![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43619077/rectangle_large_type_2_7a0f0671302ccd987119f9e83e3059da.jpeg?width=1200)
第1433回 カワセミとモズの縄張り意識
①http://www.hondahouse.co.jp/job_blog/3505/より引用の縄張り(正式には地縄張り)
①の写真は不動産関係が行います地縄張りという縄張りで、Wikipediaによりますと「縄張りあるいはテリトリーとは、動物個体あるいはグループが、直接に防衛するかあるいは信号を通じて他個体を排斥し、排他的に占有する地域のことであり縄張りを作ることを、縄張り行動という。日本語のこの言葉自体は日本人が古来土地の所有権を示すために縄を張った事に由来するものである」とあります。①の写真は人間が土地の所有者を明確にするために、本当の縄で仕切ってあるのです。
②https://www.birdfan.net/2019/07/05/71966/より引用のつがいのカワセミ(上がメス、下がオス共に体長約17㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43626947/picture_pc_a88dd8c1a08292f9504ce3cb9163d69d.jpeg)
私が好きな野鳥の中に私のハンドルネームにも採用しています『翆』のカワセミという漢字を当てています。②の写真をご覧になってもお分かり頂けるように、非常に美しい身体の色を持ち、太陽光線の当たり具合によって、その背中の青い部分が変化します。まるで虹のような輝きで、このカワセミの「翡翠」という漢字を宝石のヒスイ(翡翠)に与えるくらいの鮮やかさです。この色合いを構造色といいます。また雌雄とも綺麗で写真の上にいるのが、クチバシの赤いメス、黒がオスです。
③https://www.google.co.jp/amp/s/msampo.exblog.jp/amp/23820512/より引用のカワセミの縄張り争い
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43619334/picture_pc_4cc90ed3836b485c58a10ddf449d5622.jpeg?width=1200)
その綺麗なカワセミは、蒼色の美しい羽にずんぐりしたかわいい形状の、清流の宝石といえばカワセミです。しかし実は激しい気性の持ち主という一面があります。繁殖期になると、二羽のカワセミがほぼ一日中、激しく争っている様子が目撃されます。③の写真のように相手に噛みついたり池に沈めるかのように抑え込んだりします。一時はお互い近くに留まっても気にしなかったのが、冬場の縄張り争いは命がけのようです。写真はオス同士ではなく、雌雄が命懸けで争っています。
④https://yoskita.at.webry.info/201710/article_1.htmlより引用のモズ(体長約20㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43619409/picture_pc_9ddf322e690a08fcfdbcc136356b0946.jpeg)
私のトレードマークのようになっていますのは、④の写真のモズです。モズは「猛禽類になれなかった雀」と揶揄されるように、猛禽類のような鋭い鉤状のクチバシは持っていますが、鉤爪がありません。日本最小の猛禽類はツミという鷹で体長約24㌢で、この大きさは身近な鳥で言うとムクドリです。それより小さなモズが規格に外れたのです。しかし、このモズは肉食でムクドリと同じ大きさです。小さな猛禽類のモズが、繁殖期を終え秋半ばの頃の高鳴きが戦線布告の幕開けです。
⑤https://blog.goo.ne.jp/xiasoyuzk99/e/338166c3d23d4ecb0cfc6cdf0a118890より引用のモズ同士の喧嘩
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43619505/picture_pc_6117fcdcdceacfdb3b7818a3ba245eb9.gif)
モズの縄張りは二種類あります。ひとつは春先に繁殖相手のメスを得て、営巣して子育てに入る時期に、つがいで縄張りを持ちます。その子育てが終わり、高鳴きをする頃には、二つ目の縄張りは雌雄分かれての個別の縄張り宣言となります。つがい相手であろうとも、雌雄関係なく、冬に備えての争いに発展します。縄張り内には速贄が多く見受けられ、冬への貯食なのか、縄張り侵入者への見せしめなのか、科学科には解明されていませんが、相手がメスであろうが、容赦なしです。