第620回 意外に捕食される、する
①https://jp.depositphotos.com/165625486/stock-illustration-escargot-with-fresh-leaves.htmlより引用のエスカルゴ料理のイラスト
①のイラストはわかりにくいけど、エスカルゴの料理です。フランスの高級料理です。この料理を食べて、好きな人は大好きになることが多いということです。でも私なんかは、エスカルゴというのはカタツムリで、梅雨時前には通勤途中のアジサイを沢山植えていらっしゃるお宅の塀にゆっくりゆっくり進んでいる姿をよく見かけます。またそんなカタツムリを連想するものにナメクジがいて…ああ嫌です。思い出しても…その仲間を食するなんて、これこそ意外な捕食です。
②https://midorinotori.com/?p=10257より引用のツミ(体長約27〜30㌢)が盟友のオナガ(体長約36㌢)を捕獲
本の数日前にオナガとツミの共生について語りました。オナガとツミの共生とは、カラスから巣を守りたいオナガは、また同じようにカラスから巣にいるヒナを守りたいけど、ツミの親が狩に出かけている時に、自分の巣を警備してくれるのがオナガです。オナガは複数のつがいがツミの巣の近くに営巣しますので、どのオナガでもカラスの集落をけたたましく鳴くことで、ツミの親が戻り迎撃します。そのお抱え警備員はツミにとって非常食料で、オナガには意外な捕食され方です。
③https://bluekingfi.exblog.jp/m2012-11-01/より引用のオオカマキリ(メス体長約7,7〜10,5㌢)に捕獲されたキクイタダキ(体長約10㌢)
③の衝撃的な写真は以前にも語りましたが、鳥類のキクイタダキが昆虫類であるカマキリに捕食されるのです。普段の構図では飼鳥でも野鳥でも、昆虫類は自分たちの「エサ」であり、捕食者のはずが、反対に「エサ」として、捕食されるのですから…キクイタダキは蛾の幼虫、昆虫、クモ類などを捕食しています。このオオカマキリとの身長差は互角で、体重はキクイタダキが3〜5gで思いはずです。でもそんなオオカマキリに鎌で挟まれたら凄く痛いです。これも意外な捕食です。
④https://www.google.co.jp/amp/s/www.okinawatimes.co.jp/articles/amp/56525より引用のオオジョロウグモ(メス体長約3〜5㌢)がシジュウカラ(体長約14㌢)を捕食
④の写真の衝撃のこれには正直言って驚きました。断然にシジュウカラの体長の方が大きく、どう見ても14㌢のシジュウカラが3〜5㌢自分の三分の一もないクモに捕食されるなんて…体は細身で3すが、足を広げた大きさは最大でなんと20㌢に達することもあり、またそのメスグモが作り出す強力な蜘蛛の巣の糸は、同じオスグモも下手すると絡まるといいます。そんな強靭な蜘蛛の糸に絡められると、いままでシジュウカラはどれほどクモを食したか…それが意外や意外に捕食されます。
⑤https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/052300293/?ST=m_newsより引用のイタチザメ(体長約300〜400㌢)の赤ちゃん
⑤の写真はイタチザメの赤ちゃんだから親よりは小さいのはわかっています。しかし、生まれた時期にもよりますが体長は50㌢はあると思います。それが小さな野鳥を捕食したからといってって思いますが、大きな親のイタチザメが海面上にいる海鳥グンカンドリなどを捕食するというのはわかりますが、そのイタチザメの赤ちゃんは卵胎生で生まれ、大きく育ってから生まれまし。そのサメのお腹から海鳥ではなく、渡り中のキツツキ類やマキバドリ…これも意外な捕食です。
⑥http://mahale.main.jp/chimpun/011/011_03.htmlより引用のトビを捕獲したチンパンジー
⑥は珍しいチンパンジーがトビを捕獲して、抱えている様子の写真です。体長オス85㌢体重オス40〜60kg、メス77.5㌢32〜47kgで、食性は雑食で、主に果実を食べ、種子、花、葉、樹皮、蜂蜜、昆虫、さらに小型から中型の哺乳類等も食べます。サルを集団で協力して狩猟することもあります。肉食の際には大人同士でも分配されることが多いという人間に近い霊長類ヒト科です。その生態からさぞかしトビもチンパンジーに捕食されるとは…トビにとって意外な捕食され方です。