第836回 鳥の翼
①https://www.pinterest.jp/pin/199565827216875047/より引用の翼のイラスト
私たち鳥好きのものにとって、鳥の存在価値は鳥が自由に飛べて、遠く離れたところにも移動でき、それが渡鳥であったならば、私たちが行ったこともない常夏の国や極寒の地から遠路遥々やってきてくれて、毎年その元気な姿を見せてくれるので、私たちは鳥に対して憧れを持って接しているのです。一部のダチョウやペンギン、ヤンバルクイナは飛ぶことが出来ませんが、鳥は基本的に飛べる。その鳥が飛べることは、どんな鳥でも翼があります。それがスズメでも、ツバメでも。
②https://woyaolu.info/より引用の鳥の翼
野鳥が飛ぶための翼というのは「風切羽」で、推力を生み出す初列風切、揚力を生み出す次列風切、翼と胴体のつながりを円滑にする三列風切の三つの部分に分かれます。関係のないように見える「尾羽」は方向変換や安定性を保ち、上げれば上昇、下げれば下降、捻れば旋回し、しかも丈夫にするために硬いです。そして、着陸の際の失速を防ぐ「小翼羽」があります。一番大切な初列風切羽の羽の枚数はスズメの仲間は9枚で、多くの野鳥たちは10枚、なぜかカイツブリは11枚です。
③http://gardenofdahlia.blog47.fc2.com/blog-entry-43.html?spより引用の色んな翼の形
多くの鳥の翼の面積別にその翼の役目をみてみると、身体の割に大きな羽を持つ鳥は、空気抵抗が大きいので飛行速度が遅いですが、小回りが利きます。その分肩に負担がかかりますので、速く羽ばたけないので初速が遅いです。ちょうどスズメのタイプが当たります。反対に小さな翼の鳥は
空気抵抗が小さいので速く、飛行することができますが、小回りが利きません。そのかわり初速が速いです。ちょうどツバメの翼がそれに当たります。それは生活環境に応じているからです。
④https://note.com/hiho2351/n/n5ac74f26297cより引用の野鳥の尾羽
短い翼を持つ小さなスズメやメジロ、大きなツグミやトビなどは急旋回ができ、急な角度で飛び立てるので、逃げるときに有利な様子です。「ハト」は短い翼を強力な胸の筋肉で羽ばたかせ簡単に飛び立ちます。幅が広く前後に短い翼の方が、幅が狭く前後に長い翼よりもゆっくりと多量の空気を押し下げることになりますから、つまり経済的に飛ぶためには、細長いアホウドリやツバメの翼の方が適しています。しかし、細長い翼は、羽ばたきには不向きです。渡鳥に多く見られます。
⑤http://kojimako.jp/ikimono/bird/birdguide.htmlより引用の雨覆羽
短くて先が丸い翼のオオタカなどは、飛行速度は遅いですが、森林など巧みに枝葉をぬって飛行可能。長くて先が尖った翼を持つハヤブサは高速飛行なので、開けた場所でしか小回りが利かず獲物に逃げられます。楕円型翼は長径と短径の比が小さく速い飛び立ちができ、樹間や地上採餌のスズメやメジロなど。尖翼型の初列風切が長い長距離高速飛行の渡鳥はツバメ、滑空型で次列風切が長く開けた場所が生息地のケリ。帆翔型は次列風切が著しく長く滑空+帆翔のミズナギドリです。