第1067回 身近な鳥を知る (自宅の周辺 2)
①https://note.com/hiho2351/n/n118e1ee8c09fより引用のマンションの手摺りにイソヒヨドリ(体長約25㌢)
このイソヒヨドリを初めて見た時はびっくりいたしました。青い鳥といえば、カワセミやルリビタキ、オオルリくらいしか知りませんでしたし、この三種に関しましては、その生息地まで足を運ばなければ会えないからです。もうひとつのびっくりしたことはこの野鳥の名前が示しますように、磯の鵯でイソヒヨドリ。なぜ海辺の野鳥がこんな街中にという感じです。ツグミの仲間ということで、さえずりは抜群に上手で、澄んだその鳴き声は通ります。この種も街中にやってきました。
②自分の名前を鳴くヒヨドリ(体長約28㌢)
この②の写真のヒヨドリは、特に冬の朝早くから大きな声で「ヒーヨ、ヒーヨ」と自分がヒヨドリであることを猛烈にアピールします。冬はまだ窓を閉めているので、そんなに強く聞こえませんが、夏ともなると開けていることが多いので、やかましく感じます。春になると街中の桜の花にメジロやスズメが群がっているその集まり目掛けて、ヒヨドリはどけどけとばかりに、蹴散らして甘い蜜を独占しようとします。現に大食感で甘いものに目がないですが、昔からの日本の鳥です。
③ギャーギャー騒がしいムクドリ(体長約24㌢)
いろんな野鳥がいるもので、同種のカラスや鳩、セキレイなんかでも、似ているところも有れば、正反対のところもあります。ヒヨドリとこの③の写真のムクドリはよく間違われる鳥同士みたいです。かたやヒヨドリは単独行動が多く、木の実や果実を好む菜食が主で、樹上生活が主に対して、ムクドリは集団行動が多く、地上採餌で地中にいる芋虫などの肉食が中心です。ねぐらは勿論、子育ても集団で行いますので、採餌にしてもぞろぞろ、ぞろぞろ「ギャーギャー」鳴いています。
④最近では年中いてそうなシジュウカラ(体長約14㌢)
慎重意識の強いこの④の写真のシジュウカラは、初めてバードウォッチングする時の案内役のお手本です。白いカッターシャツに黒いネクタイをつけた野鳥がシジュウカラという説明を受ける程、近くにいて見つけやすい存在です。そんなシジュウカラも街中にやってきました。以前なら春先か秋であったのが、今では年中見かける野鳥です。都市緑化計画が身を結んだのかと思います。採餌台にエサがあっても、集まる鳥の中では一番最後に採餌する、そんな鳥のが進出してきました。
⑤よく見かけるようになったメジロ(体長約12㌢)
この愛くるしく、体長が12㌢ほどの小さな野鳥か⑤の写真のメジロです。このメジロもまた春先に民家の梅の木や桜の話しの蜜を吸いに、つがいで仲良く街中にやってくる小鳥の一種です。慎重なシジュウカラでさえやってくるのですから、ヒヨドリと同じく甘いものには目がないメジロは警戒心もなく、餌台のミカンや果実を頬張ります。小さな身体で他の野鳥のスズメなどいてもへっちゃらですが、ヒヨドリがきて力でねじ伏せられます。でも気の強いメジロは甘いものに突進です。