第1026回 鳥でもないのに…
①https://hiyokoyarou.com/sungrass/より引用の鳥目なのにサングラスしたら見えないイラスト
①のイラストはタイトルが「鳥でもないのに…」ですけど、もし仮に鳥が『鳥目』であったら、眩しいからと、言って真っ黒なサングラスを掛けてしまったら、眼の前が暗くなって見えるわけがないです。しかし本当は鳥に鳥目はないらしい。
②https://www.gex-fp.co.jp/animal/breed/rabbit/type/より引用のウサギ
②の写真はウサギです。「鳥でもないのに」のしょっぱなは、哺乳類のウサギです。ウサギを数えるのは、一羽二羽と数えています。その理由は二つあり、一つはウサギの耳は鳥の羽のようだからで、もう一つは四つ足の動物の肉を食べるのを禁じた時代にウサギが日本足で立っていることが多く、尚且つ耳が羽のようだから、ウサギは四つ足でなく、二本足の鳥だとして、その肉を食べていたことから、ウサギの数え方も、一匹、二匹ではなく、鳥と同じ数え方の一羽二羽と数えました。
③https://minkoumori.com/sp/knowledge/lifespan/より引用のコウモリ
この③の写真のコウモリは哺乳類にも関わらず、鳥のような卵生ではなく、胎児を抱えたままでも、ムササビやモモンガのような滑空ではなく、飛行できる唯一の哺乳類です。身体を軽くするためにすべての鳥は卵生です。またそんな卵生の鳥でもないのに、卵を産む哺乳類がいます。カモノハシやハリモグラといった単孔目の哺乳類が卵生です。また鳥と同じように歯を持たずに、クチバシや水掻きをもち、卵から孵った子供には、乳腺からお乳を与えて、子供を育てます。
④https://kurashi-no.jp/I0018218より引用のブリの出世魚のメジロ
魚の中にも、④の写真のブリの出世魚でもあるメジロがいます。関西ではブリの一番小さな頃をツバスといい、ハマチ、メジロ、80㌢を超えればブリと一つ一つ出世していきます。この魚は野鳥のメジロと同じです。他には魚の方が有名な鴨の仲間のシマアジとか、大きな鮫で有名なヨシキリはウグイスの仲間。もうひとつの鮫のホオジロは古名をしとどといった昔ながらの野鳥です。また魚介類のイカは漢字表記を「烏賊」で、カラスの漢字があり、イカの口をカラスやトビといいます。
⑤http://garden-vision.net/flower/hagyo/tricyrtis.htmlより引用の植物のホトトギス
植物の花にも野鳥の名前のついた種類は多いです。この⑤の写真のホトトギスは野鳥のホトトギスの羽毛の斑点と花の模様が似ているために、花にもホトトギス(杜鵑草)という名前がつけられました。ヤマホトトギス(山杜鵑)は花の模様が似ていると名付けられました。他にもヒヨドリジョウゴとか、よく見る雑草のカラスノエンドウ、それに対抗するかのようなスズメノエンドウ、雁の飛んでいる様子に見立てて名付けられたカリガネソウ、鷺が飛ぶ姿に見立てて名付けられサギソウなど
⑥https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/12024528/より引用の惑わし鳥のキツネ
最後の最後は古くはけだものの一部も『○○の鳥』と言われていたことです。「穴鳥」という野鳥はいますが、この場合の「穴鳥」は鼠(ネズミ)です。穴に逃げ込み「チュウチュウ、チュウチュウ」鳴くからです。「蚊食鳥」も本来はヨタカの別名ですが、飛行しながら蚊を食べるコウモリ。
「木の実鳥」は樹上から「キィキィ」鳴く猿「丹鳥」は丹頂でなく夏の夜に舞う蛍。「迷わし鳥」を人を化かす狐。「紅葉鳥」は肉の名前の通りの鹿。夢見鳥はひらひらと飛び交う蝶のことです。