
第497回 旅鳥の「チドリ」「シギ」
①http://buncho.in/photo/347630より引用
日本にやって来る旅鳥。旅鳥というのは大概が渡鳥の繁殖地への渡り、またその反対の越冬地への渡り。その渡りの際に立ち寄る渡鳥のことを旅鳥というのです。その種で有名なのが、トウネン、ムナグロ、アジサシ、ヤマショウビン、ハイイロミズナギドリ、チゴハヤブサと今回のチドリ類とシギ類という旅鳥を語ります。
②旅鳥として有名なコチドリ(体長約16㌢)
「 チドリ」の種類は九種もあって、その中でもこのコチドリは有名です。成鳥になると、金色のアイリングが目立つ、正面から見たらパイロット帽の出で立ちのコチドリです。本州以南では夏鳥ですが、それ以外の地区では旅鳥、北海道では冬鳥と大変せわしない野鳥と言えます。
③イカルチドリのつがい(手前が♂奥が♀共に体長約21㌢)
「チドリ」の類はこのコチドリが圧倒的に有名(留鳥の地区が多い)ので、このイカルチドリは割りを食っています。ほとんどの地区では旅鳥ですが、北日本では夏鳥として飛来します。イカルチドリの『イカル』は「大きい、厳めしい」の意があります。クチバシから眼を通り側頭部へ続く過眼線が入ります。
④映画でもお馴染みのイソシギ(体長約20㌢)
「シギ」なんてなんと36種もいるんです。その中では、足が青いとか赤いとかの脚の色が違うだけで名前が変わる「シギ」。その中でもこのイソシギは有名です。九州以北から本州中部までは留鳥で、中部以北は越冬のため南下する冬鳥で、そのほかは旅鳥としてやっても来ます。シギ類は種類の面でも難しく、またこれもせわしないです。
⑤ハマシギ(体長約21㌢)
このハマシギはまた旅鳥でもあり、冬鳥でもありますので、やはりシギ類では有名です。また日本に冬鳥としてやって来る殆どが、アラスカ北部で繁殖した群れみたいです。「シギ」は色んなパターンを持っているから素晴らしく仲間が多いです。またタマシギみたいな変わり種もいますし。