![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737637/rectangle_large_type_2_4d3db60a46dcd03221c513366d5e3fc8.jpeg?width=1200)
第2168回 可愛い鳥
①-1.https://www.birdfan.net/2019/02/08/67978/より引用のキクイタダキ(体長約10㌢)
①-2.https://note.com/hiho2351/n/n9109c04d9a09より引用の冠羽を広げたキクイタダキ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737655/picture_pc_ad54af8d86fc580b00d8840a1cc6696b.jpeg)
どんな生き物に於いて、可愛らしい種を紹介する時には大概は身体の大きさの小さなものを選ぶと思います。鳥に於いては日本にはハチドリの仲間は生息致しませんので、一番小さな鳥ということになりましたら、①-1.の写真のキクイタダキは体長約10㌢で、同じ体長の②-1.の写真のミソサザイと横並びのはずですが、体重がキクイタダキが約3〜5㌘に対して、ミソサザイは約9㌘もあり、総合的にはカマキリにも狩られるキクイタダキが日本最小の鳥ということになります。またこの鳥の可愛いところは、普段は閉じています頭頂部の名前の由来となった菊を戴きますから「菊戴」の名前の通りに、①-2.の写真のように、興奮した時などに、菊の花が咲いた様に開くのが魅力的です。
②-1.https://www.birdfan.net/2016/06/03/43943/より引用のミソサザイ(体長約10㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737672/picture_pc_62b0c6ea3d0f35de5822f45ad208b488.jpeg)
②-2.https://www.birdfan.net/2005/06/03/1130/より引用の三鳴鳥のひとつのコマドリ(体長約14㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737678/picture_pc_8c93f985e69a94f392873a7079033c3a.jpeg)
キクイタダキには同じ体長ながら、体重の違いによりまして、日本最小の地位を譲りましたが、このミソサザイの名前の由来は、和名のサザイは、古くは小さい鳥を指す「さざき」が転じたとしたり、また溝のように小さな谷側の些細の鳥が訛ってミソサザイと呼ばれるようになったとする説がありまし。このミソサザイの可愛らしさは、和名のサザイは、古くは「小さい鳥」を指します。体つきは丸みを帯びており、尾は短いのに、その短い尾羽を上にピンと立てた姿勢をとり、それが、日本でも、②-2.の写真の三鳴鳥の一つコマドリがさえずるポーズと大変似ており、ヨーロッパの童話にはミソサザイはコマドリの花嫁といいます。
③-1.https://www.birdfan.net/2018/11/16/66236/より引用のエナガ(体長約14㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737683/picture_pc_871c4176e3b8ed693cbcfd5662ba11cd.jpeg)
③-2.Twitterより引用の真っ白ふわふわのエナガの亜種シマエナガ(体長約14㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737690/picture_pc_20cedaf2781132a7851245e08024f391.jpeg)
今でも、③-1.の写真のエナガは人気だと思います。先の日本最小の地位を争ったキクイタダキとミソサザイは体長はわずか約10㌢しかない本当に小鳥でした。実際にこの鳥をご覧になられた方ならわかって頂けると思いますが、胴体はキクイタダキやミソサザイと良い勝負をするくらいの身体の大きさです。体長は約14㌢で、同じ大きさの体長では、シジュウカラやヤマガラがいます。エナガは尾羽が長く、約7.5㌢もあるわけです。実際には胴体は尾羽の短いキクイタダキよりも胴体は短いと思います。また、まんまるな身体に長い尾羽が可愛いですし、また、エナガには亜種として、北海道にしかいない③-2.の写真のシマエナガが、雪の北海道らしい真っ白な身体が可愛いです。
④-1.https://www.birdfan.net/2015/05/29/35370/より引用のヤブサメ(体長約10㌢)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737707/picture_pc_e6fda308fcea9b8dea157e98c549dcb7.jpeg)
④-1.https://www.birdfan.net/2021/06/11/82608/より引用のコサメビタキ(体長約13㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737715/picture_pc_d2122948fc5d0db611d45dc8e1ff1de4.jpeg)
このキクイタダキや、ミソサザイ、エナガに迫るような小さく可愛い鳥が④-1.の写真のヤブサメはこんなに小さく地位をても、一夫多妻の繁殖形態のウグイスの仲間です。日本では夏鳥として繁殖を迎えます。体長約11㌢と引けを取らない小さな鳥です。森林や藪に潜んでいることが多く、見かける事は少ないです。また同じく「サメ」が付いても、こちらはヒタキの仲間で、夏鳥として日本で繁殖致します。体長はシジュウカラよりも小さく写真のような身体の割に大きな眼が魅力です。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2015/02/27/33205/より引用のつがいのメジロ(左がオス、右がメス共に体長約12㌢)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737741/picture_pc_c191423873d58d897a8e112892b95576.jpeg)
⑤-2.http://initial-m.jp/wp/2010/01/15/550より引用のつがいのウグイス(左がオス体長約16㌢、右がメス体長約14㌢)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84737750/picture_pc_91aba5d667094b16ae395a8fcdc33da5.jpeg?width=1200)
春先になりますと、普段は余り街中に姿を現さない鳥でも、堂々と民家の庭の樹木にも現れる鳥がいます。それが⑤-1.の写真のメジロです。この鳥は写真にもありますように、春先になりますとつがい相手を伴って、私の住むマンションのベランダ向こうの樹木にもやって来て「チーチー」と可愛い鳴き声を聴かせます。また民家の庭先の梅の木には花の蜜を頂戴しようと、集団デートで複数集まり、まるで人気の喫茶店のようにも思えます。またこの人気者はしばし、春先かななりますと「ホー、ホケキョ」のさえずりでは知らぬ人はいないくらい有名な⑤-2.の写真のウグイスと間違われます。家の中にいてもウグイスの大きく澄んだ鳴き声は聞こえますので、家人が窓から外を見やりますと、そこにはちょこまか動き回るメジロがいましたら、この鳥がさえずると勘違いするのは当たり前で、当のウグイスは薮中にいます。