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第987回 滑空飛行する野鳥

①https://pixabay.com/ja/photos/ハング-グライダー-飛行-滑空-4835160/より引用のハンググライダー

   人が滑空ながら飛行することができる日本での発祥の地が、長野県北信州の木島平スキー場がある高社山がそうみたいです。飛行機に乗ることなしに鳥になったような気分を味わえるのです。人は長い間、鳥のように飛ぶことに憧れを持っていました。その夢を託すように、今では電線が頻繁にあるため、特定の場所でしかあげることの出来なかった和凧やゲイラカイト。子供の頃から是非あんな空高く舞い上げたいと、必死になって糸を引き、もっと高く大空を舞えと駆け走りました。

②https://hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/28.htmlより引用の鳥の飛行方法

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   基本的に空を飛べるのは昆虫の蝶やトンボ、バッタ、てんとう虫や鳥たちがいわゆる羽根や翼を持っていまして、気持ちよく羽ばたいて飛ぶことができます。昆虫の羽根はともかくとして、鳥には②のイラストのような飛び方があります。上記の五種類の飛行方法が鳥の飛行方法ですが、スズメ やハトは羽ばたき飛行。ツバメやタカの仲間は羽ばたきから滑空飛行。ヒヨドリやセキレイは波状飛行。上昇気流に乗ってソアリングするのはトビやダイナミックソアリングするアホウドリなど。

③一番近くでグライディング飛行を見せてくれるツバメ

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   種別の差や、生活環境の差などで鳥の飛行方法も違います。その飛行方法で一番体力を使わずに飛ぶ飛び方は、滑空飛行とソアリングやダイナミック〜の二つが帆翔飛行という上昇気流を利用して、翼を羽ばたくことなく飛行を続けられる飛行方法です。その飛び方を目の前近くで、見せてくれるのがツバメです。ツバメは羽ばたきで空高く舞い上がり、滑空しながら跳び回り、宙を舞う虫を捕獲します。目を山辺の空に向けると、陽気な日にはトビが帆翔にて、くるりと輪を描きます。

④https://gendai.ismcdn.jp/mwimgs/2/6/-/img_2673b3c85fe60d645795c22ceee258ec173821.jpgより引用の最長50mグライディング飛行するモモンガ

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   何も、滑空飛行ができるのは鳥ばかりではありません。④の写真はモモンガです。そしてムササビ、ヒヨケザルなどの哺乳類。爬虫類のトビトカゲ、トビヤモリ、トビヘビなどがいます。どの種も滑空できるのは、前後の脚に付いている皮膜を広げて高所から目的地まで滑空飛行するのです。一般的な鳥が翼を羽ばたかせ、浮き上がり空に舞い上がるのとは違いますが、自然の風を利用することもあれば、高低差を利用して、上手く皮膜を調整して最高30mくらいは滑空するみたいです。

トビの帆翔

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   もう一度、鳥の場合に戻りますが、鳥は滑空飛行するのに、一部例外として、オオミズナギドリはあまりに身体の大きさに対して長い翼が邪魔をするかのように、巣から飛ぶときには高所から滑空し、その後から羽ばたきます。このように鳥は皮膜でなく、羽ばたき飛び上がることができるので、初めは羽ばたき、色んな飛行方法で飛ぶことができます。体長60㌢以上ある大きなトビも⑤の写真のように、羽ばたき、上昇気流に乗り、最後は優雅に「ピーヒョロロ」と円を描きます。

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