![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164096/rectangle_large_type_2_5507bb4767916d14a2ea6b978479f64e.jpeg?width=1200)
第2234回 なんだこの鳥は ⑶
①https://jp.123rf.com/より引用の赤と青、黄、緑が混ざった鳥のコンゴウインコ(体長約79〜97㌢)
①のタイトル写真は赤、青、黄、緑が混ざったインコの仲間の多くの属のうちの6属に分類される大型の色鮮やかな南北アメリカ大陸に分布致しますインコの総称です。鳥ほど写真のような原色の色合いの生き物はいないといいます。色の素であります光は、人は3原色、魚は2原色、鳥は4原色で、鳥たちこそ、極彩色の世界に生きています。テレビ画面は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色を組み合わせて色を表現しますが、これを光の3原色といいます。もし鳥がテレビ局を作ったなら、放送される映像は極彩色できらびやかな色合いになります。そんな鳥の中には写真のようなきらびやかな赤、青、黄、緑の原色の鳥がいる訳なのです。
②-1.Twitterより引用の青すぎるムラサキオーストラリアムシクイ(体長約13〜14㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164105/picture_pc_6520661050525455ef0d9d8b4cd1392f.jpeg?width=1200)
②-2.https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32251001858より引用の青が好きすぎるアオアズマヤドリ(体長約28〜34㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164114/picture_pc_bc864ca6124a04354420b34fe4002d14.jpeg)
「幸せの青い鳥」として、身体が青い鳥はもてはやされます。日本でもオオルリ、コルリ、ルリビタキ、イソヒヨドリ、カワセミ、ゴイサギ、ツバメ、オナガなどいますが、濃い色はオオルリ、コルリ、カワセミくらいでしょうか。外国には原色に近い青い鳥がいます。②-1.の写真のその名の通りオーストラリアの南西部および内陸部に分布致しますムラサキオーストラリアムシクイは、オスは全身が紺色もしくは瑠璃色で、冠羽、耳羽は光沢のある空色。胸はつやのある紫色であり、黒く縁取られています。鮮やかな青系の鳥です。オーストラリア固有種のオスの虹彩は薄紫色もしくは明るい瑠璃色、メスは明るい瑠璃色。クチバシや後肢の色彩は淡黄色。オスは全身が光沢のある暗青色で被われますアオアズマヤドリのオスは、繁殖期になると小枝など平行に組み合わせた構造物でありますあずまやを作り、その周囲を青い物や白色や黄色の物を集めることもありますが、殆ど青いもので装飾します。収集する物は花びらや鳥の羽、実など自然の物にかぎらず、ペットボトルのキャップ、ボールペン、ビニールテープなど人工物も含まれ、対するメスも青い物が好きです。
③-1.https://torinozukan.net/sp/syoujoukoukanchou.phpより引用の赤すぎるショウジョウコウカンチョウ(体長約21㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164121/picture_pc_612acc648fb1658bee7acb9754e6eb2e.jpeg?width=1200)
③-2.https://okinawaclip.com/ja/detail/225より引用の赤すぎる群れのショウジョウトキ(体長約66㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164127/picture_pc_5c35f751feea6b0d87bffcddd90159f0.jpeg?width=1200)
対する「赤い鳥」日本にはコマドリ、ジョウビタキ、ヒクイナ、ベニマシコ、アカゲラ、アカハラ、アカヒゲ、アカショウビンと多いように思われがちですが、日本の『あか』には緋色、紅色、桃色系で、その色でもアカショウビンくらいが全身です。それに対して外国の鳥はやはり原色の赤が多いです。③-1.の写真のアメリカ合衆国の疎林、低木地などに生息致しますショウジョウコウカンチョウは和名より英名のカーディナルは、メジャーリーグのセントルイスカージナルスのカーディナルスは、本拠地のセントルイスがあるミズーリ州の州の鳥がショウジョウコウカンチョウであることにちなんで名付けられました。オスは光沢のある赤色、メスは体が褐色で、冠羽と翼、尾羽は赤みがかり、オスは成熟すると共に赤みが増していきます。南アメリカの北部の沿岸部に分布致します日本のトキの仲間の③-2.のショウジョウトキは体色は鮮やかな朱赤色で、非常に目立ちます。クチバシの基部から眼先にかけての皮膚の裸出部も赤く、写真では一羽ずつ浮き出ています。
④-1.https://ironna-blog.com/animal/yellow-birdより引用の黄色すぎるオスのキンケイ(体長約90㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164150/picture_pc_12f44f9ba4bb3319968031e3851bf7f9.jpeg?width=1200)
④-2.https://www.pinterest.jp/pin/453174781257024940/より引用の黄色すぎるオウゴンヒワ(体長約11㌢)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164158/picture_pc_32a6359fa8b1b98a04eb726a4acb225c.jpeg)
日本の「黄色い鳥」といいますとキビタキ、マヒワ、キセキレイ、アオジ、ノジコ、ミヤマホオジロくらいで、はっとするような黄色はキビタキだけです。主に中国南西部からミャンマー北部にかけて分布し、標高900〜1100㍍の山地に生息していますキジの仲間の④-1.の写真のキンケイです。オスは赤と金属光沢のある黄色を基調とした派手な色彩をしているのですが、写真は黄金キンケイと呼ばれる個体です。分布がカナダ、アメリカ合衆国、メキシコと北アメリカ大陸にいます英名が
アメリカンゴールドフィンチこと④-2.の写真はオウゴンヒワです。繁殖期のオスは体の羽色が鮮やかな黄色になり、繁殖期以外にはその黄色がくすみます。メスもくすんだ黄色のオリーブ色です。日本ではお馴染みのアトリやマヒワの仲間です。
⑤-1a.https://ironna-blog.com/animal/green-birdよりズグロと黒を強調するのに緑すぎるメスのズグロミツドリ(体長約14㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164176/picture_pc_0da8c0d8cc67e018dfb0af75b35f9796.jpeg)
⑤-1b.https://www.pinterest.jp/pin/146789269088359930/より引用のオスのズグロミツドリ
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88168177/picture_pc_7e4e89d6345299bca4d2800dcb67a9cf.jpeg?width=1200)
⑤-2.https://sampokatze.exblog.jp/22821483/より引用の緑すぎる美人なギニアエボシドリ(体長約40〜50㌢)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88164189/picture_pc_ce79c28697580c748144d75f67c8b2f3.jpeg)
「緑色の鳥」は多いように思います。日本にはメジロをはじめ、国鳥キジ、アオゲラ、アオバト、キンバト、ノジコ、マガモ、外来種ワカケホンセイインコ、同じくソウシチョウなどがいます。特にメジロ、アオバト、マガモが鮮やかな黄緑やみと思います。⑤-1a.の写真は中央アメリカから南アメリカの森林地帯に分布しています。 森林や林縁に生息致しますズグロミツドリのメスです。面白いことに、こんな派手な緑が生息しています森林地帯では目立たないようです。それに対して⑤-1b.のオスは主にエメラルドグリーン色をしています。尾羽は暗い色をしていて、主翼羽と尾羽の端と頭部は黒いです。顎と喉は明るい青緑色です。クチバシは細くて鋭く尖っていまして眼は赤いです。オスはオスで派手な色合いです。アフリカの乾燥した草原や森の中に暮らしています⑤-2.の写真は森の中の枝がたくさん生えているところでも器用に飛び回ったり、枝をつたったりして軽々と移動する事ができますギニアエボシドリです。この鳥は羽毛は主に緑色でありますが、真紅に染まる風切羽を除いた尾羽と翼は暗紫色であり、緑色と赤色を同時に有する鳥類は極めて珍しいです。