第768回 ミツオシエの『三つ教え』
①https://www.google.co.jp/amp/s/times.abema.tv/posts/7027777%3fmobileapp=1より引用のミツオシエ主演のアニメ「アフリカのサラリーマン」
最近になって、ミツオシエと検索して見ると、①のイラストのミツオシエ主演のアニメ「アフリカのサラリーマン」やアニメ「けものフレンズ」などで、あのミツオシエを紹介しがてら、ミツオシエを日本的な社会を生きるアフリカの動物が繰り広げる"社畜コメディ"として物語化して、アフリカの大手企業に務めるライオン、オオハシ、トカゲたちのリアルで世知辛いサラリーマン生活をコミカルに描いています。けものフレンズはけものが少女に扮して園内に物語を作っていくもの。
②Twitterより引用のこれもアニメ「けものフレンズ」
「ミツオシエ」はキツツキの仲間で、この項で語らしていただくのは、アフリカ大陸に生息するノドグロミツオシエで、ほかにインドミツオシエ、ウロコミツオシエ、タテゴトミツオシエ、アイゼントロートハシボソミツオシエ、ヒメミツオシエの六種です。「ミツオシエ」は森林に生息し、食性は動物食で、主に昆虫、蝋(ろう=カイガラムシ、ハチの巣)を食べます。その中でこのノドグロミツオシエだけは人間や大型哺乳類と「共生」して色んなことを教えてくれるのです。
③https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/a/072500045/?ST=m_newsより引用のノドグロミツオシエ(体長約10〜20)
一つ目の教えは少なくともノドグロミツオシエは人間を含めた大型動物に鳴き声をあげてミツバチの巣に誘導し、ミツバチの巣を破壊させハチの巣や幼虫をおこぼれとして頂戴います。この行動が和名や英名(honeyguide=蜂蜜案内)の由来になっていますが、多くの種では自らハチの巣を襲うため、こうした行動は致しません。野生の鳥が人間に蜜のありかを、鳴きながら学びいてついてこさせ、人間は蜜を採取しその破壊されたハチの巣の蝋や幼虫をその分前として貰い受けるなんて。
④samurainokokoro.comより引用のラーテル
ノドグロミツオシエの二つ目の教えは、大型哺乳類でイタチの仲間のラーテルは、別名ミツアナグマ。 ラーテルは蜂の巣を襲う数少ない哺乳類であることが知られており、好物の蜂蜜を巡ってノドグロミツオシエと共生関係にあります。ラーテルは蜂の巣を襲う数少ない哺乳類です。ライオンだろうがハイエナだろうがコブラだろうがおかまいなしに、勇敢に立ち向かっていくその姿が評価され、その傍若無人のラーテルの強さを、自分が出来ないことをしてもらうという太々しさです。
⑤Twitterより引用のミツオシエの托卵
ノドグロミツオシエは自分が大好きなハチの巣の蝋や幼虫を、1.大胆にも人間に蜂蜜を摂らせて、自分はそのハチの巣の残りを頂戴する。2.人間がいなければ、ラーテルを使ってハチの巣を破壊させてまたその残ったハチの巣を戴く。この二点までは「共生」と言えますが、三つ目の教えはハチを捕食するハチクイの巣穴に「托卵」する教え。カッコウは宿主のヒナを排除するのに背負って巣外に放り出しますが、ミツオシエの托卵するハチクイのヒナに自分のクチバシを突き刺し殺します。