第1160回 鳥のクチバシ
①https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/041800077/?ST=m_newsより引用の変なクチバシのサイチョウ(オス体長約110〜160㌢、メス体長約90㌢)
②https://secure.birds.cornell.edu/cassso/loginservice=https%3A%2F%2Febird.org%2Flogin%2Fcas%3Fportal%3Debird&gateway=true&locale=jaより引用のハシマガリチドリ(体長約20〜21㌢)
題名が鳥のクチバシですから、何かインパクトのるクチバシの持主が①の写真のサイチョウでした。この印象的なクチバシは「カスク」と呼ばれる頭部の構造物で鳴き声を増幅させるようです。うっそうと茂った密林地帯にでの縄張り確保に役立ちます。シギチの仲間には上向きや、下向きの鳥はいますが、ハシマガリチドリは、知られている中で唯一「横に曲がったクチバシ」をもつ鳥で、川の石の下に隠れている好物の水生昆虫を探すには、この方がずっと都合がいいようです。
③http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/musnat/animal/animalwatching.htmlより引用の鳥のクチバシのイラスト
③の写真はまぁよく見かける野鳥のクチバシの形をイラスト化しています。上段左側のヒタキの仲間のクチバシは、スズメとかシジュウカラの比較的小さな野鳥のクチバシです。モズはやはり猛禽類になれたかったスズメと揶揄されるようにワシタカのクチバシの形をしています。アトリの仲間にはあの怖い顔のシメやカワラヒワが浮かんできます。カワセミは水中にダイビングしますから長いクチバシで、仲間のヤマセミやアカショウビンがいます。シギチの仲間は色んな形があります。
④https://blog.goo.ne.jp/khp-owlets/e/18392aa3a8afbf5df1c5c31aff91d041より引用の猛禽類のクチバシのイラスト
③のイラストでもお分かりになるように、モズのクチバシは鉤状になって、捕らえた獲物をこの鋭いクチバシで引き裂いて捕食します。猛禽類のクチバシは肉を引き裂くために、普通の野鳥より骨の周りはケラチンで覆われていて、丈夫な作りになっています。オオワシやオオタカ、ハヤブサ、小さなツミにしろすべての猛禽類は鋭い鉤状のクチバシです。大きな魚やウサギなどの哺乳類、はたまた同じ鳥類を捕食するのですから、クチバシや鋭い鉤状の爪は必ずいる必需品だと思います。
⑤https://ja.m.wikipedia.org/wiki/くちばしより引用のいろんなクチバシのイラスト
⑤のクチバシのイラストをご覧になれば、色んなクチバシがあることがわかります。②のシギチの仲間のハシマガリチドリは川の石の下に隠れている好物の水生昆虫を探すには、この方がずっと都合がいいそうですし、この⑤のイラスト中段右端のぐいちになっているクチバシの持ち主のイスカは、幼鳥の頃にはまだぐいちになっていないのですが、成鳥になって松ぼっくりの松の実を食べだす頃になると、このようなぐいちのクチバシになるようです。クチバシは環境により変わります。