第1953回 鳥の魅力
①https://tonton-animals.com/move-birds-illust/より引用のスズメのイラスト
私は小さな子供のころからなぜか鳥が好きでした。幼稚園にも通っていない頃に家族に連れられてお寺に遊びに手を引かれ、連れてもらった時にも、その場所にはたくさんのドバトがいて、他の参拝客からパンなどを分け与えられて、その人の周りに群がっているのか、すごく羨ましくて、その群れに小走りで寄って行こうとしましたら、その群れはバァーと音を立てて飛んで行きました。そのハトが飛んでいくのをみて、何度もハトに近づいて捕まえようとしても飛んで逃げていかれ、捕まえることが上手くいかないので泣いたのを何故か覚えています。その飛べる事が魅力です。写真の②-1.は餌を貰うための群がるハトたちです。
②-1.https://blog.goo.ne.jp/3sen6gou/e/dcf1efd63493e3a7ffcad65eb710cdc0より引用の人に群がるハト
②-2.https://blog.goo.ne.jp/hachimanyama2005/e/adbe0c83ccddab71b82ee66e0ba37c10より引用の地面の餌を突くスズメたち
朝が明けると、今でもそうですが、窓の向こう側から「チュン、チュン」と「朝だよ」とスズメの鳴く声が聞こえてきます。同じ朝でも空けてない暗くから鳴く鳥もいますが、やっぱり子供の頃には、明るくなった空の下で朝の到来、一日の始まりを教えてくれるスズメがいました。今でもスズメはいるのですが、ハトとは違い、私たちの最も身近な鳥のはずなのに、庭には②-2.の写真のように降り立ち、何かを突いていて、ご飯粒などを巻いてもすぐには寄ってこず、人が離れたのを見計らって、隠れていた植え込みの奥からぴょんぴょん跳びながら、餌の元にやってきて、ご飯粒を突いて食べていて、それに近づくと飛び立ちます。こんな小さくスズメも羽音はないけど飛べます。
③https://www.birdfan.net/2020/09/04/80107/より引用の春に生まれ故郷に帰ってくるツバメ
子供の頃には今のように街中に真っ黒なカラスであるハシブトガラスはまだ姿がなく、時折りハシボソガラスが「ガァ、ガァ」鳴くくらいでした。身近な鳥といいますとやはり「チュン、チュン」鳴くスズメか、街中のドバトくらいでした。しかし、春も三月半ばになりますて、③の写真のようにツバメが、電線に止まっている姿が目撃されてきます。ツバメは渡り鳥で、夏場に日本で繁殖して、餌である羽虫がいなくなる秋口には遥か彼方の南の国に越冬致します。そのツバメはスズメやハトのように地面にいるのをあまり見たことがありません。写真のように仲間と電線の上から下の様子を観察しているようです。人に近づくことを警戒しているのかも知れません。しかしなぜか民家に断りもなく、軒先に営巣して子育ても一番人に近い所でこなします。スズメやハトと違い飛行の仕方もバタバタでなく、すいすいと飛びます。
④-1.https://bird.kachoufuugetu.net/0305_tobi.htmlより引用のくるりと輪を描いて飛翔するトビ
④-2.https://buhitter.com/search?q=%E7%89%87%E3%81%A3%E7%AB%AF&offset=1200&order=2より引用のトビとハシボソガラスの空中戦
④-1.の写真は「ピー、ヒョロロ」と鳴き声が致しますので、上を見上げて見ましたら、トビが気持ち良さそうに大空高く、上昇気流に乗り、よく言われる「鳶がくるりと輪を描いた」になっています。トビが飛ぶ時、トビ自身が翼を羽ばたかせ飛ぶことは滅多にありません。翼を広げ、グライダーのように滑空しながら飛びます。これは猛禽類の飛び方の特徴でもあります。しかし、これでは「滑空」なので空の高いところまで到達できません。そこで利用するのが上昇気流です。上昇気流に乗って空高く昇るため、トビは輪を描きながら気流に乗ります。その気流のことを察知し、大空高く舞い上がり、希なる視力の良さで獲物を探すのです。その様子をどこかで伺っていました山のカラスのハシボソガラスが、自分よりも身体の大きな相手を迎撃します。トビとは違い翼を羽ばたかせて、④-2.のように自分たちの縄張りを侵入したトビへの緊急発動です。もちろんカラスのほうが小さい分だけ、控え部隊も木立で待機しています。二種の鳥の争いの原因は食性が、共に屍肉を主とするからです。大空に二羽の野鳥がしのぎを削るのを私たち人間は高みの見物となります。
⑤https://www.google.co.jp/amp/koradoushi.seesaa.net/article/409216646.html%3famp=1より引用の真ん中がウグイス、右がメジロ
⑤の写真にはウグイスとメジロが一つのフレームに収まっています。良く鳥の名前を間違えるのが一番多いのはウグイスか、メジロです。春の風物詩でもこの二種は選ばれます。「ホー、ホケキョ」のさえずりはききなしにもなり「法、法華経」と言われるくらいですが、ウグイスはその姿を滅多に表さないので、よく間違われる相手がメジロです。「梅に鶯」の日本画がありますが、梅の花の蜜が大好きなのはウグイスでなく、メジロです。また鶯餅の色使いもメジロの色です。春先に民家の梅の木にもやってくるメジロ。遠く離れた藪中から、大きく通った鳴き声でさえずるウグイス。いま、庭に来ている鳥がウグイスと勘違いされるのです。そんな事は知る由もない写真のウグイスとメジロは今日もあちこち飛び周ります。どの野鳥にしろ、自由にどこにでも、思ったところに行くことが出来るのが、鳥の良い所です。
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