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第1761回 迷鳥とは

①http://h-noguchi.blog.jp/archives/34847505.htmlより引用の珍鳥でもあり、迷鳥のヤツガシラ(体長約26㌢)

   以前にも何回か渡鳥の渡りのルートを紹介いたしましたが、その渡鳥の渡りの種類も様々で、②-1.の夏鳥、②-2.の冬鳥の渡りのルートが基本ですが、この日本を中継地にして、身体を休めていく渡鳥の仲間も春と秋の二回に渡って行われます。その渡鳥を旅鳥といいます。また、本来は日本を目的地とはしない渡鳥や、旅鳥のように中継地としないのですが、台風や天候の諸事情で止むを得ず進路を変更し、日本に辿り着いた渡鳥を①の写真のヤツガシラみたいな鳥を迷鳥と呼ぶのです。

②-1.https://www.honda.co.jp/kids/explore/bird/より引用の春先の夏鳥の渡りルート

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②-2.https://www.honda.co.jp/kids/explore/bird/より引用の秋先の冬鳥の渡りルート

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   前項に述べました迷鳥も立派な渡鳥です。ただ人間みたいに、道を間違えたり、乗り物を間違えたり、方向音痴で間違えたというようなことはありません。天候不順で本来の方向に向かうことが出来なく仕方なしに、目的地の方角でない日本に辿り着いたと言うことになります。この辿り着いた時には一応旅鳥と同じく休息地となります。休息を終え、軌道修正して元の目的地に向かうもの、または休息しているうちにその地が気に入り、夏鳥ならば越冬、冬鳥なら繁殖するなど色々です。

③-1.https://www.birdfan.net/2017/04/07/51668/より引用のアネハヅル(体長約90㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2016/09/16/46132/より引用のオオグンカンドリ(体長約100㌢)

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   ③-1.のアネハヅルは五千から八千㍍もの高さを飛ぶ鳥として知られており、ヒマラヤ山脈も越える渡りをします。シベリアやチベットの草原で繁殖し、秋、越冬地のインドへと渡るはずが、日本に迷い込みます。③-2.のオオグンカンドリとなりますと、全世界の熱帯や亜熱帯での海鳥であり、別に渡鳥でも留鳥とかの区別はありませんが、日本では本州太平洋岸、伊豆小笠原諸島、南西諸島などで迷鳥として渡来しますが、特に南西諸島での記録が多いてす。海鳥では珍しいケースです。

④-1.https://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1723/spe172324/より引用のキガシラシトド(体長約17.5㌢)

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④-2.https://www.birdfan.net/2015/04/10/34238/より引用のクロウタドリ(体長約28㌢)

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   ホオジロの仲間の④-1.のキガシラシトドはアラスカ、カナダ西北部から中部で繁殖し、冬期にはアメリカ西部に渡り越冬するのが、何故か日本では迷鳥で、東京都、北海道、新潟県、大阪府等で転々として各地に現れました。ツグミの仲間の④-2.のクロウタドリはヨーロッパ西部では留鳥として通年見られますが、ロシアや中国では夏鳥で日本では旅鳥または希な冬鳥で、北海道から沖縄県まで記録があり、特に西表島や与那国島での記録が多く、何故か気まぐれな気分になります。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/ing54328.exblog.jp/amp/26829532/より引用のクロハゲワシ(体長約105〜110㌢)

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⑤-2.https://www.naturephoto-cz.com/イエガラス-picture_ja-13978.htmlより引用のイエガラス(体長約43㌢)

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   ヨーロッパ南部からトルコ、中央アジア、チベット、中国東北部に分布する⑤-1.のクロハゲワシの大部分の個体は留鳥ですが、一部の個体は日本では迷鳥として、北海道から沖縄まで各地に迷鳥として現れています。殆どが越冬みたいな生息です。⑤-2.は元々はインド、中国南東部が分布地で、シンガポールやアフリカの紅海沿岸に生息するイエガラスは現地ではやはり留鳥です。日本では大阪市で一羽捕獲された記録があるだけの迷鳥です。これは籠抜けした個体かもしれないです。

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