすに使う様で、便利だと思います。
②http://strix.in/tegatan/index.php?itemid=401より引用のサギの顔
②-2.http://netgeek.biz/archives/75585より引用のヨシゴイの擬態
②-1.の写真のようにサギは目先が裸出していて、クチバシに続きます。これは食糧である魚などを狙うのに視界を妨げないためです。それによって眼の斜め下が見えます。そのおかげで、②-2.の写真のヨシゴイが首を伸ばして擬態した時も、眼は前方の敵を伺っています。裸出部は普通、黄色から褐色ですが、多くの種で、繁殖期に鮮やかな色に変化します。また虹彩も同様に変色します。これはホルモンの作用による物で、色素の増加や、心的興奮による血管の伸縮が関係し、これは繁殖初期が顕著で産卵期に起きるといいます。
③-1a.https://www.birdfan.net/2018/01/19/58924/より引用のゴイサギ(体長約58㌢)
③-1b.https://www.birdfan.net/2020/09/04/80035/より引用のホシゴイ
③-2a.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ヨシゴイより引用のヨシゴイ(体長約36㌢)
③-2b.https://www.google.co.jp/amp/toricago.net/chinese-little-bittern.html/ampより引用の普段は首を引っ込めているヨシゴイ
『サギ』の仲間には「シラサギ」と呼ばれるダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギなどのいつも首を伸ばしている『サギ』の仲間と③-1a.のように首を引っこめている代表的な仲間にゴイサギをはじめとして、③-1b.のゴイサギの幼鳥のホシゴイやササゴイ、ミゾゴイ、サンカノゴイ、そして写真③-2a.のヨシゴイの仲間がいます。普段から首をすぼめるサギでは、ササゴイやミゾゴイ、そしてヨシゴイ等は擬態をする事で有名なサギです。普段からのその容姿は③-2b.の写真のように、ふざけてはいないんですが、これがスタイルです。
④-1.https://g73mb2rdtool.blog.fc2.com/blog-entry-6967.htmlより引用のアマサギ(体長約50㌢)の右から二番目が夏羽、その他三羽は冬羽
④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/noguchi3.exblog.jp/amp/27613128/より引用の左が明色型、右が暗色型の二つのタイプがあるクロサギ(体長約62㌢)
④-3.http://www.wbsj-saitama.org/kiroku/No.274.htmlより引用のムラサキサギ(体長約84㌢)
『サギ』の仲間の中称「シラサギ」には③の項で四種を紹介至りましたが、実はもう一種の「シラサギ」がいます。その前に④-1.の「シラサギ」の仲間のひとつにこのアマサギがいます。写真の四羽は全てアマサギです。アマサギが「シラサギ」と言われるのは、冬羽の時に真っ白に冠羽されます。またもうひとつのクロサギがなぜ「シラサギ」にあたるのかということは、生息域の違いらしいです。同じ浜辺でも黒っぽい岩礁に生息しているクロサギは黒いですし、反対に白浜に生息するクロサギは白いのです。正確に言えば年中白い「シラサギ」はダイサギ、チュウサギ、コサギと白浜に生息する明色型のクロサギの四種だけとなります。反対に「シラサギ」以外のサギはゴイサギのようにいつも首を窄めた五種と、①-2.のアオサギ、④-3.のムラサキサギの七種となります。季節に寄ったり、生息域によって身体の色が変化するサギには驚かされます。シラサギは綺麗です。
⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.nekoton.com/entry/2019/02/21/020000%3famp=1より引用のアオサギの婚姻色
⑤-2.https://www.tajima.or.jp/nature/bird/157761/より引用のダイサギの婚姻色
⑤-3.http://tori3.sakura.ne.jp/birdworld_menu/sagi/goisagi/goisagi-bc.htmより引用のゴイサギの婚姻色
サギは繁殖の時期になると、最初の段階では、オスはメスを追い払らい、オスによるメスの選択を示しています。この光景は集団繁殖する鳥でよく見られます。営巣はハトもそうですが、オスが巣材を運び、メスが組み立てます。雌雄で抱卵します。個別のサギの婚姻色は❶ 虹彩 ❷ 眼先 ❸
クチバシ ❹ 脚 ❺ 趾
ゴイサギ→❶ — ❷ 青緑 ❸ — ❹ ピンク ❺
ピンク
アマサギ→❶ 赤 ❷ 赤紫 ❸ 赤 ❹ 赤 ❺ —カラシラサギ→❶ 黒 ❷ 青 ❸ 黄 ❹ — ❺ — コサギ→❶ 青 ❷ 赤 ❸ 黒 ❹ — ❺ 赤
チュウサギ→❶ 赤 ❷ 黄緑 ❸ 黒 ❹ — ❺ — ダイサギ→❶ — ❷ 青緑 ❸ 黒 ❹ ピンク ❺ — アオサギ→❶ オレンジ ❷ — ❸ 赤 ❹ 赤 ❺ —
婚姻色も綺麗な色合いですが、⑤-1.〜3.の色んなサギ等の頭や胸の飾り羽も素敵だと思います。