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第996回 巧婦鳥(たくみどり)

①https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E5%8C%A0より引用の匠の漢字イラスト

   以前にも語りましたヘルパー鳥のことをもう一度調べてみようと、いつものようにネット検索をしていました。ヘルパー鳥は、自分では繁殖せずに、他の巣の繁殖を手伝う個体のことで、協同繁殖ともいいます。死亡率の低い種に多く、そのため、独立繁殖の機会が減少し、分散独立を遅らせます。ヘルパーは性的に未成熟な若鳥の場合が多く、自分の縄張や、繁殖相手を得られなかった個体です。巣作りに利用できる場所や餌の不足や繁殖の経験を積み、子育てに役立てになります。

②https://photo1124.blog.fc2.com/blog-entry-2268.htmlより引用のオナガの兄が弟に給餌している写真

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   ヘルパーを行う野鳥は②の写真の兄のオナガが、巣立ちはしたけど採餌を出来ない幼鳥の弟に対して、親鳥に代わって給餌しているところです。このオナガを皮切りに、バン、オオバン、エナガ、ホオアカ、カケス、ルリカケス、カイツブリ、カワウ、ハヤブサ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、カワセミ、カヤクグリ、イワヒバリ、ヤブサメ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリなどで観察されています。留鳥も、渡鳥、水鳥や陸鳥、猛禽類、スズメみたいな身近な野鳥もいるのです。

③https://blog.goo.ne.jp/musshu-yuu/e/009e774f68963741c583e75fabfa76b8より引用のキツツキのアカゲラの営巣

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   このヘルパー鳥の特徴は一夫一妻や一妻多夫、同種や混群などの集団行動をするもの、いつもは単独行動であろうが、大群をなす群れをなすもの、色んな行動方法の野鳥はいますが、ヘルパーをする野鳥は家族の結びつきは強く、種の繁栄にもなり、かつての日本の親戚や隣組を向くめた子育てだと思っています。その検索の中から出てきた「巧婦鳥」は「巧み」「匠」で、二つとも要約すれば、いろんな技術や技を使って物事を上手に作りあげると意味があり、営巣のことを表します。

④https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/422f3a79f268aa4c1fb55725dde57cdaより引用のミソサザイの営巣

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   その「巧婦鳥」は巣作りの素晴らしさにあります。改めて「巧婦鳥」と検索すると、③の写真のキツツキ(この場合はアカゲラ)で、大工職人のような巣作りです。ノミのようなクチバシを使って、本当の意味での木造住宅である横穴の巣はたくさんの木の中から、つついたときの音や試し穴を掘って判断していると言われています。木の内部は暖かいですが、敷物はもう一つです。また④の写真のミソサザイは森の中のがけ地や大木の根元などに苔類や獣毛等を使って壷型の巣を作ります。

⑤https://blog.goo.ne.jp/gunma-daisuki/e/1f2db31780055c9fe52b3e88a44f755cより引用のエナガの営巣

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   変わっているのは、オスが作るのは巣の外側のみで実際の繁殖に使用されるものは、作られた巣の内の一つのみであり、巣の内側はオスとつがいになったメスが完成させます。つがいの共同作業です。⑤の写真はエナガの巣作りです。樹木の枝や幹のまたに、苔をクモの糸で丸くまとめてた袋状の精巧な巣を作ります。産座には大量の羽毛が敷きつめられ暖かさは凄く良好と言えます。このようにたくみな巣作りをする事のできる鳥はキツツキを除く「巧婦鳥」はヘルパー鳥でも有名です。

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